日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - 悪魔のささやき

2015-09-24 16:19:29 | 北海道
この展開を予想できた方はいらっしゃるでしょうか。悪魔のささやきに負け、本日は旭川に泊まることにしました。
自分にとって、この時間に早々と投宿するなど通常は考えられないことです。今日に限って異例の早じまいを決めたのは、早い話「独酌三四郎」で呑みたかったからに他なりません。ただし、もともとそのつもりはなく、旭川市街に入る直前までは、素通りして先を目指すつもりでいました。そのまま走れば留辺蘂のキャンプ場に適度な時間で着くため、今夜はそこで夜を明かし、明日石北本線沿線を旭川方面へ戻って、そのときに宿泊しようという構想でした。
ところが、あと一時間もすれば「独酌三四郎」が開くという状況で市街を通過する展開に至ったとき、このまま泊まって呑みたいという悪魔のささやきがにわかに聞こえてきました。もちろん、留辺蘂まで150kmの移動を明日に残してしまえば、終盤の日程が苦しくなってくる可能性はきわめて大です。しかし、旭川で呑むとは「独酌三四郎」で呑むのと事実上同義であり、遅くまではしご酒をするつもりはありません。五時の開店と同時に入り、あとはラーメンをいただく程度で切り上げて、その分明日早く出るという手もあるでしょう。北海道の交通の流れなら、留辺蘂までは三時間前後もあれば着きます。キャンプの場合は撤収で時間を消費し、出発が八時頃になることを考えると、早起きして旭川を五時に出れば帳尻は合うわけです。そのような皮算用を思い付いてからさほどの間も置かず、今夜の宿を手配してしまいました。
そのような皮算用が得てして破綻することは経験上分かっています。しかし、何の変哲もない平日の、開店直後に呑める機会は貴重であり、むざむざ見過ごせなかったとでも申しましょうか。決めてしまった以上迷う余地はないため、明日は明日の風が吹くと割り切って、冬以来の再訪を心ゆくまで満喫します。

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