日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2019続編 - 函館公園

2019-05-04 21:11:16 | 東北
函館で夜桜といえば五稜郭よりここです。電車に乗って函館公園にやってきました。
起伏のある園内に遊歩道が巡らされ、眺めに変化がある上に、背後に鎮座する函館山、園内に点在する由緒正しき洋館との取り合わせも絵になる場所です。昼の眺めもさることながら、夜桜も甲乙付けがたいものがあります。投光器がごくわずかにあるのを除けば、街灯と提灯主体の夜桜で、弘前のそれとは比べるべくもありません。それでも記憶していた以上に楽しめました。小坂にしてもそうでしたが、各地の名所で投光器がLEDに次々置き換えられて行く中、橙色の街灯と提灯による自然な明かりに情緒を感じるとでも申しましょうか。下北でこれに匹敵するものがあるのでしょうか。この夜桜をもう一晩眺めることができるという点で、函館へ来てよかったと早くも納得させられました。
気がかりだったのは、そもそもまだ桜が咲いているのかということです。五稜郭の花吹雪は5月4日の予想でした。実際に「散り始め」となったときには相当散っているのが経験上分かっています。それだけに、ここの桜もどうかという考えがあったのです。こうして青柳町の電停から歩いていくと、まだどうにか見頃と思えるソメイヨシノがありました。ただし、風に吹かれて大量の花吹雪が舞っているところでした。風といっても、一昨日に比べればどうということはないものです。それでもこれだけ散って行くのは、取りも直さず潮時を迎えているということに他なりません。
風は一貫して谷地頭の方から吹いてきます。そのせいか、青柳町に近い方ではまだ辛うじて見頃の木が残る一方、谷地頭の側では葉桜同然の木が多いようです。全体を通じてみると、弘前に着いた晩かその翌日あたりの眺めに近いでしょうか。弘前の場合、その後が結局晴れなかったため、花盛りを明るいうちに見届けることはできませんでした。しかし今度は引き続き晴の予報です。限られた範囲ながらも、実質最後の花見を楽しめるかもしれません。
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