春まだ浅い九州へ 二日目

新しい高架駅をベタほめしたのはよいとして、これはとりもなおさず今までの駅が姿を消すということでもあります。つい最近まで現駅だった地上駅は、今のところほぼそのままの姿で残り、乗客もかつての地下道と駅舎を通って街に出て行きます。しかしその駅舎は既にもぬけの殻となり、ホームの一部も重機で崩されて、遅かれ早かれ跡形もなく消え失せてしまいそうです。九州の県庁所在地の駅舎も、往年の姿で残るのは熊本だけになってしまいます。とりたてて名駅舎というほどではなかったものの、鉄道華やかなりし頃の面影を残す、県庁所在地の顔たるにふさわしい存在感のある駅でした。やがて姿を現すであろう高架駅の全貌が、少しでもこの風格を受け継いでくれると期待したいものです。長い間おつかれさまでした。