いわゆる「ラベル買い」をしてしまう酒がある一方で、ラベルからは何の期待もできない酒というものがあります。見る者を一目で引きつける独創性はなく、だからといって紋切り型の古風なラベルでもなく、なまじ現代風にすることで中途半端になっているのが特にいただけません。本日紹介する「花の舞」も、有り体にいうならその手の酒の一つです。
中途半端に現代的なラベルは、酒販店というより土産物屋に並んでいる地酒のようで、少なくとも自ら食指が伸びるようなものではありません。しかし、気高い吟醸香は県産山田錦使用の触れ込みに違わず、教祖の言葉を借りれば「きれいな酒」という形容が合っています。一家言ある蔵が昔ながらの技法で造る酒とは対照的な、突出した特徴こそないものの安定した味わいが、現代的なラベルに体現されているかのようでした。
★花の舞 純米吟醸
花の舞酒造(静岡県浜松市)
原料米 静岡県産山田錦
精米歩合 55%
アルコール分 16度以上17度未満
杜氏 土田一仁
中途半端に現代的なラベルは、酒販店というより土産物屋に並んでいる地酒のようで、少なくとも自ら食指が伸びるようなものではありません。しかし、気高い吟醸香は県産山田錦使用の触れ込みに違わず、教祖の言葉を借りれば「きれいな酒」という形容が合っています。一家言ある蔵が昔ながらの技法で造る酒とは対照的な、突出した特徴こそないものの安定した味わいが、現代的なラベルに体現されているかのようでした。
★花の舞 純米吟醸
花の舞酒造(静岡県浜松市)
原料米 静岡県産山田錦
精米歩合 55%
アルコール分 16度以上17度未満
杜氏 土田一仁