日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

九州沖縄縦断ツアー 2016 - 八合一升

2016-10-29 22:22:15 | 居酒屋
巡り巡って原点に戻ってきました。最後の夜に訪ねるのは「八合一升」です。
わずか三日の滞在で、同じ店に二度行くのも芸のない話ではあります。そのため今日は新規開拓を組み合わせるつもりでした。ところが、行こうとしていた店が早仕舞いで既に明かりを落としており、ズバリここだという店の心当たりはなくなりました。その結果、近年八合一升、hinodeに次ぐ第三極として定着しつつある「成^2」を中心に据えることで今夜の方針は固まりましたが、それにもかかわらず一軒目を別の店にしたのは、一杯目をオリオンの生にしたかったという理由によります。まずはオリオンの生、それに泡盛をグラス一杯だけいただき、しかる後に「成^2」へ移ろうという算段です。

昨年訪ねたときは品書きが様変わりした、玄関が改造されたといった変化を挙げましたが、実は今年になって変わったことが三つあります。外観上の変化として、玄関に行灯式の看板が置かれるようになったのに加え、お通しと品書きが変わったのです。まずお通しについては、一口寿司を含む三品あったものが一品に変わりました。品書きについては、冊子には酒だけを載せ、肴は全てA4一枚の日替わりにまとめられたという変化です。
前者については、細々したものを三つ出すより、一品に絞る代わりに十分な量とすることに狙いがあるのでしょう。これはあながち悪くはなく、特に一昨日出てきたもずくは上々でした。一方品書きについては、一昨日と今日とで異なる印象を受けました。縦長を三段組にしているのはどちらも同様ながら、一昨日の品書きは一見頼りなさげだったのに対し、今日の品書きはよくまとまっています。まず字が適度に太くなり、弱々しい印象はなくなりました。また上段は一品料理、中段は刺身、下段は沖縄料理に寿司という形で明確に区分され、そのうち上段と下段は縦書き、中段は横書きされているため、適度な変化があって見やすいのです。品数と内容は両日とも大差ないにもかかわらず、見た目の印象は全く違いました。呑み屋の品書きも奥が深いと得心させられた次第です。
一枚にまとめられたということは品数が絞られたということでもあります。そもそもお通しが三品から一品に絞られているわけです。以前はhinodeと同様目移りしそうなほどの品数だったと記憶していますが、ここまで絞られると序盤から終盤までの組立も自ずと決まってきそうです。実は、一昨日も今夜も手伝いの板前の姿がなく、調理をするのは店主一人でした。あの板前が辞め、後任が決まるまでは店主一人で仕切れるだけの品数に絞っているのかもしれません。ただし、根掘り葉掘り聞くのは潔しとしないため、真相を確かめることはしませんでした。次回の品書きがどうなっているかに注目です。

八合一升
那覇市牧志1-8-5 宮城ビル1F
098-863-3201
1800PM-030AM(LO)
火曜定休

オリオン
暖流
突き出し(しらすおろし)
赤まち
てびち煮込み

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