内と外

中性よりの人間から見える世界から
「境界線」の性質を探ります

自我を失うとき

2019-07-08 21:53:02 | ビジネス境界線
自分の自我が弱まる時

1これは自分で経験する
2弱まっている人を見て客観的に経験する

この2つを知ると理解できます


どんなストレスでもいいのですが

とにかく自分の中の余裕スペースが
全くなくなる状態まで追い込まれると

その先には自分以外の要素が
自分の中に入ってきてしまうという
不思議で深刻な状況になってきます


この段階まで粘ってしまう人は
初期の段階ではまだ頑張れると当然思い
その事に気づきません


これがもっと進行してくると
あれ?というような症状となって
どんどん現れてきます


光や音といったささいな刺激に
敏感に反応出てくる

回りの人との距離が近いと
イライラ落ち着かず絶えず気になる

他人の視線に悪意を感じるようになる

つけられている気がする

監視されている気がする

自分が陥れられる妄想ばかり頭に浮かぶ

その妄想が寝ている時にも鮮明に襲ってくる

常に緊張状態となり眠ることができなくなる




この状態になると
本来の自分の外の世界が
自分の中に入ってきてしまっている状態


回りが安心なら自分も安心を感じる

回りが不安を感じていると
自分のことように不安に感じてしまう



そして



その恐怖や不安についに我慢できなくなって


ついに一つだけ逃げることを選択する


少し安心しても逃げた対象は
蓋がされることで前よりも怖いものに成長する


それは次第にその対象に少しでも
関係しているものに感染し始める


連想という人間の創造力は
この負の連鎖にたちまち拍車をかけ

次々と見えなくなった恐怖対象のまわりを
雪だるまのように巻き込んで大きくなっていく



そしてついに一歩も
外に出ることができないほどの
恐怖の世界を作り出してしまう



この状態から復活することは
自分一人でできるとは
責任をもって言うことは
残念ながらできません


たくさんの障壁があるからです





自我が弱まっている状況の恐怖の世界は
想像を越えていて
とにかく行動が制限されてしまうこと

これは自分で情報を得たりすることが
出来なくなるということ

また

自我が回復するためには
自分自信がどれなのかを
区別出来るようになることが必要

そのためには

まず安心安全な場所を手にいれることから
始まる

これが本当に難しい

優しくしてくれる人が近くにいればいいと
いうことではない

他人とのやり取りは自分が
なくなってしまった人間にとっては
相手に迷惑をかけているとか
自分の無力感から
全てが罪悪感に繋がる可能性がある

他人という要素を一切排除して
本当に何もできない自分が
一人という状態で
安心安全に不安を感じず
じっとしていられる環境を手にいれること






次に難しいのは
その自分を受け入れてくれる他人が
一人でもいてくれるということ


アドバイスも手助けも逆にストレスになる
責められていると感じ罪悪感までおってしまう
状況では
ただへーそうなんだね大変なんだねと
そのまま受け入れてくれる他人が
次の突破口を開いてくれる




最後に難しいのは

自我が回復するには時間がかかるということ

何年間もかかることは間違いない



この長期という問題は
他の障壁を運よく乗り越えたとしても
せっかく手にいれたこの環境を
壊してしまう可能性がある





自分一人の環境をどうやって手にいれるか
生活費の問題をどうやって乗り越えるか
自分を受け入れてくれる人との関係を
どうやって維持していくか

そしてなによりこの長い闘いの中で
自分が焦らずしかし強い信念を持って
じりじりと自分を取り戻す根気があるか



なかなかこの条件をクリアしていくのは
奇跡的なことだと思う



ただ自分の中に生きたいベースがあれば
どれだけ時間がかかっても自然とこの条件は
揃っていくもんだと感じています