くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

ヤマコウバシ、ホラシノブ、クロモジ、カンアオイ、オオイタチシダ?

2021-02-03 | 日記
ヤマコウバシ クスノキ科クロモジ属

ヤブの中で枯葉を落とさずに保持している落葉低木があった。これはヤマコウバシしか考えられない。




葉柄は短い。冬芽は紡錘形の混芽。芽鱗は赤褐色。クロモジ属で混芽をつけるのはヤマコウバシだけらしい。

ホラシノブ ホングウシダ科ホラシノブ属



山道の斜面に赤褐色~紅紫色に紅葉したシダが垂れていた。ホラシノブだろう。


葉裏のソーラスは裂片の先の縁に爪状につく。

クロモジ クスノキ科クロモジ属

山道に小枝が伸びてきているのをよく見ると先端に冬芽がついている。


冬芽の葉芽は長さ1-1.5cmの紡錘形でその基部に丸い花芽が2-3個つく。




来月には黄色い小さな花がたくさん見られそう。

カンアオイ ウマノスズクサ科カンアオイ属

毎年冬にここに来れば見つけられると来てみたけれど、今年は少し様子が変。カンアオイの葉が全く見られない。あちこちの落ち葉をかき分けてみると痛んだ葉が数枚あったのみ。その付近を探して見つけた花。


なんだか今年は元気がないなあ。大丈夫か?

オオイタチシダ? オシダ科オシダ属

山道の斜面に最下羽片の後側第1小羽片の大きいシダを見つけた。滴型に垂れる形状からヤマイタチシダかな?


葉裏。小羽片の先端付近には細かい鋸歯がある。ヤマイタチシダには鋸歯はないはずだからこれはオオイタチシダかも。

クマノミズキ、ホシダ、タラノキ、センダンの果実

2021-02-03 | 日記
久しぶりで郊外に出てみた。澄み切った空気がまだ冷たい。あたりのスギ林は赤褐色になり花粉を飛ばす準備が整った。遠くのイチゴ園には何台も車が止まっていて家族連れの姿が見える。もう春が近い。田舎道を歩くと周りには葉を落とした樹木が多いけれど、じっくり見ると名前がわかり親しみが湧いてくる。

クマノミズキ ミズキ科ミズキ属



つる性植物に巻きつかれている可哀そうな木を見つけた。このつる植物は右肩上がりだからおそらくアケビかミツバアケビだろう。


この巻きつかれている樹木の方は見事な対生の枝ぶり。さてはクマノミズキかな?


冬芽も特徴的。

ホシダ ヒメシダ科ヒメシダ属

スギ林の下で群生しているシダを見つけた。頂羽片が長いのでホシダだろう。


裏返してみたがソーラスはなかった。

タラノキ ウコギ科タラノキ属

道端でとげだらけのタラノキが一本を見つけた。誰にも近寄らせない触らせないという意思を感じる。


V字型の葉痕が美しい。


冬芽は円錐形。

センダン センダン科センダン属

タラノキのすぐそばにセンダンがたくさんの果実をつけていた。


近づくとヒヨドリが飛び立った。果実を食べていたのだろう。センダンの果実は変なにおいがするのによく食べれるなあ。




センダンの葉痕と冬芽は特徴的な形をしている。