毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Emerson, Lake & Powell

2015-03-17 22:22:37 | レビュー

<List>
1. The Score
2. Learning to Fly
3. The Miracle
4. Touch and Go
5. Love Blind
6. Step Aside
7. Lay Down Your Guns
8. Mars, the Bringer of War

<Member>
・Keith Emerson(Keyboard)
・Greg Lake(Vocal, Bass)
・Cozy Powell(Drums)

1986年リリースのバンド唯一のアルバム。Emerson, Lake & Palmerの歴史に加えたくもあります。何故ならこのメンバーでEmerson Lake & Palmerを演奏していたから。Carl Palmerが頑なに反対したそうです。
 
でも音楽性はそれまでのEmerson Lake & Palmerとは異なります。Cozy PowellのプレースタイルがあまりにもCarl Palmerとかけ離れていたからなのか、Keith Emersonが腱鞘炎で手を抜いているのか、あるいはGreg Lakeが丸くなったからなのか、、、
 
でも決して悪い方向へ向かってはいません。速い曲が無くなって、グルーヴ重視と言うか、間違いなくCozyが持ち込んだものです。彼のプレイスタイルは、Carlのような速いロールはないけれど、スネアがガツンと力強く音離れも良い。ツーバスも彼の特徴です。パワフルでとても筋が通ったプレイをします。見ていてもカッコイイ。
 
このアルバムは商業的には成功しませんでしたが、1曲目の"The Score"はプロレスファンなら聴いたことがあると思います。私はプロレスの事は知りませんが。インストゥルパートに比重を置いた良い曲です。9分以上ありますが、中弛みすることなく最後まで聴く事が出来ます。
 
それ以外は3~4分の曲が中心で解りやすい曲が続きます。オーケストレーションに比重を置いている様です。"Touch and Go"はシングルカットされた曲です。個人的にはポップですがKeithのソロパートが印象的な"Love Blind"とバラードの"Lay Down Your Guns"がとても良いと思います。
 
ドラマーが変わるとこれ程印象が変わる物であると共にCozyはバンドにフィットしていると思いました。このユニットで"Knife Edge"や"Pirates"を演奏してしまうのだからCozyは大したものだと思いました。このままもう少し長続きして欲しかったです。