日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2018続編 - はすや

2018-04-29 22:57:21 | 居酒屋
手短に終えるつもりが、月と重なる眺めを探して歩くうちに、結局10時を過ぎてしまいました。それから投宿して「はすや」へ向かうという流れは、前夜と全く同様です。しかし、危うく足をすくわれるところでした。駅前から店へ向かって歩き、最後の角の手前まで来たところで、路上に車を止めたままだったことに気付いたのです。まずチェックインを済ませ、その後立体駐車場に入れるという手順のところ、チェックインを済ませた時点でなぜか後者を失念し、そのまま部屋に荷物を置いて店へ向かったのでした。
10分近く歩いて引き返し、車を駐車場に入れてから出直した結果、往復の時間が無駄になってしまいました。11時が迫って早仕舞いも懸念される中、幸い店の明かりはついており首尾よく入店。しかし、今夜は一転先客皆無の貸切状態です。お客が早く引けていき、11時を回ったところで早仕舞いという流れになっていた可能性もあります。今夜も間一髪の滑り込みでした。

昨日に続いてやや地味な品書きです。山菜でも加えれば俄然彩り豊かになりそうなところですが、まだ高いので使わないというのが店主の弁です。無駄に高価な食材を使わず、調理の工夫によって補い、値段を抑えるのが店主の流儀なのでしょう。
そのような工夫が今夜も遺憾なく発揮されました。まず、身欠き鰊を青唐辛子で和えたお通しが秀逸でした。いかなるものかが気になって注文したカレイの子和えは、カレイの子をしらたき、大根、人参と和え、刻み海苔と葱を散らして出汁に浸したもので、素人にはおよそできない着想に感心させられます。そして本日の真打ちに選んだのがささみタラ子焼です。日替わりを基本とする品書きとは別に、常時提供される品の一つがこれで、自身にとっては海老と山芋の磯部揚ともども、好んで注文してきた品の一つでもあります。籠太のにらまんじゅうと同様に、時折いただきたくなる名品です。

はすや
弘前市上瓦ヶ町1-1-2F
0172-33-6981
1800PM-2400PM
日曜定休

桜吹雪・陸奥八仙・楽器正宗・麓井
お通し
刺盛り七点
カレイの子和え
めかぶ
ささみタラ子焼

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