真打ちの牧野公園を訪ねます。郷土の英雄にして我が国の植物学の最高峰である牧野富太郎博士にちなんだこの公園、司牡丹の蔵の裏手にある小高い山の斜面をなぞって、一本道が左へカーブを描きつつ高度を上げ、その道に沿って桜の木が並ぶという、どこかで見たことがあるような、しかしなかなか思い当たらない、少々変わった造りになっています。土佐の桜らしく佇まいはささやかで、常設の売店以外は露店もなければ花見の名所に付き物の渋滞もなく、さほど広くはない駐車場にも空きが目立って、地元客がシートを敷いて花見の宴に興じている程度です。一口に「さくら名所100選」といっても、全国から観光客が押し寄せる一大名所もあれば、地元の人々だけが知る隠れた名所まで様々だということは、各地を訪ね歩いて分かっていたとはいえ、これほどささやかな「100選」は記憶になく、そうと知らなければ近所のちょっとした名所としか思わなかったかもしれません。しかし、真っ青な空に浮かぶ満開の桜は見事で、あと三日早くても三日遅くてもいけない、まさに最高の一日に訪ねられたのは幸運でした。
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