職場での業務の再開が決まったとき、よりによって今週からかと思いました。誕生日を迎える週でもあるからです。二月ぶりの復帰により何かにつけて気疲れするのが明らかな状況で、当日を迎えるのが興醒めに思えたとでも申しましょうか。その予感は的中しかけるも、幸いにして土壇場の逆転劇に救われました。
二日とはいえ職場に通ってみて思ったのは、一日の移り変わりが平板に感じられるということです。窓の開かない空間に閉じこもっていて感覚が鈍るのに加え、無味乾燥な官庁街の景観も一因でしょう。空しさをさらに増幅させるのは、職場でなければできないことなどただの一つもなかったという事実です。これはいわゆる「不要不急の外出」だったということでもあります。
否応なく気が滅入りがちな状況の中、昨日に続き予定していた時間には帰れず、あまつさえ夕方からは冷房も切られて、蒸し風呂同然の職場に延々残る羽目になってしまいました。これでは帰り次第一風呂浴びずにいられません。銭湯に行く機会も逃し、後味悪く終わるのかとその時点では覚悟しました。それでも気を取り直して晩酌を始めようとしたところ、東の空に月が昇ってきたという顛末です。
実は昨夜の再現でもあります。月齢を一日重ねて月の出も遅くなり、こちらの帰りにたまたま重なったということです。しかし、遅い帰りを待っていてくれたかのようなその間合いが、何とも心憎いものに感じられました。
結果としては、九時前に上がれたのが大きかったことになります。「創や」には早仕舞いで振られたものの、「箱庭」がまだ空いていたからです。さらに小一時間遅れれば店の選択肢がなくなり、あまつさえ月の出も見逃していたでしょう。この月が昇っていくのを眺めつつ誕生日を締めくくります。
★箱庭
東京都港区赤坂6-6-5 赤坂ロイヤルビル2F
03-5544-8577
1800PM-100AM(LO)
土曜及び日曜定休
きゅうりと生きくらげのピリカラ漬け
ヤリイカとズッキーニのトマトソース煮込み
ししゃもの南蛮漬け
二日とはいえ職場に通ってみて思ったのは、一日の移り変わりが平板に感じられるということです。窓の開かない空間に閉じこもっていて感覚が鈍るのに加え、無味乾燥な官庁街の景観も一因でしょう。空しさをさらに増幅させるのは、職場でなければできないことなどただの一つもなかったという事実です。これはいわゆる「不要不急の外出」だったということでもあります。
否応なく気が滅入りがちな状況の中、昨日に続き予定していた時間には帰れず、あまつさえ夕方からは冷房も切られて、蒸し風呂同然の職場に延々残る羽目になってしまいました。これでは帰り次第一風呂浴びずにいられません。銭湯に行く機会も逃し、後味悪く終わるのかとその時点では覚悟しました。それでも気を取り直して晩酌を始めようとしたところ、東の空に月が昇ってきたという顛末です。
実は昨夜の再現でもあります。月齢を一日重ねて月の出も遅くなり、こちらの帰りにたまたま重なったということです。しかし、遅い帰りを待っていてくれたかのようなその間合いが、何とも心憎いものに感じられました。
結果としては、九時前に上がれたのが大きかったことになります。「創や」には早仕舞いで振られたものの、「箱庭」がまだ空いていたからです。さらに小一時間遅れれば店の選択肢がなくなり、あまつさえ月の出も見逃していたでしょう。この月が昇っていくのを眺めつつ誕生日を締めくくります。
★箱庭
東京都港区赤坂6-6-5 赤坂ロイヤルビル2F
03-5544-8577
1800PM-100AM(LO)
土曜及び日曜定休
きゅうりと生きくらげのピリカラ漬け
ヤリイカとズッキーニのトマトソース煮込み
ししゃもの南蛮漬け
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