goo blog サービス終了のお知らせ 

くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

オオベニシダ

2022-01-24 | 日記
今年は早々から背中の真ん中に何やらおできができた。1㎝位の時はまだしも4cm位の大きさになると真上を向いては寝れないし痛くて寝返りも打てない。皮下膿瘍か腫瘍だろうかなどと思いつつどこで診てもらうか迷っていた。気分も憂うつになり先週外科の先生に相談したら、何ということもなくあっさりと切開排膿してくれた。真横に切開した傷口がまるで唇のようになっている。シャワーで毎日しっかり洗うように指示された。今はもう痛みはなく気分も晴れ何もないこの日常に幸せを感じている。おとといコロナワクチン3回目を打ったので体が少しふわふわする。コロナ対応もそろそろインフルエンザ並みにしてもらいたいなあ。

オオベニシダ オシダ科 オシダ属

霊園裏の谷津田の林道の斜面に70-80cmほどのシダが生えていた。ベニシダと少し似ているが葉に光沢はなく最下羽片の小羽片が切れ込む。ネット検索するとオオベニシダが近そう。


オオベニシダは低山、山地の林縁、林床などに生育する常緑性シダ。3倍体で無融合生殖(無配生殖)する。葉柄は長さ20~50cm、わら色で、多少褐色を帯びることがある。 葉質はやや硬い草質で薄く、淡黄色を帯びた緑色で、ベニシダのような光沢はない。


根茎は短く斜上塊状となり葉を叢生し鱗片をつける。


葉先は次第に狭くなり鋭尖頭。


最下羽片にはやや長い柄がある。下向き小羽片は上向き小羽片より長く、下向き第1小羽片は隣の小羽片より短い。


葉表。羽軸,中軸に鱗片は少ない。


葉裏。ソーラス(胞子嚢群)は小羽片の中肋寄りにつく。

キッコウハグマ

2022-01-06 | 日記
今年の正月は寒い。どこにも出かけず『ウーゼドム・ミステリー 罪深き母の捜査ファイル』第2話~5話(AXMミステリー)、『元日の昼から24時間! 名声優が誘うエジプト・ミステリー』(ナショナル ジオグラフィック)などを見た。中国ドラマも録画しているがさすがに70話以上もあると長すぎて見てられない。
大晦日の夜は総合格闘技イベント「RIZIN.33」を録画ておいた。コマーシャルを飛ばせるので時間節約。朝倉未来の試合はよかった。ついでに彼のYouTubeを見てみると試合前の減量の様子を紹介していた。3週間で10kgの減量、特に最後の1日で5キロの水抜きはすごいもんだなあと感心。塩分制限しないと水抜きできないことを知った。

キッコウハグマ キク科モミジハグマ属



昨年の12月に小さな自然公園を歩いていると、シラカシの大木の根元に小さな葉が密生していて中央に20cm位の茎が立っていた。葉の形も見たことがないものなので近寄って観察。




茎の先端部分は花のあとのようで冠毛をつけた果実が見える。これはキク科植物だろうと推察。




根生葉を観察。丸っこい感じの5角形をしている。キク科を調べてみるとキッコウハグマのようだ。10月から11月ころに白くて小さな花をつけるらしい。来年是非見てみたいな。

皇帝ダリアとルリタテハ

2021-11-23 | 日記
霊園裏の谷津田


フウセントウワタ キョウチクトウ科フウセントウワタ属

霊園内で久しぶりでフウセントウワタの果実を見つけた。お墓にも植えるんだなあ。

皇帝ダリア キク科ダリア属

林縁に皇帝ダリアが幾本も植えてあった。昨日の雨で花が下向いてしまっていたけれどちょうど満開。




優しいピンク色の花弁と青空nコントラストが最高。

ゴンズイ ミツバウツギ科ミツバウツギ属

ゴンズイの果実を見つけた。赤い果皮に黒い種子がとてもめだつ。


二つの丸い大きな冬芽。

イロハモミジ ムクロジ科カエデ属



沼のまわりのイロハモミジの紅葉がみごと。何年か前に京都の清水寺の紅葉が見事だったのを思い出した。


果実が見える。

トウカエデ ムクロジ科カエデ属

イロハモミジの横に植えられている黄葉したカエデ。


葉の感じはトウカエデのようだ。


葉は3裂し全縁。

ドウダンツツジ ツツジ科ドウダンツツジ属

隣には真っ赤に染まったツツジがあった。これほどの紅葉はドウダンツツジだろう。

ルリタテハ タテハチョウ科

黄葉したムラサキシキブに黒褐色のチョウがとまっているのが見えるだろうか。


翅を立てているので表面の模様がなかなか見て取れない。


そうっと翅を広げた瞬間に写真を撮った。ルリタテハだった。

リュウノウギクとリンドウ

2021-11-22 | 日記
シナヒイラギ モチノキ科モチノキ属

生垣に赤い果実がびっしりとついている。しかも葉にはとげがあり触ると痛い。




シナヒイラギのようだ。凧のような形の葉が特徴的。




モクセイ科ヒイラギとは科が異なり果実は色が黒紫色に熟す。セイヨウヒイラギ、アメリカヒイラギはモチノキ科でシナヒイラギと同じだけれど葉の形が異なる。

リュウノウギク キク科キク属

林縁の土手に野菊を見つけた。葉の形と匂いからリュウノウギクだとわかる。





ガマズミ レンプクソウ科ガマズミ

林縁にはガマズミが赤い果実をたくさんつけていた。

リンドウ リンドウ科リンドウ属

林縁に青い花がたくさん咲いていた。近寄るとリンドウだった。






とても美しい。

ツタウルシ ウルシ科ウルシ属

スギかヒノキの幹に絡んだつた性の植物。紅葉しているので近づいてみた。




3出複葉のツタなのでツタウルシだろう。


冬芽には毛がある。

秋の紅葉

2021-11-22 | 日記
コロナ感染者は11/21は全国で143人、順調に減少が続いている。11/13第34期竜王戦七番勝負第4局で藤井聡太が勝利し竜王奪取、4冠となった。11/18大谷翔平が大リーグのMVPを受賞した。明るい話もある中、先週末帰宅途中に後ろからダンプに激突されてリアウインドウが全部割れた。体は全く無事だったが、レッカーや代車依頼など面倒くさいことが多い。運転時には気を引き締めよという天の声かもしれないなあ。

ハゼノキ ウルシ科ウルシ属

霊園の駐車場にはハゼノキが数本植栽されている。いい感じで紅葉している。


遠目にはハゼノキかヤマハゼは自分には区別できない。

ヤマハゼ ウルシ科ウルシ属

こちらは林縁に生えていたヤマハゼ。葉の裏や冬芽が毛深いのでハゼノキと区別できる。


果実も見える。

ジョウビタキ スズメ目ヒタキ科



小鳥が飛んできて遠くにとまった。翼に白斑があるからジョウビタキのようだ。

ジョロウグモ ジョロウグモ科ジョロウグモ属

今はこのジョロウグモの季節。腹は赤くてパンパンに膨らんでいる。卵が詰まっているのだろう。たいていは近くに小さなオスもいるのだがこの巣にはオスはいなかった。

アキノノゲシ キク科アキノノゲシ属

この花は好きな花。虫がとまっているようだ。


雌しべの先端が2つに割れている。

スズメウリ ウリ科スズメウリ属

小川のすぐ横で小さな果実を見つけた。周りの3小葉と果実はヤブマメかなあ。




果実をつぶしてみると平べったくて中央が盛り上がった円盤状の種子がたくさん出てきた。

ツバキとサザンカの葉



左がツバキ、右がサザンカの葉。ものの本にツバキとサザンカの葉の区別は中央の主葉脈が光にかざして透けるのがツバキ、透けないのがサザンカと書いてあった。確かにこの葉ではそうなっているなあ。

カリン バラ科カリン属

霊園の通路に数本植栽されたカリンが果実をたくさんつけていた。


重い果実をよくつけているなあ。


誰かが落ちた果実をまとめて置いている。石でたたいて割ってみた。


種子が整然と並んでいる。

ハナミズキ ミズキ科ミズキ属

赤く紅葉している。丸く膨れた冬芽も見える。

谷津田の秋(2)

2021-10-27 | 日記
タイワンホトトギス ユリ科 ホトトギス属

林縁にホトトギスが咲いていた。枝がよく分岐しているのでタイワンホトトギスかなあ。栽培品の逸出だろうか。




花弁、花糸、花柱ともに鮮やかな紫色の斑点がある。
 
アシ イネ科 ヨシ属

アシの湿原の中にはガマの穂が見えた。

オギ イネ科 ススキ属

湿地帯のなかにオギの群生が見える。銀色の穂が風に揺れ太陽に反射して輝いている。草丈は2m以上で、河川敷などの湿地に群落を作る多年草。オギは地下茎で広がるために株立ちにならない。

オギの穂はススキより大きく白く輝くので遠くからでも見分けがつく。

フユザクラ バラ科 サクラ属

谷津田の一角には小さな貯水池がありその周りにフユザクラとジュウガツザクラが植栽されている。


フユザクラはヤマザクラとオオシマザクラの雑種と推定され、江戸時代から栽培されている。


花は一重。開花期は10月から3月。


萼筒は紅色で太い。

ジュウガツザクラ バラ科 サクラ属

すぐ近くの少し大きなサクラにはジュウガツザクラと名札がついていた。


ジュウガツザクラはマメザクラとエドヒガンが交雑した種間雑種。春と秋から冬にかけての二季咲きが最大の特徴。


花弁が十数枚の八重咲きで、淡紅色の中輪の花をつける。また萼筒が紅色でつぼ型。

サンシュユ ミズキ科 ミズキ属

ジュウガツザクラのすぐ横に赤いグミに似た果実をたくさんつけた小高木が植栽されていた。




サンシュユだった。実があまりにおいしそうだったのでかじってみると酸っぱくてやや甘味も感じた。


葉は全縁で葉裏には毛が生える。

カラタチ ミカン科 カラタチ属

沼の奥の藪の中にピンポン玉ほどの果実がいくつも見えた。手を伸ばして取ろうとすると大きな棘に痛い目にあう。カラタチだった。果実は表面がビロードのような触感がある。


割ってかじると酸っぱくておいしい。スダチやカボスと似た味がする。


葉は3枚から成る。

谷津田の秋(1)

2021-10-27 | 日記
キタテハ タテハチョウ科

セイタカアワダチソウの花の周りにはキタテハが何頭も飛び回っていた。


翅の裏面には小さなV字型の白斑がある。このV字は何を意味するのだろうか?キタテハにはこのしるしが解るのだろうか?幼虫はクワ科のカナムグラを食草とする。

ヒレタゴボウ(アメリカミズキンバイ) アカバナ科 チョウジタデ属

田んぼの用水路脇に面白い形の果実をつけた植物が群生していた。熱帯アメリカ原産の1年草ヒレタゴボウだった。




草丈は50㎝程度。葉は披針形で先は尾状にとがる。




果実は長さ1.5-2cmの4角柱の蒴果で、断面は正方形で上端に4個の萼片が残る。


しおれかけた黄色の4弁花が残っていた。

ハキダメギク キク科 コゴメギク属

田んぼ近くの湿地に群生するハキダメギクを見つけた。


1年草。北アメリカ原産。牧野富太郎が世田谷の掃き溜めで発見して命名。






頭花のまわりに先端が3中裂する白色の舌状花が5個並び、内側に黄色の筒状花が多数つく。花弁が可愛い。

ミゾソバ タデ科 タデ属

ヒレタゴボウ、ハキダメギクと並んで田んぼの近くの湿地には可愛いミゾソバがまた群生していた。




牛の顔のような面白い形の葉。ピンク色の花弁。

コセンダングサ キク科 センダングサ属



湿地帯が近くにある。黄色の頭花は筒状で総苞片は短いのでコセンダングサだろう。


小さな白い舌状花も少し見られるのでコシロノセンダングサの遺伝子が混ざっているのかもしれない。


果実は服にくっ付くと離れないので厄介者。

ウラナミシジミ シジミチョウ科

ハキダメギクにシジミチョウがとまっていた。翅の裏面には茶色と白色の波模様がある。後翅の縁にオレンジ色に縁どられた黒い目玉模様があり翅から飛び出した尾状突起を持つ。ウラナミシジミかな。幼虫は、ソラマメ、エンドウ、ハギ類など、マメ科植物の花や若い果実を食べる。

ミズヒマワリ

2021-09-11 | 日記
中国ドラマ『長安二十四時』(全48話)を先週1週間かけて見た。旧正月15日を祝う上元節に長安でテロ計画のあることを察知した治安維持機構「靖安司」(アメリカドラマ24のCTUに相当)の若手官僚、李必は、死刑囚の元捕吏の頭領、張小敬(捜査官ジャック・バウアーに相当)に依頼し捜査を開始するところから話ははじまる。そのテロとはある者が現政権に対する恨みを果たすために皇帝暗殺と大灯楼の爆破を計画したものだった。ストーリー展開はテンポがよくあっという間に過ぎていく。当時の国際都市長安のにぎわいと繁栄、暗黒の裏社会、祭りで賑わう通りの様子、豪華な山車、望樓の窓を開閉して遠方に信号を送るシステム、巨大な太上玄元燈樓などどれも目を見張るものばかり。漢字が多くて字幕を追えなくて何度も見直したところがたくさんあったけれども、俳優は上手で映像も美しくてとてもよく出来たドラマだった。

今年の夏は後半雨が多たったせいで短かった。セミの声もツクツクボウシに変わった。川のほとりの水草に交じって白い小さな花が咲いているのが見えたので近づいて観察。

ミズヒマワリ キク科 Gymnocoronis spilanthoides



高さは1mくらい。1-2cmの球形の花を頭に付けている。ネット検索してみると、中央、南アメリカ原産の抽水性多年草、ミズヒマワリのようだ。戦後、熱帯魚の輸入に伴って入ってきたらしい。


葉は対生し柄があり長卵形から披針形で両面ともに無毛、基部はくさび形から円形。葉縁には低い鋸歯がありやや波打つ。




花は分枝した茎頂の集散花序につき、花柄や花序の柄には密に細毛がある。繁殖力が極めて旺盛な外来種なのでそのうちに嫌われ者になりそう。

オナガバチ

2021-07-18 | 日記
7/16やっと梅雨があけて暑い夏に突入。大きな池のほとりのやや朽ちかけたエノキの周りを飛び回るやや大型のハチがいた。長い産卵管をつけている。そのうちの一匹がエノキの葉にとまった。

オナガバチの一種 ヒメバチ科

長い産卵管をもつウマノオバチかと思ったけれど、ウマノオバチの産卵管は15㎝以上あるらしいから違う。このハチの産卵管は5㎝から8㎝くらいしかないだろう。ネット検索するとエノキに寄生するキバチ(ヒラアシキバチ?)の幼虫を宿主とするオナガバチの仲間のようだ。


このエノキは途中で折れているために朽ちかけており、キノコやコケが生えている。上の方を見上げるとオナガバチが何匹も飛び回っており、交尾、産卵しているようだ。


少し逆光で赤っぽく見える。上の個体は腹部が大きく産卵管があるので雌、下はほっそりとしているので雄だろう。


下が雌で上が雄。


右の方に、小さな穴から産卵管の残骸と思われるものが小さな穴に入っているのが見える。二分している太いのは産卵鞘で、上部のやや細くて先端に何やら膜状のものが付着しているのは産卵管と腹部の一部がとれたものだろう。産卵後死んでしまったか他の捕食者にやられたか?


雄も雌の近くにたくさん集まってきて大賑わい。


もう交尾は終わったのだろうかそろそろ産卵が始まる。






腹部の先端を大きく持ち上げて産卵鞘(産卵管)を幹に垂直にして突き刺そうとしている。




腹部先端近くにある膨張膜が大きく丸くふくれた。この膨張膜はどんな働きをしているのだろう?幹につきたてた産卵管の角度をヘアピン状に変えて力を入れやすくしているのかもしれないなあ。

花にくる虫たち~キンケハラナガツチバチ、コチャバネセセリ、ヒメトラハナムグリ、ヒメヒゲナガカミキリ、ジガバチ

2021-07-03 | 日記
キンケハラナガツチバチ ツチバチ科



ヤブレガサの花の上で蜜を吸っているのか花粉をたべているのか、せっせと動き回るハチを見つけた。先月家の玄関先で見たハチと似ているなあ。キンケハラナガツチバチだろうか?


玄関前で蹲っていたハチ。


そっと手に載せてみる。かわいいなあ。






金色の毛が胸全体と腹部の各節の後縁にびっしりと生えているツチバチ科の蜂で毛の他にも触角が長いなどの特徴をもつ。

コチャバネセセリ セセリチョウ科



セセリチョウの仲間もヤブレガサの花にやってきた。翅の裏面はくすんだ黄褐色で黒い筋があるセセリチョウ。コチャバネセセリかなあ?コチャバネセセリはササのはえている林の周辺でよく見られ、ハエのように直線的に飛びいろいろな花で吸蜜するらしい。




これも同じ仲間かな。

ヒメトラハナムグリ コガネムシ科



ヤブガラシの花に小さな虫が吸蜜していた。後翅が黒色と茶色の縞模様で、体の周囲に淡黄色の毛がはえている。ヒメトラハナムグリだろうか。成虫は花に集まって花粉を食べ、幼虫は朽ち木を食べて育つらしい。

ヒメヒゲナガカミキリ ヒゲナガカミキリ属



アナベルアジサイの上にとまっている小さなカミキリムシ。ネット検索ではヒメヒゲナガカミキリが近い。体長9-18mm 触角の長いヒゲナガカミキリの仲間。体色は黒褐色で全体的に黄褐色の小さな斑紋がある。上翅中央付近に黄白色の帯状の斑紋がある。

ジガバチ アナバチ科



ヒメジョオンの花の上にとても腰細で細長いハチを見つけた。ジガバチだろうか。比較的大型の黒と赤のジガバチにはミカドジガバチ、サトジガバチ、ヤマジガバチなどがあるらしい。ミカドではなさそうだが、ヤマかサトかはわからない。

ヤブレガサの花

2021-07-03 | 日記
職場から郊外に車で走って駐車場で降りると林縁に白い花が咲いていた。林縁の野草を見るのも久しぶりだなあ。

ヤブレガサ キク科ヤブレガサ属





下部の葉は葉柄が楯状につき、葉身は掌状に7-9裂し裂片はさらに中裂する。この特徴的な葉の形からヤブレガサであることはすぐにわかる。ヤブレガサは多年草で花期は7-9月。


これは中部の葉。


茎の先に白色の頭花からなる円錐花序をつける。ヤブレガサの花は初めて見た。






総苞は長さ9-10mmの筒状、総苞片は5個。頭花は7-13個の小花からなり、すべて両性の筒状花。総苞は長さ9~10㎜の円筒形。小花の花冠は5裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返る。よく似たモミジガサ(コウモリソウ属)の頭花は5個の両性小花からなりヤブレガサより細い。

オカトラノオ サクラソウ科オカトラノオ属



ヤブレガサの横にオカトラノオが咲いていた。オカトラノオは多年草で葉は茎に互生し葉柄があり長楕円形で全縁。白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していき花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がる。

ムラサキニガナ キク科ムラサキニガナ属



横には紫色の茎をもつムラサキニガナが生えていた。ムラサキニガナは多年草。葉の写真は撮り忘れた。葉は長い柄があって互生、茎の下部の葉は卵状楕円形で羽裂し、上部に行くにしたがって葉は小さい披針形となる。縁に浅い鋸歯があり基部は葉柄に流れるらしい。


茎の先で分枝して大きくて狭い円錐花序をつくり、直径1cmほどの紫色の頭花を多数下向きにつける。総苞は円柱形で長さ1-1.2cmで紫色。写真右と左下には頭花は紫色の舌状花が見える。白色の冠毛をもつ黒い痩果も見える。

アオギリの花

2021-07-03 | 日記
梅雨の合間の晴天の日に職場近くの公園ではアオギリの花が咲き始めていた。

アオギリ アオイ科アオギリ属

アオギリはアオギリ属の落葉高木。幹や枝の樹皮は緑色で美しい。樹高は15m以上あるのがふつうだがこの木はまだ10mくらいしかない。




上方にはクリーム色の円錐花序がいくつも見える。


青空背景が最も美しい。


ちょうどいい高さのところに花が咲いているので手に取って観察。






開花初期のせいか花序のあちこちで一部の雄花が先行して咲いているようで、雌花はまだ全く見られない。萼裂片は赤く、雄しべ先端の球体表面の葯が花粉を放出しているのがわかる。萼片は5個で花弁はない。

キササゲの花の咲く頃

2021-05-27 | 日記
この前の休みの日にハリソン・フォード主演の映画『ランダム・ハーツ』を見た。ワシントンD.C.警察巡査部長のダッチは飛行機事故で愛する妻を失う。自分で調査をすすめるダッチは妻の不倫の形跡を見つけ不倫相手の妻ケイと接触。お互い伴侶を亡くした悲しみと裏切られてたむなしさを共有する二人はやがて惹かれあっていく。不倫現場のアパートを見つけ必死で何かを探そうとするダッチにケイは「あなたが探しているものは決して見つからない」と叫んだ。過去の足跡をたどることはできるけれど何故?に対する答えは返ってこない。亡くなった本人だけが知っていることだから。

水曜日の夜は透析病院で仕事があるので昨日は5時過ぎてから車で移動。ラジオではスーパームーン皆既月食が見られるかもしれないと報じていた。空は曇っていたが100円ショップの近くまで来ると突然晴れ間が現れた。ちょっと寄り道してみようという気になってすぐ裏の林道近く車を止めて15分ほど歩いてみることにした。もう10年以上この辺りには来ていないのでずいぶん様子が変わっていた。キササゲのある場所は覚えている。どうなっているかと心配しながら近づいた。

キササゲ(アメリカキササゲ?) ノウゼンカズラ科キササゲ属

開けたところまで出るとキササゲの大木にちょうど花が咲き始めていた。よかった。




花のよい香が漂っている。枝先に長さ10-25㎝位の円錐花序をつけ、黄白色の花を多数つけている。




花は漏斗状で少しキリの花とも似ている。


内側の暗紫色の斑点が鮮やか。




花冠の縁はフリル状に縮れる。


横から見たもの。






昨年の長い果実がまだ残っている。


果実はさく果。長さ30-40㎝位ありそう。手で割ってみたが中にはもう何も残っていなかった。




葉は浅く3-5裂するものや丸いものなど様々。葉裏では葉脈の付け根に蜜腺がある。


葉表にも蜜腺。葉裏にの葉脈上には軟毛があるのでもしかしたらアメリカキササゲかもしれない。


若枝には開出する腺毛が散生している。葉痕は円形で大きい。




樹皮は灰褐色で縦に浅く裂ける。

タチヤナギとマルバヤナギ

2021-05-03 | 日記
近くの調整池には何種類ものヤナギが生えていてこの季節はもっとも美しいので毎年観察している。以前のブログ「せっかち散歩」(2012-05-08)にもタチヤナギを取り上げたことがある。

タチヤナギ ヤナギ科

調整池の水の中にタチヤナギがあちこちで見られる。若葉の中央部が赤みを帯びるのはタチヤナギの重要な特徴。


葉は大きく10㎝ほどあり葉裏はやや白味を帯びている。




果実は蒴果で熟すと個々の蒴果が2裂し綿毛をまとった種子を出す。果序は写真のように綿毛に覆われ風に乗って遠くに運ばれる。白いい綿毛のついた柳の種子を柳絮という。

マルバヤナギ ヤナギ科

この辺りは湿地帯だったところ。大きなマルバヤナギが堂々として美しい。


根元は斜めになり地上部1mほどのところから3つに分かれて大きく横に張り出している。


上を見上げてもかなり高木であることが分かる。


タチヤナギよりも花期が少し遅いようでまだ雄花序が残っている。




花糸は5本ある。


若葉の表面が赤いのでアカメヤナギとも呼ばれる。葉柄の基部に丸い大きな托葉があるのが特徴といわれているがこの個体はあまり大きくない。

アカメガシワ トウダイグサ科



調整池のすぐ近くに若葉が赤いのが特徴のアカメガシワが何本も生えていた、花よりも若葉のほうが美しい。


アオダイショウ ナミヘビ科

遊歩道を歩いていると1.5mほどの蛇が目の前を通ったのでしっぽを捕まえようと思ったけれど、あっという間にタチヤナギを登っていった。アオダイショウだろう。




調整池にはカエルや鳥など食べ物が豊富なのだろう。

シジュウカラ シジュウカラ科



木の上をピチュピチュピチュと鳴きながらせわしく飛び回る小鳥がいた。シジュウカラのようだ。じっとしてないので写真撮りにくい。



ヤブデマリ

2021-05-03 | 日記
ヤブデマリ スイカズラ科ガマズミ属



霊園奥の湿地帯には予想通りヤブデマリが満開に咲いていた。樹高は3~4mくらいになる。葉は枝に対生し、形は長楕円形で約10cm。


小さな両性花が集まる花序のまわりに、白色の大きな5枚の花弁の広がった装飾花が縁どる。この写真では両性花はまだ開いていない。装飾花は無性花で、花弁だけが広がったもので、その5枚のうち1枚が極端に小さいのが特徴。




ヤブデマリはオオカメノキとよく似ているが、ヤブデマリは花序が有柄なのに対して、オオカメノキの花序には柄がないので区別できる。


両性花が一つだけ咲いていた。

ベニカミキリ カミキリムシ科

ヤブデマリの葉に紅色の小さなカミキリムシがとまっていた。ベニカミキリだろう。


ベニカミキリの幼虫は枯れた竹を食べ、成虫はクリ。ハゼノキ、ナシ、ガマズミなどの花粉を食べるらしい。