毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Who Else!/Jeff Beck

2015-03-18 21:36:50 | レビュー


1. What Mama Said
2. Psycho Sam
3. Brush with the Blues
4. Blast from the East
5. Space for the Papa
6. Angel
7. THX138
8. Hip-Notica
9. Even Odds
10. Declan
11. Another Place
 

Jeff Beck(Guitar)
Jennifer Batten(Guitar)
Tony Hymas(Keyboard)
Jan Hammer(Keyboard)
Simon Wallace(Synthesizer)
Steve Alexander(Drums)
Manu Katche(Drums)
Randy Hope(Bass)

1999年リリースの9th。前作"Guitar Shop"から約10年の間が開いてしまいました。
 
このアルバムは新しい試みとして打ち込みや無機質なリズムをバックにJeff Beckが演奏するという形をとっています。それはそれで否定はしません。ここから"Who Else!"、"You Had It Coming"、"Jeff"の打ち込み3部作が始まります。

そして、髪の毛を逆立ててMichael Jacksonのライブサポートを務めていたJennifer Battenが参加している事です。良く解りませんが、シンセサイズド・ギターと普通のエレクトリック・ギターをヘッドの部分についているデバイスを切り替える事によって音を変えているようでした。デカくて綺麗なお姉さんでしたよ。
 
このアルバム、相当評価が分かれていてネガティヴな印象を持っている方が多いだろうなと思っていましたが、そうでもなさそうです。

"What Mama Said"、"Psycho Sam"は打ち込みリズムの筆頭ですね。

"Brush with the Blues"はブルーズの曲をやろうと思って収録したのでしょうけど、なんか本物じゃないというか魂が違うというか、ちょっとやめとけよって感じ(笑)
 
"Blast from the East"はJennifer Battenがメインのメロディーを弾いていたような気がします。
 
レイドバックした曲を挟みつつ、"THX138"でまた打ち込みの曲に。

"Declan"はfluteなんですけど、尺八かと思っていました。この曲は"Brush with the Blues"よりよっぽど感動する曲ですよ。
 
最後の"Another Place"は亡きCozy Powellへの追悼の為の曲です。エレクトリック・ギターなんでしょうけど、アコースティックで、もの悲しい曲です。
 
どうもこの人はクレジットを見る限りには作曲しない人の様です。もちろんギターは全権Jeffの思いのままでしょうが。