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くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

シダの観察④ ~ ゲジゲジシダ、ホソバカナワラビ、テリハヤブソテツ

2016-07-06 | 日記
ゲジゲジシダ ヒメシダ科ヒメシダ属

林下で崖になっているところに生えていたゲジゲジシダ。葉は1回羽状複葉で2回羽状に深裂する。ただし羽片基部の裂片が流れて中軸につき、羽片の間に翼をつくってゲジゲジに見える特徴ある形をしている。


葉の表。


葉の裏。ソーラスは円形で中肋と辺縁の中間につき、包膜はない。


ホソバカナワラビ オシダ科カナワラビ属

日当たりのあまりよくない林床の低い崖にはいい形のシダが点在していた。葉身は3回羽状複葉で4回羽状に深裂。先端の羽片は急に短くなり頂羽片となる。最下部の第1小羽片は長く伸びる。


一本引き抜いて日向で観察。葉の表は金属光沢があり美しい。葉質は革状紙質、鮮緑色、光沢があり無毛。


葉の裏。


葉の裏。最下部の第1小羽片が長く伸びている。


葉の表。小羽片の鋸歯は芒状。


葉の裏。残念ながらソーラスは付いていなかった。


葉柄基部に線状披針形、赤褐色の鱗片がつく。長い根茎があるらしい。


テリハヤブソテツ オシダ科 ヤブソテツ属

林縁で2週間前に小雨の中で見た単羽状複葉のシダ。ヤブソテツの仲間である事はすぐわかる。葉質はヤブソテツより薄く硬い紙質で、光沢のある暗緑色。テリハヤブソテツが近そう。似たのが多くて間違いそう。

テリハヤブソテツは葉質はヤブソテツより薄く硬い紙質で光沢のある暗緑色。側羽片は長楕円形の鎌状で10-20対。
ヤブソテツは葉質が厚く表面に光沢が無く包膜がやや小さい。
ヤマヤブソテツは側羽片が10-15対と少なく、羽片の幅が3cm以上と広く、耳垂が顕著で包膜が大きい。ヤブソテツの変種。
オニヤブソテツは葉の表面に光沢のあり、包膜の中心部が黒い。
ナガバヤブソテツはオニヤブソテツに似て、葉の質がやや薄く、耳垂が無く、羽片基部が楔形。葉に光沢があり、包膜の中心部が黒い。


葉の裏。羽片先は滑らかに細くなり、先端部分の辺縁に鋸歯がある。




ソーラスは円形で羽片全面に散在し包膜はヤブソテツより明稜に大きく灰白色。だいたい4列並ぶ。


葉の基部。

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