モンペリエで独り言。

南仏モンペリエでぶつぶつぶつぶつ…

たまには真面目に語ってみる。

2017-02-12 | モンペリエ
政治などには全く興味はなく、フラフラと生きてきました。
フランスに来てしまい、世界的に極右のご時世になった今、政治に興味を持たざるを得なくなってきました。
外国で暮らしていると極右の台頭って怖いのです。外国人でマイノリティーですから。
とはいえ、今でも政治に深い知識を持っているかと聞かれたら、全くそんなことはないのですが…


LANA

取り敢えず、トランプ大統領。
日本では、例外を除いて二重国籍は認められていないので、日本にいた頃は二重国籍と言ってもピンと来なかったのですが、フランスでは二重国籍、三重国籍当たり前なのです。
日本のように島国ではないので、外国人同士結婚しやすい環境ですし、実際、昔から政略結婚として、オーストリアのお姫様がフランスに嫁いだり(例・マリーアントワネット)していましたからね。三重国籍というのは、親同士違う国籍で違う国に住み、子供を産んだりした場合です。その子供に3ヵ国の国籍が発生したりします。


LANA

で、このトランプ大統領が発令したイスラム教国7ヵ国の国民の入国禁止令。これはもう差別以外何でもないですからね。
「お前はアメリカ人だが、シリア人でもあるので、アメリカ人ではない!」というロジックで、自国の国民ですら入国拒否をしたのですから。「お前はフランス人だが、ユダヤ人だから、フランス人ではない!」という理由で、ユダヤ人を迫害し、殺戮したナチスドイツと同じロジックです。
その後、アメリカ国籍を持つ者に限っては緩和されたようですが、例えば、フランスとイランの国籍を持つ私の友人などは、現在アメリカに入国出来ない状態な訳です。今後どのように変化するのか分かりませんが…

「La Rafle」というフランスのユダヤ人迫害をテーマにした2010年のフランス映画があるのですが、その映画について、当時子供だったユダヤ人たちが討論する番組がありました。彼らは当時の様子を語り、司会者が「そのような扱いを受けてどのように感じていましたか?」という質問に、「ユダヤ人だから仕方がないと思った」と言う返答が未だに、私は忘れられないのです。


LANA

イタリアでは、目の前で水に飛び込んだ一人の難民に、周囲にいた人々は野次を飛ばし、助けに飛び込もうとした救助隊員に「行かなくていい!溺れているふりをしているだけ!」と遮り、救助を遅れさせ、溺れ死ぬ出来事がありました。
彼らも「難民だから仕方がない」「イスラム教徒だから仕方がない」と思わなければならないのでしょうか?

今後、世の中がどう動いていくのかとても心配なのです。

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「南フランスで暮らそう!モンペリエ留学ガイド!」
今日の記事は…
ところで、モンペリエってどんな街?
です。