日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2018続編 - Bar Cafe the S

2018-04-27 23:57:04 | 居酒屋
北上川の畔に立つ見上げるような枝垂桜を眺めた後、開運橋を渡って菜園の方へ歩いてきました。ジャズバーで長かった一日を締めくくります。
日頃から居酒屋一辺倒の人間が、ジャズバーに迷い込むなどということは当然ありません。この店を知ったのは職場のボスの紹介があったからでした。とはいえ、性に合わなければ一度訪ねて終わりだったかもしれません。いつの間にやら定着したのは、白木のカウンターの居心地に加えて、Bar Cafeを標榜する通り軽食と喫茶も充実しており、いわば「居酒屋使い」ができるからでもあります。

何度か足を運ぶにつれて、L字カウンターの短い辺が事実上の指定席となってきました。一見すると末席のようにも思える位置ではありますが、店内の奥に設えられた機材に正対する形となり、音を聴くにはお誂え向きなのです。ただし、かねがね不思議に思っていたことがあります。レコード棚と、プレーヤー、アンプを始めとする機材が並んでいる中、スピーカーがどこにあるかが分からないのです。小型のスピーカーらしきものがあるにはあるものの、これしきのスピーカーが出せるような音とは思えません。その謎が解けたのは比較的最近になってからでした。
機材を収めた棚の下に、一見するとTVの台を大きくしたような、短い脚つきの台があることについては何となく覚えていました。実はこの台がスピーカーそのものなのだそうです。TVの台とはいっても、幅にすれば二、三mにはなるでしょうか。一見すれば家具ではあっても、我が国の住宅には到底置けそうにもない代物であり、相当高額な機材なのは素人にも一目瞭然です。実際のところ、音楽好きの間では伝説として語り継がれている年代物だそうで、これを目当てに遠方から訪ねてくるお客もいると聞きました。そうと知ればありがたみもなおさらというものでしょう。今回も一時間ほど耳を傾けてから席を立ちました。

Bar Cafe the S
盛岡市菜園2-7-30 スガトウビル1F
019-625-2440
1900PM-300AM
第一・第三日曜定休

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