日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北斗星惜別乗車 - ホテルハシモト

2015-01-31 09:38:22 | 北海道
出発します。昨晩世話になったのは「ホテルハシモト」でした。最近好んで泊まっている和室の宿です。
交通費と酒代を湯水のごとく消費する自分にとって、宿代に回せる金には限度があります。必然的に、宿泊先としては安いビジネスホテルが多くなり、宿は寝るための場所と割り切っているのが現状です。しかし、せっかく旅に出た以上、宿についても楽しめればそれに越したことはありません。かような観点からすると、低料金で泊まれる和室の宿は恰好の選択肢となってくれます。畳の心地よさもさることながら、その手の宿の多くは古いながらも清潔に手入れされており、安いビジネスホテル特有の味気なさに興ざめする可能性も低いのです。最近では、和室に泊まれる宿を見つけられれば、最安値と千円前後の料金差があってもそこを選ぶことが増えてきました。
この宿も、そのような期待に見事応えてくれました。大通バスセンターの近くという立地はやや半端ながらも、すすきのまでの行き来には何の不自由もありません。全体的には昭和末期から平成初期にかけてのビジネスホテルといった雰囲気がありながらも、和室が中心だったり、大浴場があったりすることからして、学生の団体客御用達なのかもしれません。実際のところ駒大苫小牧の御用達らしく、玄関のガラスケースに写真や色紙が飾られています。
カレーライスの朝食は、牛丼並みの380円ながら、レトルトなどではなく手作りされており、しかもポットで提供され、こうなると気分も俄然違ってきます。この季節はさすがに無理とはいえ、無料の貸自転車も何かと重宝しそうです。それらに加えて、朝は駅への送迎車が三便出ます。これだけの充実ぶりで、朝食代を入れても四千円少々、素泊まりならば三千円台なのですから、まさに掘り出し物でした。何分大都市の宿泊事情には波があり、同じ宿にいつでも泊まれる保証はないものの、空きさえあれば次回もここを選ぶということでよさそうです。

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