経営コンサルタント日野眞明のmoreな「ひとりごと」

「商売繁盛」「ビジネス(創業、起業、経営革新)」など更新中!(2022年5月引越)

「2着目1,000円」のスーツ。<4,186本目>

2012-12-03 05:05:00 | ひとりごと
DMが来たので、紳士服量販店を覗いてみた。

お店にはそのお店の特徴、
大手ならその企業の社風を反映した特徴が現れる。

お店に入った瞬間に、
お客様はそのお店が
自分に合っているか、合っていないかを瞬時にかぎ分ける。

ますDMで目を引いたコピーが
「スーツ下取り2万円(他社製品でも可)」です。

仕事柄スーツは“戦闘服”と同じなのでそれなりの数を持っています。

それでも、体型が変わったり
何よりも時代の流れでスーツのスタイルも陳腐化したりします。

捨てるわけにもいかず着なくなったスーツも少なくありません。
それを2万で下取ってくれるのなら、
かなりお値打ち感があります。

29,800円のスーツなら9,800円じゃん!
って感じです。

ただ、欲しいスーツは20,000円で下取りをされたとしても
決して安くはない価格帯に設定してあります。

もう一つが、
スーツ2着を買うと、2着目は1,000円と言うPOPです。

「スーツが1,000円!」と勘違いしてしまいますが、
例えば売価4万円のスーツを買えば
2着目が1,000円となり、
合計で41,000円となる仕組みです。

つまり1着当たり20,500円のスーツという計算です。

流通業にいた人間ならわかりますが、
20,500円のスーツの原価は6鰍ッぐらいでしょうから
約12,000円。

そうなると最初のスーツで売価4万円の原価は12,000円となり
かなりの粗利を稼いでいる計算になります。

駆け出しの頃はとにかく、
スーツの数が少ないので、1着でも多くのスーツが欲しかった。

どうせお得なら2着買っておけ!
と言う感じでしたが、
ある程度年齢も重ねて、スーツそのものの価値もわかるようになってくると、
数が欲しいわけでもなくなってきます。

そうなるとそのお店は、「あぁ自分のお店じゃないな。」
と感じます。

コンセプトが違うと判断します。

目先の売価設定や販売促進に惑わされるお客様がまだ確かにいますが、
そのお客様が自分のお店の本当のファンになっていただけるかどうかを考えて販売促進を計画した方が良いのです。

お客様とはお店がある限り付き合っていきたいはずですね。













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師走のスタート月曜日に、軽いランニングしながら来てくれてありがとうございます。