日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

早春の隠岐を行く - 本土帰還

2016-03-20 18:23:18 | 中国
5時間50分の航海を終え本土に帰還。余韻に浸る間もなく米子行のバスに乗り込みました。
隠岐が見えなくなるより先に本土の影が現れ、本土の方が近くなったと思った頃に島後の影が判然としなくなって、完全に見えなくなると今度は島前の影が見えなくなってきました。それでも目を凝らせばまだまだ見えるという状況が続き、ついに消えたと思った直後、船が右に旋回して七類港に入るという結末です。島後も島前も、見えなくなりかけてから完全に消え去るまで30分以上かかりました。それだけ視界がよかったのでしょう。ともすれば平板で退屈にも思えた往路に対し、復路の航海は最高でした。

毎度大して下調べもせず、どのようなところかもよく分からずに乗り込んでも、帰りの船が出るときには、来てよかったと心底思っているのが離島の旅の常です。それは今回の旅においても例外ではありませんでした。
隠岐を訪ねたことにより、本土と橋で結ばれていない主な離島はあらかた訪ねました。隠岐より広い島では北方領土のうち歯舞群島を除く三島と西表島、徳之島だけです。これらを訪ねるのは並大抵のことではなく、今までの旅のようにはいきません。blog開設前の石垣島を振り出しに十年来続けてきた離島の旅も、これにて一区切りということになります。
しかし、あくまで一区切りであって完結ではありません。北海道の旅に利尻島を組み込んだり、博多からの寄港便で五島を再訪したりと、次なる旅の構想は既に浮かんでいます。これからも離島の旅を年中行事の一つとして続けたいと思っている次第です。

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