日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北海道花見の旅 2013二日目

2013-05-19 16:04:45 | 北海道
持ち時間を目一杯使い切って只今戻りました。三時間も要らないだろうとたかをくくっていたところが、濠の外を一周するだけで一時間半かけてしまい、その後はやや急ぎ足でどうにか一通りのものを見終わるという結果でした。これほど時間を食ってしまうのも、五稜郭の造りが見た目以上に複雑だからです。
たとえば南側の橋から入って北側の橋から抜けるなら、ものの五分もあれば足りるでしょう。ところが外周を回ろうとした場合、あの多角形をなぞるため、何度も何度も歩道が折れ曲がって、まっすぐ掘られた濠沿いに歩くよりもはるかに距離が伸びるのです。しかも、この形で濠と空濠と高低二本の土手が巡らされ、それぞれに沿って桜が並びます。典型的なのは、濠の外の芝地に桜が植えられ、内側の石垣に沿って二列、その下の空濠に二列、内側の一段高い土手にも二列並ぶといった配置で、どこへ立つかによって眺めが全く違うため、多角形を三周も四周もしなければ終わりません。外周に一時間半もかけてしまっては、全体で七時間かかるのも当然というものでしょう。
今回三時間に収まったのは、偏に天候が冴えなかったからです。せめて空に陰影が出るか、時折晴れ間がのぞくなどしてくれればまだよかったものの、どこまでも平板な曇り空は終始変わらず、しかも時が経つほど暗くなり、ほとんど使い物になりませんでした。まあ連休後半の北東北より幾分ましだったという程度でしょうか。散り際の桜は去年と全く同じだったのに対して、そのとき眺めた見事な日本晴れと、どんより曇った今日の空では比べものになりませんでした。
もっとも、こればかりは運次第なので仕方がありません。五月の後半に函館で花見ができるなど、何年に一度のことになるのでしょうか。貴重な経験ができたことに感謝します。またいつの日にか…

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