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CDのレビューとかなんとか

Countdown to Extinction/Megadeth

2015-03-23 22:00:55 | レビュー


1. Skin o' My Teeth
2. Symphony of Destruction
3. Architecture of Aggression
4. Foreclosure of a Dream
5. Sweating Bullets
6. This Was My Life
7. Countdown to Extinction
8. High Speed Dirt
9. Psychotron
10. Captive Honour
11. Ashes in Your Mouth


・Dave Mustaine(Vocal, Guitar)
・David Ellefson(Bass)
・Marty Friedman(Guitar)
・Nick Menza(Drums)

1992年リリースの5th。それまでのMegadethの音楽性から大転換を図った作品です。それが功を奏し、ビルボード2位という輝かしいヒット作となりました。商業的に一番成功したアルバムではないかと思います。

まず音質がとても良いこと。各楽器の音の分離が良く、非常にクリアー。ギターの弦を指が滑る音やミュートした音がとてもリアルに感じ取れます。

加えてDave Mustaineのボーカルを正面に据えた事。この頃のDaveはボーカリストとしても非常に説得力のある声をしており、それを生かしたプロダクションとなっております。Dave自身、自分の声に自信を持ったのではないでしょうか。

それと曲構造の変化。かなり真っ当でストレートな曲ばかりになり、それまでの複雑で焦燥感を与えるようなリフは減ってしまいました。
 
特にそれらを感じさせる曲は"Sweating Bullets"です。これはMTVで盛んにオンエアーされていました。それまでのMegadethではありえない曲だと思いますが、ボーカリストとしてのDaveが堪能出来ます。

このアルバムではあまり速い曲は「これ」というものは少なく、ミドルテンポの曲に良い曲が多いです。"Foreclosure of a Dream"、"Countdown to Extinction"、そしてこのアルバムで一番良い曲はどう考えても"Ashes in Your Mouth"です。攻撃的かつ展開も複雑でメロディーも秀逸です。
 
メジャーになるというのはこういう事でしょうか?富も含め、得た物はとても多いですが、失ったものも少なくありません。