日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

金沢移住顛末記 完結編 - 浜長

2021-10-14 20:18:08 | 居酒屋
既出の店が一巡し、新規開拓に注力しているところではありますが、お昼を抜いて臨むなら浜長だろうとと思っていました。金沢に住まいを構えたということは、当店にいつでも行けることを意味します。ただし、現に毎日通えるわけではありません。わり勘へ毎週足を運ぶとすれば、一、二ヶ月に一回程度が妥当かという漠然とした考えがありました。先月の連休中に訪ねて以来一月近くが経つ今も、禁断症状らしきものが出ているわけではありません。あと半月ほど間合いを置いてもよかろうという気はします。しかし、いつまでこちらにいられるのかが何ともいえない状況では、行けるうちに行っておきたいと考えるのが人情です。その結果、「迷ったら買え」の原則に従いました。
漫然と引き延ばした結果、早仕舞いで振られた一昨日の教訓を生かし、今夜は八時を回ったところで乗り込みました。短い間隔での再訪は、趣向を変えられるという点で好都合です。突き出しに続いて選んだシマアジは、いわば一粒で二度おいしいお値打ち品でもあります。二度というのは、刺身の他にアラ焼きがおまけに付いてくるからです。そのままでは売り物にならない、しかし肴にはお誂え向きの食材を、酒呑みに出しているのでしょう。続いて注文したおからは、粉雪のようと形容したい、家庭では真似のできない逸品です。
なじみの品々だけでなく、新たな驚きもありました。店主の勧めに従い選んだ酢の物は、鯵の酢〆を薄焼きにした玉子で巻き、貝柱、蓮根、茗荷と合わせた後、仕上げに楓の葉を添えた目にも美しい一皿でした。広々としたカウンターを借り切っての、何とも贅沢なひとときです。

浜長
金沢市片町2-27-24
076-233-3390
1700PM-2330PM
日祝日定休

手取川
池月
萬歳楽
なめら
突き出し五品
シマアジ
おから
からすみ
鴨ロース
蓮根むし
貝柱と鰺の酢の物
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