春らしいものといえば、山菜の天ぷらです。
他に、カツオ、蛤、ホタルイカなどもよいですね。
今日は新宿で、昔懐かしい雰囲気の天ぷらを頂きたいと思って、お店を探してみました。
新宿駅近くには、老舗の天ぷら屋さんである、「船橋屋」本店と「つな八」総本店があります。
本当にすぐ近くで、どちらも人気のお店です。
船橋屋は創業明治19年、現在の場所に店を構えて大体130年になるそうです。
一方、新宿つな八は大正13年に創業し、店を構えてから90年余り。
船橋屋の方が、つな八よりも40年くらい歴史が長かったのですね。
どちらの店頭にも、季節感のあるおすすめが案内されています。
入口横のおすすめの立て看板をみると、かつお、稚鮎、蟹甲羅揚げですって!!
こちらのお品書きに惹かれてしまいました、
今日はつな八総本店で頂くことにしましょう。
今回は気になる単品がありますので、2人がバラバラに注文することにしました。
江戸前膳1人前と、単品注文です。
カウンターから見ると、単品天ぷらの品書き札はあるのですが、価格はどこにも表示されていません。
手元のメニュー票もしかり。
うん、でも、気になるものを注文してみましょう!!
ビールや冷酒を注文すると、2種類のお通しを見せて、どちらを提供するか、もしくは不要であるかの確認があります。
お通しは注文しないという選択肢もありますので、分かりやすいです。
灘の白鹿酒造と共同開発した綱八生酒、ボトルには、「つな八」と書かれています。
最初は、カツオのタタキから。
程よい量の、スライスされたニンニクも生姜もあって、ボリューム感もあります。
たらの芽やふきのとう、うどなど、春野菜の天ぷら5種の盛り合わせ。
春の香りがします。
春野菜には、各種の塩が合うようです。
天つゆに大根おろし、梅おろし、わさび塩、ゆかり塩などが並んでいます。
早速、入口の看板で見かけた蟹甲羅揚げ。
蟹の身や銀杏、三つ葉などが蟹の甲羅に盛り付けられていて、甲羅ごと揚がっているんです。
すだちを2度にわたってかけてお召し上がりください…とのことです。
わさび塩を振りかけてからいただきました。
稚鮎、イカ、蕗の薹。
塩が合います。
味は申し分ありませんが、盛り付けがもう少しキレイだと良いかな。
うにの海苔巻。
これは、ここの名物でしょう。
たっぷりのうにが海苔に包まれていて、わさび醤油でお召し上がりくださいとのこと。
注文してみたくなる逸品です。
蛤の天ぷら。
これも、ここの名物です。
ふたつの殻に、蛤のむき身やシイタケが載っていて、殻ごと揚げられていますので、見た目にもインパクトがあります。
日本酒によく合います。
車海老の天ぷら。
頭も足も、パリパリに美味しく揚がっています。
やはり、海老は車海老が美味しいですね、甘みがあります。
江戸前の穴子。
程よい弾力で、新鮮な感じです。
コースのかき揚げは、小さな天丼にしていただくことも出来ます。
シジミの味噌汁、香の物もセットです。
最後に新宿中村屋とコラボした揚げ饅頭。
黒糖と酒香の2種類があります。
もう、お腹一杯なので持ち帰りで頂くことにしました。
2人分のお会計は、全部で2万円足らずというところです。
蟹だの、ウニだの、蛤だの、いろいろと頂いたワリには、庶民的なお値段というところでしょうか。
ところで、このつな八総本店で単品の天ぷらを注文した場合の価格は、入口のおススメ看板にも、店内のお品書きにも、メニュー票にも表示されていません。
ネットで見ても、商品名はあっても価格は表示されていません。
時価ということなのかもしれませんが、注文しづらいですよね。
ご参考までに、今回の単品は・・・、
■蛤の姿揚げ 1620円
■うにの海苔巻 1944円
■かにの甲羅揚げ 2700円
■春野菜の天ぷら 1080円
でございました。
やはり、いくら探しても価格が分からないというのも気になりましたので、ご参考までに。