くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

夜に咲く花 ~ キカラスウリ

2019-08-24 | 日記
8月も後半になり暑さも少し和らいできて、残り少ない夏の日を無駄にしないように朝早くから多くのの蝉が一斉に鳴いている。もう夏も後半から終盤に近づいている。夜、駐車場のフェンスに車のライトを向けると白い花がたくさん咲いていた。花弁の先が白いひげのように長く伸びた美しい花だった。

キカラスウリTrichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica ウリ科カラスウリ属



フェンスを見上げるとたくさんの花が咲いている。




葉は光沢があるのでカラスウリではなくてキカラスウリだとわかる。キカラスウリは多年草で雌雄異株。茎は軟弱で巻きヒゲで他物に絡みつきながら成長する。塊根は栝楼根という生薬。




雄花は葉腋に数個、雌花は葉腋に単生してレース状の白い花を咲かせる。大きさは6-7cm。写真は雄蕊が見えるので雄花。カラスウリの果実は赤くなるがキカラスウリの果実は熟すと黄色になる。


後姿も美しい。

ツノハシバミの果実

2019-08-15 | 日記
『Mary Kills People』
テレビドラマ『Mary Kills People』(日本語タイトル:Dr.M / 救命救急医の殺人ライフ)シーズン1(1~6話)を一気に見た。2年前にカナダで放映されたテレビドラマで現在シーズン3までできているらしい。救急救命医メアリーと元美容外科医のデズは違法ではあるが末期患者たちの安楽死に手を貸している。警察のおとり捜査が入り危うく見つかりそうになる。また安楽死に使うペントバルビタールを手に入れる仲介の売人との間でトラブル。メアリーはうまく罪を逃れはしたがシーズン2以降はどうなるのか楽しみ。

随分前にラットの膵ランゲルハンス島を取り出しインスリンの分泌実験をしていたことがある。この時に麻酔に使ったのがペントバルビタールだった。Wisterラットは白くておとなしく、SDラットは黒くて気性が荒かった。ある日動物舎から2匹のSDラットを実験室に運んだ。そのうちの1匹を取り出すと左手でしっぽを持ち上げて、右手で腹部に注射しようとした瞬間、そのラットは顔を振り向いて掴んでいた左手の指に噛み付いた。窮鼠猫を噛むとはこのことだ。直ぐに引き離したが人差し指の爪の真ん中に前歯が食い込んで2mmほどの丸い穴があき、そこから鮮血が溢れ出てきた。それを見たとたん全身の力が抜けて気が遠くなった。しばらく休んで包帯をぐるぐる巻きにして実験を続けあとで抗生物質を飲んだ。その後何週間か爪の真ん中に穴が空いていた。

ツノハシバミCorylus sieboldiana カバノキ科

今年の夏特に8月に入ってからの猛暑はきつい。広い駐車場があったので日陰にとめてその周りの林縁の木を観察。


樹高4-5mの木があった。葉は互生し大きさは10cm程度、基部は円形で先端は尖り縁は欠刻のある細かい二重鋸歯がある。




面白い形の果実を付けている。ツノハシバミだった。






秋になり熟すと中の堅果は食べられるらしい。


総苞を剥いてみるとピスタチオのようなナッツ状の塊が出てきた。


潰してみると中は生のピーナッツのような感じ。匂いはない。




とても毛が長くて橙色のきれいな毛虫がいた。ツノハシバミの葉を食草にしているのだろうか。名前はわからない。成虫はどんな姿をしているのだろう?