「2017年問題」は昨年の活動に徹頭徹尾影響を及ぼしました。苦心して日程を組み立て、11月中にどうにか全都道府県を訪ねたものの、翌月は天皇誕生日が祝日と重なった影響もあり、中旬の小旅行で早くも完結という呆気ない幕切れでした。
・錦繍の会津を行く(11/11-12 2日間)
世間では桜よりも紅葉の方が好まれるのか、11月は年間を通じて宿が最も混む時期の一つです。その結果、行きたい場所というよりも、宿の取れる場所を選んで行く形にならざるを得ず、中途半端になりがちでした。そこで去年は、少し早めに会津の宿を押さえておき、雨さえ降らなければ行くという方針を立てました。幸いにも、直前に予報が好転したため決行するという顛末です。
早めに宿を押さえた甲斐あって、見頃を迎えた鶴ヶ城の紅葉を観賞できたのは収穫です。それに加えて特筆されるのは、往復とも有料道路に一切頼らなかったことです。若松を九時に出ても一般道でどうにか帰れるというのは新たな発見でした。田島経由の国道の交通量が少ない上に、距離の上でも白河を経由するより有利という条件が大きいのでしょう。猪苗代から帰るならともかく、若松を起点にするなら今後も使えそうな経路です。
・小春日和の九州へ(11/23-27 5日間)
正月から一貫して悩まされた「2017年問題」にようやく決着をつけたのがこの活動です。山口と九州の合わせて五県を訪ね歩き、全都道府県を年内にどうにか回ることができました。
四月に伊那、六月に佐渡で遭遇した日本一周中の活動仲間と、鹿児島で三度目の再会を果たしたことは特筆されます。しかし、それ以外は総じて淡々と進行していったというのが今振り返った上での印象です。これは、全体の行程が過去繰り返してきたことの焼き直しだったからでしょう。限られた日数で全国を回ろうとする場合、とりわけ遠い九州と沖縄については、いかに効率よく回るかが鍵となります。そのための試行錯誤を繰り返し、定跡が年々確立されてきたわけなのですが、似たような行程を繰り返した結果、新鮮味がなくなるという副作用が出てきました。長年かけて確立された基本形を維持しつつ、適度に変化をつけるのが今後の課題となりそうです。
・冬枯れの京都を行く(12/2-3 2日間)
目下北陸に通い詰める日々が続いていますが、それ以前に足繁く通っていたのが京都です。去年は三月、六月、八月、十月の四度にわたって宿泊し、九月にも半日とはいえ立ち寄りました。ただし、いずれも京都へ行くこと自体を目的にしていたわけではなく、他の目的地への行き帰りの途中でした。
このような形を採るのは、街の規模に対する宿泊施設の収容力が大きく、日祝日にはとりわけ格安で宿泊できるという京都特有の事情によります。これにより、連休最終日の混雑を避け、静かになった京都の街に一泊して、翌日帰るといった使い方ができ、一石二鳥というわけです。
度重なる京都通いの最後を飾ったのは、京都へ行くことだけを目的にした異色の活動でした。例によって月曜を休むつもりでいたところ、あいにく当日の天気予報がよろしくなかったことから、土日の二日をそのまま京都に注ぎ込んだのでした。前年に続き、紅葉は盛りを大分過ぎてはいたものの、両日ともに天気がよく、人出も思ったよりはるかに少なめで、有終の美を飾るにふさわしい活動でした。
・北関東駅めぐり 2017師走(12/16-17 2日間)
年内最後の泊まりがけは、今年も北関東への小旅行となりました。思いがけない形でこうなったことについても同様です。
前年は聖夜を含む連休に九州へ行き、それを最後にするつもりが、瓢箪から駒の流れで翌週宇都宮に泊まるという形でした。それに対して昨年は、聖夜を含む翌週を最後にするつもりでいたところ、池袋のBETTAKOの店じまいというやんごとなき事態が起き、その週を日帰り活動に振り替えたため、直前の週に予定していた宇都宮がトリを飾りました。いずれにしても当初の構想とは違った形の幕切れであり、有終の美を飾るほどの華々しさこそなかったものの、青空と寒風、たちまち傾く弱い西日が冬の関東ならではでした。これからも一冬に最低一度は訪ねたいと思っている次第です。
以上をもって、12回にわたり綴ってきた昨年の活動の回顧録は完結となります。改めて思うのは、「2017年問題」の影響がいかに大きかったかということです。blog開設後の十年間を通じ、これほど日程のやり繰りに苦心した年はありませんでした。それだけでなく、大きな禍根も残りました。かつてないほど休暇を注ぎ込んだ結果、来たるべき週末と春分の谷間を休むと、過年度の繰り越し分を含めて有給休暇を完全に使い果たすのですorz
来月から新年度の分が付与されるため、花見の旅に影響が及ぶことはありません。しかし、年間の日程から必要な休みの日数を逆算すると、ほぼ余裕がない状況です。全国を一周する程度なら一応問題ないものの、咄嗟の思いつきで休みをとるという柔軟性は失われ、今般の北陸を始めとして、何週かに跨がる旅には多かれ少なかれ制約が加わりそうです。
もっとも、有給休暇を完全に消化できる勤め人がどれだけいるかを考えれば、恵まれた環境ということはできるのでしょう。その境遇に感謝しつつ、一日一日を大切にしていきたいと考えています。
・錦繍の会津を行く(11/11-12 2日間)
世間では桜よりも紅葉の方が好まれるのか、11月は年間を通じて宿が最も混む時期の一つです。その結果、行きたい場所というよりも、宿の取れる場所を選んで行く形にならざるを得ず、中途半端になりがちでした。そこで去年は、少し早めに会津の宿を押さえておき、雨さえ降らなければ行くという方針を立てました。幸いにも、直前に予報が好転したため決行するという顛末です。
早めに宿を押さえた甲斐あって、見頃を迎えた鶴ヶ城の紅葉を観賞できたのは収穫です。それに加えて特筆されるのは、往復とも有料道路に一切頼らなかったことです。若松を九時に出ても一般道でどうにか帰れるというのは新たな発見でした。田島経由の国道の交通量が少ない上に、距離の上でも白河を経由するより有利という条件が大きいのでしょう。猪苗代から帰るならともかく、若松を起点にするなら今後も使えそうな経路です。
・小春日和の九州へ(11/23-27 5日間)
正月から一貫して悩まされた「2017年問題」にようやく決着をつけたのがこの活動です。山口と九州の合わせて五県を訪ね歩き、全都道府県を年内にどうにか回ることができました。
四月に伊那、六月に佐渡で遭遇した日本一周中の活動仲間と、鹿児島で三度目の再会を果たしたことは特筆されます。しかし、それ以外は総じて淡々と進行していったというのが今振り返った上での印象です。これは、全体の行程が過去繰り返してきたことの焼き直しだったからでしょう。限られた日数で全国を回ろうとする場合、とりわけ遠い九州と沖縄については、いかに効率よく回るかが鍵となります。そのための試行錯誤を繰り返し、定跡が年々確立されてきたわけなのですが、似たような行程を繰り返した結果、新鮮味がなくなるという副作用が出てきました。長年かけて確立された基本形を維持しつつ、適度に変化をつけるのが今後の課題となりそうです。
・冬枯れの京都を行く(12/2-3 2日間)
目下北陸に通い詰める日々が続いていますが、それ以前に足繁く通っていたのが京都です。去年は三月、六月、八月、十月の四度にわたって宿泊し、九月にも半日とはいえ立ち寄りました。ただし、いずれも京都へ行くこと自体を目的にしていたわけではなく、他の目的地への行き帰りの途中でした。
このような形を採るのは、街の規模に対する宿泊施設の収容力が大きく、日祝日にはとりわけ格安で宿泊できるという京都特有の事情によります。これにより、連休最終日の混雑を避け、静かになった京都の街に一泊して、翌日帰るといった使い方ができ、一石二鳥というわけです。
度重なる京都通いの最後を飾ったのは、京都へ行くことだけを目的にした異色の活動でした。例によって月曜を休むつもりでいたところ、あいにく当日の天気予報がよろしくなかったことから、土日の二日をそのまま京都に注ぎ込んだのでした。前年に続き、紅葉は盛りを大分過ぎてはいたものの、両日ともに天気がよく、人出も思ったよりはるかに少なめで、有終の美を飾るにふさわしい活動でした。
・北関東駅めぐり 2017師走(12/16-17 2日間)
年内最後の泊まりがけは、今年も北関東への小旅行となりました。思いがけない形でこうなったことについても同様です。
前年は聖夜を含む連休に九州へ行き、それを最後にするつもりが、瓢箪から駒の流れで翌週宇都宮に泊まるという形でした。それに対して昨年は、聖夜を含む翌週を最後にするつもりでいたところ、池袋のBETTAKOの店じまいというやんごとなき事態が起き、その週を日帰り活動に振り替えたため、直前の週に予定していた宇都宮がトリを飾りました。いずれにしても当初の構想とは違った形の幕切れであり、有終の美を飾るほどの華々しさこそなかったものの、青空と寒風、たちまち傾く弱い西日が冬の関東ならではでした。これからも一冬に最低一度は訪ねたいと思っている次第です。
以上をもって、12回にわたり綴ってきた昨年の活動の回顧録は完結となります。改めて思うのは、「2017年問題」の影響がいかに大きかったかということです。blog開設後の十年間を通じ、これほど日程のやり繰りに苦心した年はありませんでした。それだけでなく、大きな禍根も残りました。かつてないほど休暇を注ぎ込んだ結果、来たるべき週末と春分の谷間を休むと、過年度の繰り越し分を含めて有給休暇を完全に使い果たすのですorz
来月から新年度の分が付与されるため、花見の旅に影響が及ぶことはありません。しかし、年間の日程から必要な休みの日数を逆算すると、ほぼ余裕がない状況です。全国を一周する程度なら一応問題ないものの、咄嗟の思いつきで休みをとるという柔軟性は失われ、今般の北陸を始めとして、何週かに跨がる旅には多かれ少なかれ制約が加わりそうです。
もっとも、有給休暇を完全に消化できる勤め人がどれだけいるかを考えれば、恵まれた環境ということはできるのでしょう。その境遇に感謝しつつ、一日一日を大切にしていきたいと考えています。
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