momo,nice days (&nana,チビ太)

里親募集で引き取ったmomo(♂)、nana(♀)、街中で拾ったチビ太(♂)と飼い主の4人(匹)家族の毎日。

茨木のり子の献立帖、買う

2017-02-05 13:44:40 | 映画・本・音楽・TV

詩人の茨木のり子さん。
新刊で「茨木のり子の献立帖」という本が出たので買ったのです。

書店でチラ見してこの写真のテーブルクロスを見て買おうと思った次第。 

 

詩人としての茨城さんに対しては、いい意味で硬直な詩を書く方だなと思っていたのですが、献立帖を読むとずいぶんと女性らしい方でびっくり。
人は様々な面を持っているから重層的で面白い。

で。
茨城さんのご自宅は32歳のときに建てられた家で、お亡くなりになる79歳まで47年住まわれた家。
49歳でご主人と死別されたのちも、30年そのまま住まわれたとか。

すでに「茨木のり子の家」という本も出ているので、家についてはそちらで。
今回買った献立帖は日記と献立、それと台所にまつわる写真がいろいろ載っていますが、今みてもモダン。

このテーブルクロスのモダンなこと。
茨城さんもモダンな方だったのかな。 

 

                                          

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さよなら、Ku:nel

2016-01-21 22:22:36 | 映画・本・音楽・TV

Ku:nel、リニューアルしましたね。
編集長は一時代を築いた淀川美代子さん。

しかしKu:nel、完全に別物になってしもうたです。
Ku:nelはファッション雑誌じゃないのが良かった。
ファッション有名人が出ないのが良かった。
普通のおばさんやおじさんたちのフォークロア的な暮らしの空気感が良かった。

なので今更フランスのお洒落な中年女性の生活の知恵になんて興味はないぞ。
10年先のマイ定番となるような高級品のバッグやアクセサリーに興味はないぞ。

ananとクロワッサンと&Premiumを足して3で割ったような雑誌だぁ~、いずれ林真理子さんも記事を書くんじゃないかと思ったら、次号でエッセーが載るそうな・・。

どこかでみた雑誌の二番煎じ、と心の中でリフレイン。
Ku:nelという雑誌名を残したのが完全な失敗と思います。
まったく違う路線になったんだから雑誌名もまったく違う名称にするべきであったのに。

さよならKu:nel。


 



 


「警察署長ジェッシイ・ストーン」シリーズを観る

2016-01-02 19:20:39 | 映画・本・音楽・TV

明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いしますっだ。

元旦から今日にかけて私はお出かけせず、録り溜めした 「警察署長 ジェッシィ・ストーン」シリーズ全8話を観ておりました。
このドラマ、地味ですがはまるんですよね。

田舎のヤサグレ警察署長ジェッシィ・ストーン。
元はロスの刑事だったジェッシィが、離婚と飲酒でロス警察を追われ、マサチューセッツはボストン近郊のパラダイス(架空の地)の警察署長へと流れ流れてくるのです。
仲間は犬のリジーとたった3人の署員(第8話ではいろいろあってジェッシィだけになる)と理解者の州警察の殺人課課長。
敵(?)は町の評議会の面々とそして小さな町にもかかわらず事欠かない悪党たち。
マフィアまでいるんですから恐ろし。

いったんは警察署長を解任されるものの、第8話でジェッシイの後任の警察署長が殺害され復職するジェッシイ。しかしその時点で仲間だった署員は2人とも退職していたため、たった1人の孤独な捜査で事件を解決し、最後は辞めた署員の1人だったスーツ(若手の警察官)が戻る、、で終わる第8話。
ここでドラマ化はしばし中断するのですが、 昨年アメリカで第9話が放映されたようなので、日本でもいずれwowowかスターチャンネルで放送されると思います。ああ、楽しみ。
音楽もいいし、なんかねえ、浪花節なんですよ。
損だとわかってあえて損する。
恥とかてらいを感じながら生きている。

アメリカ人のこういうところは結構日本人に近い感性だと思います。なしてだヤンキー。

で。
思い出したのが年末にデジタルリマスター版で放映された西部劇の名作「シェーン」
何十年ぶりかで観たシェーン。(最初に観たのは中学の時。亡き父といっしょに名画専門の映画館で観た)
うう、まるで長谷川伸の世界、と思いました。(古くてすみません...)

関の弥太っぺ、瞼の母、一本刀土俵入り、沓掛時次郎に雪の渡り鳥。
みーんな長谷川伸の股旅物の名作ですが、西部劇の流れ者、シエーンも作品の根底は同じ世界。
流れ者のシエーンが開拓農民のある家族を守って、自ら死を覚悟し悪徳牧場主一味との決闘に至る顛末を開拓農民の子供の目を通して語る映画です。そこには秘められた恋も。
最後、死地に赴くの図はまさに関の弥太っぺ。(ほい、個人の主観でございます)

ジェッシィ・ストーンはシェーンや長谷川伸の人物たちほどほどストイックではないものの、孤独で、いばらを背負っているところが、同じ世界なんですっ。
拳銃の名手でもありますしね。早撃シーンとか出てきますです。シエーンみたいだ~。

ついでに。
ジェッシイは古い映画ファンでもあるので、第4話のエピソードで若いスーツに「リリアン・ギッシュ」の名前を出すんですが、スーツ「それ誰です?」

うーん、笑った。
確かにリリアン・ギッシュを知らない米国人がいてもおかしくないですが、日本でいえば田中絹代のような位置づけのハリウッド創世記の名女優です。
そういえばシエーンのヒロイン役はジーン・アーサーですが、こちらはトーキー後のハリウッドの一時代を代表する名女優。
日本でいえばうーん、高峰秀子さんのような感じかな。。ちょっと違うかな。。




最後の昼餐

2014-06-23 01:11:35 | 映画・本・音楽・TV

私がインテリアに興味を持つきっかけになった建築家の亡き宮脇檀さん。
宮脇さんの著作に、60才を過ぎ、人生の晩秋にさしかかった中をパートナーと二人の週末の楽しい日々を綴た本があります。(以前にもブログで紹介しました)
宮脇さんにとっては最後の本だと思います。
本の終わりの方で宮脇さんに癌(喉頭癌)が見つかり闘病生活、癌が消えて後再発、というところまで書かれています。(含む、あとがき)
春の明るい日差しから始まる本ですが、だんだん陰り行く日々。まるで人生の短縮図のような構成ですが、宮脇さんはこの本の出版後、まもなくお亡くなりになります。

で。
本のイラストは宮脇さんのパートナー(根津りえさん)が書いておられます。お二人の共著ですね。
年の離れた間柄だったようですが、その根津りえさんが昨年病死されていた、、ということを偶然知りました。。

お二人共に世間一般の感覚でいえば早い死です。
でも中身の濃さは長さを凌駕するなあ、と読者としての感慨です。
お二人を本でしか存じ上げない私には、これ以上言葉はありません。でも、素晴らしい本をありがとう。

人生は短い、はかないけれど美しい日々を送りたいなあと思った次第。
宮脇さんに学んで私もベランダガーデンを堪能しよう。
宮脇さんたちはバルコニーでの素晴らしい休日を過ごされましたが、我が家にあるのは狭いベランダ。
ですがなんだかんだで長い年月をいっしょに過ごしたグリーンが多し。
よ、相棒と声をかけながら愛でてあげよう。
ということで椅子の配置を少し変え、ベランダを向いて珈琲タイムを過ごせるよう致しました。

↓センターテーブルの横にオットマンを置き、そこに食器を載せるトレーを設置。
ラウンジチェアも窓辺に移動。 

 

 

↓ここで珈琲タイム。

 

↓ベランダグリーンの一部。

 

ささやかな窓辺。
でも人生の最後に思い起こすのはこうしたささやかな窓辺での1日かもしれん。。

宮脇さんと根津さんの本は「最後の昼餐」と言います。 

 

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家事も見識

2014-05-17 12:50:17 | 映画・本・音楽・TV

長く絶版だった佐藤雅子さんの「季節のうた」が重版販売されてます。

 

「昭和40年代から50年代にかけて婦人誌等で家族への愛情にあふれた料理やすみずみまで行き届いた暮らしぶりを披露し、女性達の憧れの的だった主婦・佐藤雅子さん」と本の裏表紙に書かれています。

はい、でこの佐藤雅子さん、ご主人は現、日本国憲法起草にも携わり、法制官僚としては法制局長官まで勤めた方だそうです。
かって内閣法制局というのは大変な見識を有した法の解釈判断機関と聞いていますが、そうした法の番人の奥様ですね。
(安保法制懇から集団的自衛権の行使容認を求める報告書が提出されたタイミングで、偶然にこの本を読んだので感無量。。)

そうしたご主人を持つ佐藤雅子さんですがいや凄い。
家事も見識と思いましたです。
家計にゆとりがないととか、恵まれていないととか、そんな言い訳は佐藤雅子さんには通用しないです。
なんせのけぞったのが「1月」の章にある「台所のこと」という短文で、「私の台所覚え書き」という記載があるんですが、その中の37番目。

「ドレッシングを作るとき、はじめに油をスプーンではかり、次にそのスプーンで酢をはかると、スプーンについた油がむだなく流れとれます」

この一文にノックアウトをくらった私...

だって、いつも酢を先にはかって、次に油をはかって、最後に醤油をはかってドレッシングを作っていた私は、油がいつもスプーンに残るのをなんだかなあ、と思っていた矢先だったんです。
油、酢の順番なのね。。。
恐るべし、主婦の見識。

さらに。

「牛乳を温めるとき、なべの中を少量の水でしめしてから牛乳を入れて温めますと、もし焦がしても、簡単におなべの汚れが落ちます」

とか。。

いや、これは毎日こなす家事を、対象に対する真摯な姿勢と自分への問いかけで見事に科学へと昇華させた見識の1冊だワ、、と思った次第です。
裕福な家計とか主婦のゆとりなんて関係ございません。

こういうの(理屈に合う、ということですね)が大好きな私は、楽しく読ませていただきました。
佐藤さんの見識は、「知得、体得、納得』から生み出されたもの、要は「実際」から生み出されたものなのでは?
見識というのはそうした「実際」から育まれるものなのでは?
理論・理屈だけでは机上の空論、と思ったりして。。

はい、失礼しました。
閑話休題、ベランダのツル薔薇(シンデレラ)が咲き始めました。

小ぶりの花が房になって咲きますですね。 

 

↓隣家に越境しそうな勢いなので断っておかねばならん..

 

↓花が重くておれそうになっていた一枝をカットし花瓶に

 



 

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センスはどこから来るか

2014-05-09 10:22:44 | 映画・本・音楽・TV

先般、インテリア洋書の「LIVING WITH MID-CENTURY COLLCTIBLES」を購入しました。
いや、素晴らしい。

Y

私はMID-CENTURYが格別好きという意識はないのですが、こういうデザインの美しさに惹かれるということは隠れMID-CENTURY派かも?
装飾性を排し、機能とフォルムが融合したデザインは美しい。

ただミッドセンチュリーは光と風と空気感が大切な気がする。
考えて導入しないと違和感が満載になるかな、と思っています。

「センスがいい」という言葉がありますが、センスは思考の結果と思う。。
はなからセンスが良い人はごくわずか。考えてモノを見、失敗してモノを見、そういう繰り返しがセンスを磨くのかな、と思うのです。

そうした感覚を磨くために、自分で「好きだ」と思う洋書やインテリアを真似る事は大事かもしれません。そうした真似から始まっても、最後は自分の感覚。
だからモノを見ながら考える、これがとても大切なのではないでしょうか?

ちなみに。
好きの方向性は違いますがセンスが良いと思うのは堀井和子さん。
堀井さんの芯の中にぶれない物差しがあるように思うのですが、その物差しはきっと考える力が目盛りを作っているのかなと思うのです。なにげにみえて、もの凄く考えている方だと思う。
勝手に解釈いたしました。

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今更ですが「かもめ食堂」初デビュー

2014-01-20 21:39:50 | 映画・本・音楽・TV

wowowで「かもめ食堂」を放送するとのこと、さっそく録画し昨日観ました。
今更ですが、かもめ食堂の初デビューです。遅い~。

インテリアや食器は想像していたとおり。ですが、ストーリーが面白かった。
主役の小林聡美さん(サチエ)は別にして、もたいまさこさん演じる「まさこさん」、片桐はいりさん演じる「みどりさん」が良かったですねえ。
本は読んでいないので人物背景はわからないところもありますが、みどりさんはいつも他者の中での自分の存在価値を確認しているし、まさこさんは荷物をなくしアイデンティティが希薄になっている、そんな2人は私自身の投影でもあったりして・・。

でも、失くして困るほど大事なものなんてありはしない、いろんなものを抱えて人生を歩く必要はないなあ。
生きていれば悩みもあるし間違いだってありますが、くよくよしないで、かもめのように身軽に風に舞いながら進んでいきたいな、、とかもめ食堂を観て思いましたです。

普通に生きる。
でも1人1人の普通はみんな違う・・。
そういえば最新号の「ブルータス」は日用品の特集、最新号の「&プレミアム」はパン特集で有名無名のパン屋さんのパンが満載。
どれもカタログ雑誌のような趣ですが、私の「普通」には遠くでしか買えないような、雑誌でしか見かけないようなカタログ名品は要らない。
いつでも手軽に手にし食べることが出来るという、日常の周辺の中から私のスタンダードを探して行きたい、それが私の「普通に生きる」です。
はい、失礼しました。。

さて。
かもめ食堂のサチエさんの北欧インテリアは素敵でしたが、我が家はグリーンのあるインテリア。

 ↓リビングのソファ側は相変わらずですが・・

 

↓TV側を少し変更。
薔薇の造花(アートフラワー)を買って、本物のグリーンの間に置いてみました。

 

造花は偽物といえば偽物。
でも気取らない手軽さは我が家にとっては普通の存在です。でへへ。




↓チビ太とnanaちゃん。 (普通よりデカイ。。普通の大きさまでダイエットしないといかんです)

 

↓momo兄ちゃんとプロレスするチビ太。





 


ためない暮らし

2013-01-21 21:11:43 | 映画・本・音楽・TV

実は私、有元葉子さんって名前も顔も知ってますが本は読んだことがございません。
で、このたび試しに1冊読んでファンになったのでございます。(読んだのは「ためない暮らし」)
有元さん、お顔つきから女性らしい方と思っていましたが、失礼ながらかなり男性的というか、男前タイプの方ではなかろうでしょうか?(本を1冊読んだかぎりの個人の主観でございます..)

例えはナンですが、食卓に色鮮やかなブーケを飾るタイプではなく、オリーブを一枝飾るタイプとお見受けしましたです..
有元さんブランドのキッチン用品、ラバーゼのいろいろな商品を見ても、そこはかとなくプロ指向というか、機能優先で余計なものがない、一貫した主張を感じますのでございます。
うーん、渋い。
私も見習いたいワ・・。

ということで、有元さんの新作「使い切る。有元葉子の整理術」をAmazonでポチいたしました。

お金は貯めないといけませんが、モノは溜めてはいけないのですね、特に使わないモノは。。
我が家はお金が貯まらずモノが溜まっていますがな。(しくしくの涙雨)
ついでに猫も溜まってます。。(ウワーンの豪雨泣き)
猫は捨てる訳にはいきませんが、油断すると溜まるモノは心を鬼にして処分しよう、と決意を改めた次第です。
今年は頑張ります!!

↓momoが溜まってる、じゃない、momoとチビはそっくりさん。

 

↓並んで寝てます..


 


ローホー節、炸裂

2012-03-25 20:48:12 | 映画・本・音楽・TV

皆様。
何気に本屋さんによったら、ドミニック・ローホーさんの新刊「99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる」が並んでおりました。。買いました。。

今まで文章だけだったローホーさんが、自ら写真を撮って掲載した愛用品の品々が載っています。
ローホーファンに取っては必読でございましょう。

で、私はローホーさんの持ち物に興味があるというより、ローホーさんの文章が好きで買ってしまうんですよね。
或る意味説得力のある独断調の文章が妙に癖になるのでございます。

例えば・・・

私はフローリング・ワイパーが大好きで、掃除機の代わりに毎日の床掃除に使っています。足腰に負担のかかる大変な拭き掃除が立ったままの華麗なフォームでできます。なんと便利なのでしょう」(「99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる」より抜粋) 

このあたりなど、ローホー節が炸裂といえましょう、いえましょうぞ。 

やっぱ、このくらい個性がないと本を読んでいても面白くないです。
で、愛用品の品々ですが、毛羽立ちした衣料品なども載っていて、ローホーさん可愛いワ。


茨木のり子さんの椅子

2011-09-29 11:22:18 | 映画・本・音楽・TV

戦後を代表する詩人の一人、亡き茨城のり子さんの住まれた家をモチーフに
代表作と言える詩ばかりをまとめた本が出ています。
タイトルもズバリ、「茨木のり子の家」(平凡社刊)★Amazonのリンクはこちら

詩集と言ったらいいのか、家の写真がメインなので写真集と言ったら良いのか・・

で、有名な「倚りかからず」の中に出てくる椅子が写真で紹介されています。

もはや できあいの思想には倚りかかりたくない・・・(略)
倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ

のあの椅子です。

茶の革張りの椅子で背もたれが高く、ゆったりした幅、
アームもついて堂々たる倚りかかりたくなる椅子です。


「倚りかかるとすれば 椅子の背もたれだけ」
ハードボイルドですが、自立しているヒトの力強さが伝わって勇気が出てきます。

さて、不肖飼い主宅にも「倚りかかる椅子」があります。
有名なものでも何でもないですが、全身がすっぽり入る大きなラウンジチェアです。

椅子本体が黒いので写真では見づらいですが・・


しかし。。
茨木のり子さんの椅子は凛としたたたずまい。一方我が家の椅子はクッションで埋もれます・・
やはり、人物の出来が違うというか、人間が甘いというか。いまさらいいけど。。


mono,nice days(&nana,チビ太)

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