結局悪魔のささやきに負け、白滝で列車を降りました。タクシーがあれば上白滝まで行き、そこから普通列車に乗ることもできるのではないかと見込んだからです。
そもそも駅前にタクシーなどあったかと思いつつ、もう後がないという切迫感もあって急遽列車を降りると、駅前に営業しているのかどうかも分からない「ハイヤー営業所」の看板を掲げた建物がありました。一縷の望みをかけて看板の電話番号にかけてみると、廃業こそしていなかったものの、運転手不在につき休みという無情の返答が。セイコーマートすらない僻地だけに、日曜はタクシーさえも休むのでしょうか。車さえあれば自分で運転するにもやぶさかでないとはいえ、営業用の車両だけに無理をいうわけにもいきません。だからといって、重い荷物を担いで歩けるような距離でもありません。最後の冬の上白滝を訪ねるという奇策は、残念ながら絵に描いた餅となりました。
もっとも、一日一本の普通列車に乗るという目的だけは果たされます。上白滝を出てから隣の上川まで、34kmを68分もかけて走るということは、おそらく奥白滝、上越、中越のどこかで運転停車もするのでしょう。北海道では今後ますます困難になる、そしてこの区間では最初で最後となる普通列車の旅を、思わぬ形で経験できるだけでも十分ではあります。北海道らしい乾いた細かい新雪を、道中を通じ初めて踏んだことを含めて、あながち無駄ではありません。幸い待合室に暖房が入っているため、木製のベンチに腰掛け列車を待ちます。
そもそも駅前にタクシーなどあったかと思いつつ、もう後がないという切迫感もあって急遽列車を降りると、駅前に営業しているのかどうかも分からない「ハイヤー営業所」の看板を掲げた建物がありました。一縷の望みをかけて看板の電話番号にかけてみると、廃業こそしていなかったものの、運転手不在につき休みという無情の返答が。セイコーマートすらない僻地だけに、日曜はタクシーさえも休むのでしょうか。車さえあれば自分で運転するにもやぶさかでないとはいえ、営業用の車両だけに無理をいうわけにもいきません。だからといって、重い荷物を担いで歩けるような距離でもありません。最後の冬の上白滝を訪ねるという奇策は、残念ながら絵に描いた餅となりました。
もっとも、一日一本の普通列車に乗るという目的だけは果たされます。上白滝を出てから隣の上川まで、34kmを68分もかけて走るということは、おそらく奥白滝、上越、中越のどこかで運転停車もするのでしょう。北海道では今後ますます困難になる、そしてこの区間では最初で最後となる普通列車の旅を、思わぬ形で経験できるだけでも十分ではあります。北海道らしい乾いた細かい新雪を、道中を通じ初めて踏んだことを含めて、あながち無駄ではありません。幸い待合室に暖房が入っているため、木製のベンチに腰掛け列車を待ちます。
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