くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

ラショウモンカズラ

2019-04-25 | 日記
ラショウモンカズラ シソ科ラショウモンカズラ属

大きな公園の林縁で青紫色の花が咲いていた。爽やかでとても美しい。ラショウモンカズラだろう。ラショウモンカズラは山地の林の中や林の縁、山道の道端などに見られる多年草で本州から九州、朝鮮半島や中国にも分布。




筒状に伸びた唇形花で、下唇は広くて濃い紫色の斑が入り白く長い毛が生えている。ラショウモンカズラの名は羅生門で渡辺綱が切り落とした鬼女の腕に由来するらしい。萼の辺りが手、口を開けた花弁が前腕の上部の切り口、下唇の斑紋は滴り落ちる血を例えているのかなあ?




上唇に隠れて雄しべと雌しべが見える。

ニリンソウとクサイチゴ

2019-04-20 | 日記
先週は会合で新宿、今週は渋谷へ出かけた。新宿御苑周辺は外国人で溢れている。渋谷のハチ公前から道玄坂を登って行く途中、以前とは比べられないほどの人で大混雑しており、やはりその大半が外国人だった。のんびりと出かけるところではなくなってしまったなあ。渋谷駅は始めて上京した時の乗り換え駅だった。山手線を降りて東横線の改札前を通って井の頭線に向かうその動線が懐かしかった。何百回も通ったその階段や連絡路にその痕跡は全くないのが不思議に感じられた。これだけの人々が行き交っている現実が時空に記録されないはずはないような気がした。何千年も前に栄えた古代都市が消滅した後に、何らかのタイミングでかつての賑わいが一瞬でも現れることがあってもいいだろうと空想した。現在の多国籍の人からなる大混雑の時間と空間はいつの日にか失った過去の栄華のように消えてしまうのだろうか。

ニリンソウ Anemone flaccida キンポウゲ科イチリンソウ属



公園にニリンソウの小さな群生を見つけた。若葉は山菜として食用とされるらしいが、有毒植物であるトリカブトの若葉にとても似ている。


白い萼片を持つ直径約2cmの花。多くは1本の茎から2輪ずつ花茎が伸びるのでニリンソウ。地下の根茎で繁殖するため大群落をつくることもあるらしい。


花の真ん中にはたくさんの雄しべと10本くらいの雌しべがある。


花弁のように見えるのは萼片で5-7枚。


クサイチゴ Rubus hirsutus バラ科キイチゴ属

草むらにクサイチゴを発見。クサイチゴは落葉の小低木。


ミツバチが蜜を集めている。黄色っぽいからセイヨウミツバチだろう。


直径約4cmの5弁花。中央に雌蕊が多数ありその周囲にやはり多数の雄蘂を持つ。


花柄や萼の外側には軟毛と腺毛が混生する。


茎や枝には短い軟毛と腺毛が生え、細かい刺がまばらにある。葉は奇数羽状複葉で、花枝には3小葉、徒長枝には5小葉がつく。葉縁には細かい重鋸歯。

スノーフレークとイロハモミジ

2019-04-17 | 日記
4/15AM3時過ぎまでマスターズ最終日をテレビで見ていた。終盤は接戦となったがタイガー・ウッズが抜き出て優勝。歓喜の雄叫びを上げるタイガーを久しぶりで見た。ウッズは勝利者会見で、人生や肉体的な問題で苦しんでいる人々に対するメッセージを問われてこう言った。「決してあきらめてはいけない。常に戦うこと。あきらめたら道はひらけない。確かに競争に勝って僕は今ここにいる。けれど、競争は僕をここから引きずり下ろすものでもある。ゴルフキャリアにおいても人生においても、考え方を変えなければいけなかった。とにかく戦うことにフォーカスする。毎朝目覚めていつも挑戦が目の前にはある。戦い続ければ乗り越えられる」

スノーフレーク ヒガンバナ科スノーフレーク属

うちの向かいの家の横の小さな空き地にスノーフレークが咲いている。以前の住人が植えたのだろう。


スノーフレークの花は釣鐘状の花がスズラン、細長い葉がスイセンのようなので鈴蘭水仙とも言われる。


白い花びらの縁に緑の斑点がとても可愛い。


イロハモミジ ムクロジ科カエデ属

うちのすぐ横の公園にはイロハモミジが植栽されている。新葉が展開し始めてその美しい緑に染まってきている中に赤い花のつぼみがたくさん見える。






よく見ると小さな花が咲いている。雌雄同株で一つの花序に雄花と両性花が混生するらしい。




花弁と萼片は5、雄しべはふつう8。

開花したクロチク

2019-04-08 | 日記
昨年父がクロチクを買ってきて塀の脇に植えた。ところがそれがほとんど枯れかかっている。よく見ると花が咲いているので思わず笑ってしまった。大抵の場合、竹は花が咲くと枯れてしまう。父は怒って植木屋に文句を言ったところその植木屋のクロチクの林も花が咲いて枯れているそうだ。

クロチク? イネ科タケ亜科



クロチクは60~120年周期で開花をするらしい。本当にこれはクロチクだろうか?


雄しべが3本ある。牧野富太郎「植物記、竹の花」によれば「クロチクはハチクの一変種なり」とある。タケは雄しべが6本のものと3本のものに分けることができるという。

①刺竹属(雄しべ6本)○クマザサ○ネマガリダケ○チマキザサ○スズダケ○チシマザサ○ホウライチク○タイサンチク○刺竹
②メダケ属(雄しべ3本、小穂に多数の花を有する)○メダケ○ハコネダケ○カンチク○ヤブシノ○チゴザサ○カムロザサ○ヤダケ
③マダケ属(雄しべ3本、小穂に3-4個の花を有する)○ハチク○マダケ○モウソウチク○オカメザサ○クロチク




一番上の小花が開き雄しべが3本と雌しべの柱頭が見える。花穂の下の小花から順に咲いていくのだろう。

ソメイヨシノ満開

2019-04-04 | 日記
「グッド・ネイバー」(2016アメリカ)と「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014トム・クルーズ主演)を連日で見た。「グッド・ネイバー」は20歳前の若者の悪ふざけのB級映画かと思って軽く見していたが、話が進むにつれて段々スリラーかサスペンスを思わせる展開となり引き込まれていった。そして最後はアッと驚くほど感動的な結末。登場人物も少なく場面も2軒の民家と裁判風景のみ。でもよくできたいい映画だった。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は宇宙の侵略者ギタイと戦うSF映画。トム・クルーズ演じる地球防衛軍兵士ケイジの戦いを描く娯楽映画でアクションとCG画像いっぱい。主人公ケイジはギタイの体液を浴びたために、殺されても死なずに決まった時間から再び再スタートするようになる。こうして何度も死んで生き返り敵と戦う経験を積み侵略者と戦う。トム・クルーズはアクションがうまい。この時間ループはドラマ「FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿」を想起させて楽しい。

大学の桜もそろそろ見頃かなあと散歩して見に行った。職場から歩いて10分。


医学部本館から大学病院までの連絡通路は見事にソメイヨシノが満開。左手の野球場には現在医学部別館の建設中。いつまでも変わらないでほしいなあ。

シダレザクラ バラ科



医学部本館の正面にはピンクのシダレザクラが咲いていた。




よく見かける八重ではない。


ネット「このはなさくや図鑑」によればシダレザクラはエドヒガンの枝垂れタイプらしい。


萼筒はエドヒガンの特徴が見られる。

トウサイカチGleditsia sinensis マメ科

医学部本館の裏手の通路沿いに、誰も見向きもしないだろうが珍しい木がある。


幹には刺がある。トウサイカチだと以前ネットで教えてもらった。


棘や実が漢方の生薬として用いられるから薬学関係者がその昔に植栽したのだろう。


果実がひとつまだ残っていた。