酔った勢いで隣席の御仁とともに二軒目へ移行します。といっても、今回は一軒目が控え目だっただけに余力があります。もしもの場合の第二候補としてとっておいた「麦とろ」を図らずも訪ねることになりました。
小料理屋とスナックが並ぶ小路に、いかにもその手の居酒屋然とした店がひっそりと佇んでおり、中ではゴマ塩頭の店主がご母堂と二人で店を切り盛りしています。二軒目だけに、品書きを隅から隅まで眺めて組み立てを考える思考力もなく、店主のおすすめをそのままいただきますが、結果としてはこれが正解でした。馬刺しは赤身が定番の会津にしては珍しい霜降り肉で、これも会津には珍しい醤油ダレでいただきます。山と盛られたにしん山椒漬けは厚みがあって歯ごたえも十分です。店主が今朝熱塩の山中で採ってきたというこしあぶらの天ぷらは塩でいただきますが、ほっこりした食感とかすかに残る苦みがタラの芽とは一味違って秀逸です。
なんでも店主は同行の御仁のご親族と顔見知りとのことで、地元の話に花が咲きます。そうなると圏外人の自分にはつけ入る隙もありませんが、店主とご母堂の東北弁を聞きながら盃を傾けるというのもよいものです。まるで料亭のような(実際かつては料亭だった)立派な店構え、選び抜かれた酒と料理、生粋の料理人である親方の華麗な包丁さばき、それが籠太の魅力ですが、それとはまた違ったよさがこの店にはあります。
こうしてはしご酒を共にした我々でしたが、よくよく聞けば宿まで同じということでお互いに苦笑い。同じ道を歩いて宿に戻り、最後は握手で別れます。思いがけない出会いがさらに新しい出会いを呼び、巡り合わせというものをしみじみ感じる春の晩となりました。その節はどうもお世話になりましたm(__)m
★麦とろ
会津若松市栄町4-9
0242-24-9886
1100AM-1400PM/ 1700PM-100AM(日休)
花泉・至徳元年
お通し(菜の花)
馬刺し
にしん山椒漬け
こしあぶら天ぷら
お新香
〆て7900円(2名)
小料理屋とスナックが並ぶ小路に、いかにもその手の居酒屋然とした店がひっそりと佇んでおり、中ではゴマ塩頭の店主がご母堂と二人で店を切り盛りしています。二軒目だけに、品書きを隅から隅まで眺めて組み立てを考える思考力もなく、店主のおすすめをそのままいただきますが、結果としてはこれが正解でした。馬刺しは赤身が定番の会津にしては珍しい霜降り肉で、これも会津には珍しい醤油ダレでいただきます。山と盛られたにしん山椒漬けは厚みがあって歯ごたえも十分です。店主が今朝熱塩の山中で採ってきたというこしあぶらの天ぷらは塩でいただきますが、ほっこりした食感とかすかに残る苦みがタラの芽とは一味違って秀逸です。
なんでも店主は同行の御仁のご親族と顔見知りとのことで、地元の話に花が咲きます。そうなると圏外人の自分にはつけ入る隙もありませんが、店主とご母堂の東北弁を聞きながら盃を傾けるというのもよいものです。まるで料亭のような(実際かつては料亭だった)立派な店構え、選び抜かれた酒と料理、生粋の料理人である親方の華麗な包丁さばき、それが籠太の魅力ですが、それとはまた違ったよさがこの店にはあります。
こうしてはしご酒を共にした我々でしたが、よくよく聞けば宿まで同じということでお互いに苦笑い。同じ道を歩いて宿に戻り、最後は握手で別れます。思いがけない出会いがさらに新しい出会いを呼び、巡り合わせというものをしみじみ感じる春の晩となりました。その節はどうもお世話になりましたm(__)m
★麦とろ
会津若松市栄町4-9
0242-24-9886
1100AM-1400PM/ 1700PM-100AM(日休)
花泉・至徳元年
お通し(菜の花)
馬刺し
にしん山椒漬け
こしあぶら天ぷら
お新香
〆て7900円(2名)
なんとなれば都内の酒場もご案内できますよ(ニヤリ)