猫好きmokaの腎臓がんと日々のこと。

2015年6月人間ドックがきっかけで腎臓腫瘍が発覚、その後T1bの腎臓がん(淡明細胞がん)と診断されました。

術後 4日目 ~Let's Have a Tea Party~

2015-08-31 17:38:50 | 入院~手術~退院
2015年8月14日(金) 術後4日目

腰とお尻が痛くて眠れない…
クッションを身体の下に置いてお尻を浮かせるが、
痛くて痛くて…辛い
手術の傷より痛い…

寝返りもできないし腰は痛いし
朝まで余り熟睡できなかった。


朝方、ようやくウトウトしてたら
「採血でーす!」の声で6:30に起こされた。

寝起きすぐに採血をする気分は、ビミョーだ。

不思議なもので、痛い事をたくさんされていると
慣れっこになり採血くらいじゃ、
痛くも怖くもなく何とも思わなくなる。



寝不足のはずなのに、なぜかとても気分が良かった
身支度を整えて、気分もスッキリだ。


よーし!今日もベッドで過ごさずに
座るかウロウロするかで乗り切るよ
座っていると、お尻は痛くない。



鏡を覗き込むと、お肌がボロボロなのが気になった
手術の日からずっとお肌のお手入れをしていない。
…と言うか、当たり前だけどお手入れどころではなかった




ジャジャ~ン





ついに出番が持ってきて良かった。
潤い 顔パックシート



病室は乾燥していると思ったし、
ちょっと元気になったら、暇な時間に使おうと思って用意していた(笑)


いつ誰が部屋の中に入ってくるか分からないけど
そんなドキドキ感を楽しみながら、
お肌のお手入れが始まった
顔パックシートがひんやりしていて気持ちいい。
一気にお肌が潤った


幸い、パック中は誰も部屋には来なかった。
自分のマヌケな姿を誰にも見られずにすんだ。
→私、何やってるんだろうね(笑)



午後
今日の担当看護師登場
とても笑顔の素敵な温かい雰囲気だ。
彼女も今春入社の新人さんだった。

しかし、見るからにぎこちない
今までの新人さんの中で一番の頼りなさだ。


看「え~っと、mokaさん。
今日はシャワーをしてもいいみたいなんですけど…

私「えっ⁈本当ですか?」

看「はい。指示書にそう書いてあったので、どうされるか考えておいてください。またお返事聞きに来ます!」


そう言うと、部屋をあとにした。


傷はまだ痛いし、
頭を洗う体勢もできるか自身がない。
どうしようかと迷った。


しばらくして、先ほどの新人さん再登場。


看「すみません…さっきのシャワーの件間違いでした。シャワーは抜糸後になるので出来ません」


私「でも、指示書にOKって書いてあったんでしょ?」


看「それは…ゴニョゴニョ…とにかく!
シャンプーは、今から私がするのでお任せ下さい!」


とても心強い返事が返ってきたので
お言葉に甘える事にした。



彼女は、一生懸命だ。
他の新人さんとは何かが違う。コミュニケーション力もあるし、人としての暖かみがある。
将来、良い看護師さんになると思った。





美容師みたいに上手く出来なくて、すみません…




彼女は、慣れない手つきで一生懸命シャンプーしてくれた。
顔もパジャマもお湯でビショビショになったけど、
一生懸命シャンプーしてくれる姿が嬉しかった。

シャンプーは、とても気持ち良かった
髪もサラサラ気持ちもスッキリ

ありがとうございました




夕方になると、友人夫妻や長女夫妻、実家の母がお見舞いに来てくれた。
気分が良かったし、みんなと一緒だと大丈夫な気がしたので、ナースステーションに声をかけて
術後初めて院内のコンビニに行った。

ちょっとふらつくけど、大丈夫だった


みんなそれぞれにスイーツを買い込み、
病室に戻ってTea Partyが始まった。



あ……

私は、まだ食欲がないのでスイーツは食べてませんよ!……ひと口しか……



静かに和やかに、楽しい時間が流れた





コンコン!ドアを叩く音。



主治医の回診だった。

先生は、テーブルの上の大量のスイーツに
目をやりつつ、少々引きつった笑顔で
調子の良さそうな私を見て


大丈夫やね(笑)


笑いながら、そう言い残して行ってしまった。


恥ずかしい…
何も言われなかったけど恥ずかしい
何をやってるんだか…
呆れた先生の心の声が聞こえた。

先生!私は食べてませんよ!→ひと口しか…








夜担当のベテラン看護師さん
お尻かぶれの件、聞きました。明日の朝に主治医に薬を処方してもらいますからね。

とりあえずワセリンを塗ってもらった。
血が滲んでいたようだった


夕方の回診の時にお尻の件を診てくれるはずだったけど、さっきの一件でできなかったのかな?
ごめんなさい…


その夜もベッドに横になると、
お尻が痛くて痛くて寝れなかった
手術の傷よりもこっちの方がヒリヒリして痛かった
辛い…辛い…

まさか手術箇所と違う場所が痛くて
こんなにも苦しむなんて…最悪だった


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術後 3日目 ~傷以外の痛み~

2015-08-30 15:37:46 | 入院~手術~退院
2015年8月13日(木) 術後3日目


傷の重苦しい引きつれたようなドヨ~ンとする痛みはあるが、ズキズキする痛みはなかった。

でも、やっぱり腰とお尻が痛くて、
あまり眠れず…
→こちらの痛みの方が、とても辛い




あまり眠れないと、色々と考え事をしてしまう。





手術の麻酔から目覚めた時、先生は手術は成功したって言ってた気がするけど、あれは幻覚だったんじゃないのか?


とか…


術後、私が寝たきりの時に、家族にだけ良くない病状が伝えられたのではないのか?


とか…



それを聞いた家族は、わざと明るく振舞っていて
お見舞いの帰り道は、泣きながら帰っているんじゃないのだろうか?



とか…



完全に被害妄想だ。
いや…被害妄想だといいのだけれど…





8:30 起床~朝食
朝食は、食パン、パイナップル、牛乳。
少しだけ口にする。
夜中は傷の痛みがなかったのに、起きてからはズキズキと痛かった。


9:00 主治医回診
傷の痛みを訴えると、
背中の薬のポンプがもう空なので痛いんですよ。
もう背中の管は外しましょうね。

先生は、それだけ言うと忙しそうに病室を後にした。

やったー!ストレスだった背中がスッキリする
と同時に、凄まじい痛みが来るのではないかと
不安になる。
あ…お尻が痛い事を言いそびれてしまった


10分後、主治医ではない先生が処置をしてくれた。
背中に貼っているテープを
ビリビリバリバリと剥がす
結構な勢いでイテテテテテ…
自分では見えないけど、テープ被れで背中真っ赤になってるん違う?

ちょっと背中をモゾモゾしますよ。
手術当日の硬膜外麻酔の恐怖を思い出し
身体がこわばって緊張で息を止める…





アレッ? 全然痛くなーーーい





こちらも一瞬で終わった。
この先生も仕事が早かったネ
ありがとうございます。

気分も良く、背中のストレスが無くなったので
しばらくベッドで横になった。





だけど!!





1時間ほどしてから、腰回りに激痛が走った
麻酔が切れたからなのか?
単なる腰痛なのか?

とにかく、我慢できないくらい腰回りが痛い。


ナースコールを押して、痛み止めの飲み薬をひと粒飲んだ。しばらくすると、痛みは治まった。



傷がズキズキ痛む訳ではないし、ベッドに横になると腰がギクギク痛むので、その日はベッドに横になる事を辞めて、ウロウロと部屋の中を歩く時間と座って過ごす時間を多くとった。



12:00
昼食は、お粥ではなく常食になった。
まだ食欲は、戻っていなかったので
少しだけいただいた。

そこである疑問が…


手術前までは、ご飯の量が「小」だったのに
術後は、「中」を飛び越えて「大」になっていた。
たくさん食べて早く回復しなさいよ
と言う事なんかな?

でも、「大」は多すぎるでしょ(笑)



昼食の時間が終わると、しばらくして
左腕についていた最後の点滴も無くなった。


これで私を拘束する管が全て無くなったのだ
まだヨボヨボだが、部屋の中を行ったり来たりして
動ける喜びを噛み締めた。





この日の担当看護師さんが部屋に来て

「今日から、この部屋の中のトイレで取った尿を
カップに取り、測量機がある外のトイレまで持って行き、そこで尿量を自分で測ってください」
と言われた。



部屋から測量機がある場所までは、長い廊下を
歩いて行かなければならない
しかも、
尿が入ったカップを持ってヨボヨボ歩くのか?
途中でこぼしたらどーするの?



他のお見舞い客や男性の患者さんもいるのに
恥ずかしいやん
→一応、恥らいの気持ちはまだあります

泌尿器科は、男性患者さんの方が圧倒的に多い。





ちょっと疑問に思ったが従うしかない





言われた通りにしようとカップを持って
廊下に出たところで、ベテラン看護師さんがそれに気づいて声を掛けてくれた
あまりにも危なっかしい雰囲気だったのかな?


事の次第を話すと、
「誰がそんな事を…」と呆れたため息をつき、
そんな事しなくてもいいんですよ。カップにメモリが付いているので、部屋のトイレで自分で確認してメモに残しておいてくれれば大丈夫ですよ



こうして、尿カップを持ったまま
長い廊下をヨボヨボ歩く恥ずかしい旅は、
実現する事無く終了した→ほんま良かった





夕方、実家の母が帰るのでエレベーターまで
送ろうと、術後初めて部屋の外まで出た。

母「もう、ここでいいよ~寝ときなさい」
私「歩かないとダメやから、送るわ~」

こんな会話をしていた時、
ちょうど師長さんが部屋の前を通りがかり

師「そうですよ~歩かないとダメですよ(笑)」

…笑顔で怒られた





18:00
この時の夕食は、術後初めて美味しいと思った。
まだたくさんは、食べれないが嬉しくなる


でも、術後すぐでこんなメニューを
食べてもいいのかい?
こってりし過ぎじゃないのかい?


昼間、実家の母が私の大好きなトマトを
持ってきてくれたので、美味しくいただいた。



体が少し動く様になってので
食後は、また部屋の中のウロウロしてみた。
歩けば歩くほど、姿勢良く歩ける様な気がした。
うん、腰痛もひいたようだ





ベッドに横になると、腰痛は楽になったが、
やっぱりお尻が痛い
夜担当のベテラン看護師さんに訴えるとちゃんと話しを聞いてくれて、ワセリンを塗ってくれた。


術後履いていたT字帯の素材が合わずに
かぶれて真っ赤になっている様だった
なるほど、痛いはずである。

この お尻かぶれ
私を苦しめる始まりだった


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術後 2日目 ~片腎になっても~

2015-08-29 14:19:33 | 入院~手術~退院
2015年8月12日(火) 術後 2日目

体温 36.8℃
昨日と比べるとずいぶん気分が良い

午前中に主治医回診
病室のベッドの上で尿道の管と身体の中の
排液を出す管ドレーンを抜いてもらった。

想像しただけで痛そうな予感…
尿道の管を外す感覚は、一瞬でゔ~~~って感じ。
痛みは、感じなかった。
それよりもドレーンを抜く事の方が怖かった。

引き抜く瞬間は、お腹の中で何かが
ニュルニュル動いている感覚はあるが、
こちらも痛みは無かった。
同じくやはり、ゔ~~~~って感じだった。

怖がっている暇もなく、あっと言う間の出来事だった→先生、仕事が早いネ




2本の管が外れると、更に気分が良くなった



「さぁmokaさん、これで自分でトイレに行かないとダメですよ~」
ちょっぴり意地悪な先生の笑顔があった。

自分でトイレに行かないといけなくなったプレッシャーに、不安がよぎる

大丈夫かな…


個室なので、部屋のトイレで用を足しカップに入れて置いといてくださいとの事だった。
1日の尿量を測るらしい。




片腎になっても、残された腎臓が2つ分の働きをしてくれるなんて、人間の体って神秘やね
負担が大きくなる分、
もちろん大切に労わって生活していきますので、
残された左腎臓さん、これからもよろしくお願いします




手術当日に、また生理になったと思っていたけど
あれから出血はしていない様なので、
ホッとひと安心
排卵性出血だったのかな?
とにかく先月から生理が滅茶苦茶だ。



昼食時は、まだ食欲が無かったが
お見舞いでもらったトマトジュースと桃ゼリーを
少しいただいた。
冷たくて、とても美味しかった

夕飯の頃には、更に気分が良くなり
お粥を少し食べれるようになった。
一緒に出たお味噌汁のダシが、とても美味しく
喉に染み渡った


まだ部屋の中をヨボヨボと歩く程度だが
気分は良く、術後初めて歯を磨いた
更に気分もお口の中もすっきり爽やかに


寝返りができずに同じ体勢で
長時間寝ていたせいか腰がとても痛かった。
妊娠、出産で腰を痛めているので腰痛持ちの私には、とても辛かった。





あーーーっ、自由にゴロゴロ寝返りがしたい




その夜ベッドに横になると
何やらお尻がヒリヒリ痛い…
経験した事ないけど、床ずれ?まさか2日で?
皮がめくれてヒリヒリする感じがしていた。


夜担当の若い看護師さんに訴えたが、
「そうですか」…と、かわされてしまった



まさか、これがあんな事になるなんて…





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猫のストーカー作戦 始まる!

2015-08-28 12:33:35 | 日記
長女と3歳の怪獣くんが帰ってしまった。
入院中はからずっと、退院後も本当にお世話になりました。ありがとうね


家の中は、いつも通りまた大人だけの生活。
オモチャが散らかる事もなく
シーーーンと静まり返っている。


寂しい気持ちになり、感傷に浸っていると
何やら嬉しそうな2匹の姿が目に入った。



そう。
怪獣くんの事が大の苦手な
愛猫 ジジとモカ だ。


やったぁ~
うるさいヤツがいなくなったぞ!




そんな彼らの心の叫びが聞こえてきた(笑)



猫は、騒がしい事が大嫌いな生き物。

3歳の怪獣くんの事が、大大大 大嫌いで、
彼が昼寝をしている時か、夜寝静まってからじゃ
ないと、姿を見せない…



怪獣くんがいなくなった瞬間から私に対する
猫たちのストーカー作戦が始まった。



ツンデレでクールな ジジは、
相変わらず私とビミョーな距離を置きながら
いつも私の目の届く場所に居る。

いや…私の目の届く場所じゃなくて
きっと彼の目に届く場所に私が居るのだろう。

クールな表情でビミョーな距離感を保ちつつ
気が付けば、いつも私の事をジッと見つめている。




いつも甘えっ子の モカは、
お母さんに甘えたくて甘えたくて
うっとりした表情で膝の上に乗ってこようと
必死だ。

この行為、手術の傷が完全に癒えていない
今の私には、かなり危険だ。
もし、その小さな手で傷をピンポイントで踏まれたら………恐ろしい



でも彼らのストーカー作戦は、
しばらく続きそうだ。
いつも癒してくれてありがとう~


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患者支援センターについて

2015-08-27 15:25:10 | 腎細胞癌
2015年8月27日(木) 退院 1週間後


私にとって、人生最大であろう出来事
腎臓癌による右腎全摘出手術の為の入院。


今日は、支払いの件で1週間ぶりに病院を訪れた。

今回の入院費用で
ちょっとした旅行に行けたのにな~
なんて寂しくなったお財布を見つめた

入院していた頃には、
ヒマワリの花が太陽に顔を向けて元気満開だったが、
今日は元気がなく下を向いて悲しそうだった。
私の今の気持ちと一緒やね




用件を済ませてから
院内にある患者支援センターに立ち寄った。

名前の通り、患者さんが情報を集めたり
悩み事を聞いてもらったりできる場所だ。
書籍もたくさんあり、必要な記事があれば無料で
コピーしてもらえる。

ボランティアで運営されていて、
タオル帽子のハンドメイドレッスンや、講演会なども開催されているようだ。

この病院にかかっていなくても利用できるので、
地域の方も含めて気軽に立ち寄る事ができる。

大きな病院ならば、こんな場所があると思うので
もし、情報が必要ならば、
お近くの病院で検索されるといいと思います。




初めて私がここに立ち寄ったのは、
7月の癌告知された日だった。
話しを聞いてくれたのは、80歳を過ぎているとおっしゃっていた おじいちゃんだった。

おじいちゃんは、とてもお元気そうで大腸癌と胃癌経験者だったなんて事は、感じさせなかった。
私が腎癌で来月この病院でお世話になると言うと、
大きな元気な声で励ましてくれた


やはり腎臓癌の情報は乏しかったが、
いろんな病と闘っている人達の闘病記のファイルがあったり、ひとことノートが置いてある。
あぁ…みんな頑張っているんやね


今日は、そのノートを開いてみた。


検査の結果が良かった為の喜びのメッセージ。
また、その逆もあり…
色々な人間模様が見えた。


私もそのノートにメッセージを残してきました。







「来月の病理検査の結果が怖くて不安です」








次に私がこのノートに残すメッセージは何だろう…






家に帰ると3歳の怪獣が賑やかで、手がかかる為に
しんみり考え込む暇も無いが、この週末には帰ってしまうので、家の中は静かになりそうだ。
自分自身、忙しくしていないと気持ちがマイナスに
働いてしまいそう。


職場の先輩もちょくちょく連絡をくれるので
早く仕事復帰しないとな~
なんて焦る気持ちも芽生えるし、自分が担当しているお客さんにもコミュハガキを送らないといけないな~とか、仕事の事が気になり出す。


今のところ9月下旬の連休明けから仕事復帰を予定している。11月初めには、大きな仕事も入っているので心も身体も大丈夫なのかと不安がよぎる。


体調は、日に日に良くなってきているので、
徐々に行動範囲を広げて行きたい

今、上映されているジュラシックワールドを
観に行きたいけど、あの迫力はお腹の傷にひびくのだろうか?観た人いますか~?



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