日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中三日の効用

2019-11-19 21:15:58 | 旅日記
帰着が四時近くにもなると、後片付けまでする時間は当然ながらありません。ましてや今回はキャンプ道具も満載した長旅だっただけに、車から荷物を下ろすだけでも一仕事です。その一仕事をようやく済ませ、長旅が名実ともに終わりました。しかし、終わりを実感する間もなく、今度は沖縄への船旅が控えています。中三日を置いて明後日からの出発です。
常々申している通り、旅と旅の間を三日以上空けられれば理想的です。深夜の帰着を前提にすると、その晩は最小限の休息しかとれません。出発前夜も同じく最小限の休息を経て、早朝に発つことになります。つまり、帰着の翌晩に十分な休息をとった上で、その翌晩を仮眠程度にとどめると、翌朝から再び出発できることになり、単純に考えると中二日でもどうにかなるとはいえるのです。しかし、体力だけ回復させればよいというものでもありません。後片付けを済ませて次なる旅の支度も整え、一呼吸置いてから出ようということになると、中二日ではいかにも慌ただしいものがあります。
実際のところ、仮に中二日とすれば、今夜が早くも出発前夜だったことになります。片付けは後回しにして出発の支度だけ済ませ、束の間の休息を経て早朝に出て行くのが関の山です。ところが、一日余計に挟むだけで、荷物を下ろして次なる旅の支度も整え、さらにはもう一晩休んでから出発することができます。中三日の効用が、今回はとりわけ大きいということです。
元々は北海道から中一週で行くはずだった沖縄を、実質三週延期したのは、晩秋の北海道の印象があまりに鮮烈だったため、その余韻が覚めてからにしたいという事情によるところがありました。かような観点からすると、北陸が秋から冬に移り変わるまでを見届け、一区切りついてから満を持して旅立つという流れは好ましいものがあります。中三日という過不足のない間合いについても同様です。気分も新たに南の島へ向かいます。
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