くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

今年のバラ園

2017-05-27 | 日記
学会のついでにバラの咲いている運動公園に立ち寄った。バラはもうそろそろ終わりだなあ。

ユーロピアーナ


ダイアナ




讃歌


フレンチレース


アレックスレッド




モナリザ




美しいピンクのバラ。残念ながら名札が見当たらない。

パラダイス


ホワイトマスターピース


高雄


シャルル・ド・ゴール


スパニッシュビューティ



素晴らしいつるバラ。

メリーナ

この赤がいい。

フリージア


ゴールドバニー

素晴らしい黄色。

海岸の花 ハマボッスとハマエンドウ

2017-05-27 | 日記
これまで大きな忘れ物をしてそれが出てきたことがない。20歳の大学生のころ、買ったばかりの教科書などが入ったカバンを電車に置き忘れて、駅に問い合わせたけれど結局見つからず落ち込んだことがある。当時お金がなくてとてもショックだった。その後も何度か財布、免許書、カード類などが入ったバッグを電話ボックスや車の屋根に置き忘れたが、出てこなかった。先週学会で名古屋に出かけた時に、ある観光地にバッグを置き忘れて数時間気付かず、もうだめかと思って戻ってみると、そのままそこに置いてあった。奈落の底に落とされた絶望感から、突如宝くじに当たったような驚きと喜びが湧いてきた。初めから置き忘れなければ何もないことなのに、だめだと思って諦めかけた時に見つかったその喜びはプラスマイナスゼロよりも大きい。癌の疑いがあると言われて、落ち込んでも精密検査で異常なしと出れば幸せを一層感じるのと似ている。

ハマボッス サクラソウ科オカトラノオ属

海岸の防波堤脇に白い花が咲いているのに気がついた。一目見てサクラソウ科だろうと見当がついたので、ネット検索するとハマボッスであることがわかった。ハマボッスは越年草で日本の北海道〜沖縄県、中国、東南アジア、インド、太平洋諸島といった広範囲に分布。海岸に生育する海浜植物。漢字では「浜払子」


高さ10-40cmで茎は基部から分岐して直立。


葉は倒披針形で長さ2-5cm、幅1-2cm、多肉質で光沢がある。


5-6月に1cm程度の白色の花からなる総状花序をつける。


茎の先端の苞の腋毎に1花が咲く。花柄は長さ1-2cm。花冠は筒状で先端は5裂する。


ハマエンドウ マメ科レンリソウ属

先月浜辺でマメ科植物の群生を見つけた。ネット検索でハマエンドウであることが判明。ハマエンドウは多年生で北海道から九州までの日本各地の海岸に分布する海浜植物。




花は花がスイートピーやエンドウに似ており、荒地などに群生しているカラスノエンドウを大きくした感じ。色は鮮やかな青。




葉は偶数羽状複葉。葉の先端には巻きひげがある。


花の正面。


花の後ろの方が色が濃い。

キジの季節

2017-05-11 | 日記
熊本市にある慈恵病院の赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」が設置されてから5月10日で10年目を迎え、TBSニュースでそこに預けられ里親のもとで育った現在10代の子がインタビューに答えた。その最後にこれから預けるお母さんへの メッセージとして「大人になっていく中で疑問が湧き、悩み苦しむ子が出るかもしれない。その時に写真や好きだったおもちゃなどを1つでも一緒に預け、その子もその時かわいがられたとか大切にされていたという証拠を残してあげることが子どもの救いになるのではないか」と話していた。

林縁の野原ではケッケーンとキジの雄叫びが聞こえる。その声のした方を振り向くとツガイのキジを発見。


オスは翼と尾羽を除き全体的に美しい緑色で頭部の羽毛は青緑色、目の周りには赤い肉腫がある。


メスは全体的に茶褐色で地味。




雄はとても目立つ。


人の気配を感じたのか草むらの奥の方へ入っていった。

クマガイソウ

2017-05-08 | 日記
先週の早朝、市立公園を散歩。ノダフジが満開でいい香りを撒き散らし、マルハナバチが羽音をたてて飛び回る。この季節のいつも光景が目に入った。林の中のクマガイソウはどうだろうかと、急ぎ足で見に行くと、こちらもちょうど満開。

クマガイソウ(Cypripedium japonicum)ラン科



クマガイソウはラン科アツモリソウ属に分類される多年草の1種。大きな花をつけ、扇型の特徴的な葉をつける。


それにしても不思議な形態だなあ。


ヒメウツギ

2017-05-08 | 日記
民家の庭先にウツギに似たとても可愛い花が咲いていた。野山のウツギはまだ咲いていない。ウツギに比べてかなり小さい。高さ50cmくらいの低木で横に伸びている。

ヒメウツギ (Deutzia gracilis) アジサイ科



ネットで検索するとヒメウツギだった。花期はウツギよりひと月早い。


葉はウツギのようにざらつかない。葉の縁に細かい鋸歯があり、基部は円形、先は長く尖る。




雄しべの翼が発達しており、翼の先が長くのびる。

ダイコン、ハマダイコン、ムラサキハナナ

2017-05-07 | 日記
4月は講演会などで忙しく緊張していたが、連休にはいってからは気が抜けてしまった。最近見ている連続ドラマは「プリズン・ブレイク シーズン5」「ホームランド シーズン6」「ブラックリスト シーズン4」「タイムレス」「トゥモロー・ピープル」「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班 シーズン14」「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY3」など。どれも面白いから欠かすことはできない。溜まったビデオを見なくては。

いい季節で田舎道を走っていると畑の中が一面白く見えた。何だろうと車を寄せて近寄ると、柵で囲込まれた畑の中に小さな白い十文字の花が咲き乱れていた。

ダイコンの花?





近づいてよく見るとアブラナ科の植物だった。ダイコンの花だろうか?

ダイコン(Raphanus sativus var. longipinnatus) アブラナ科

これは近所に植えてあるダイコン。これと上の花はとても似ているから多分ダイコンの畑で何らかの事情で収穫できなかったのでそのままになっていたのだろう。


花が咲くともうダイコンは食べられないはず。

ハマダイコン (Raphanus sativus var. raphanistroides) アブラナ科

砂浜のそばでハマダイコンの群生を見つけた。食用のダイコンの花とよく似ているが色が淡紅紫色で美しい。


ハマダイコンは栽培ダイコンの野生化したものといわれていたが、最近では大陸から古い時代に渡来した野生ダイコンの後代であると考えられている。



ムラサキハナナ (Orychophragmus violaceus) アブラナ科

近くの調整池の散策道路脇の土手にムラサキハナナの群生を見つけた。ハマダイコンとも似ているがムラサキハナナは色が濃い。ただ花期の後期では徐々に花弁の色が薄くなり、最終的には白色に近くなる。別名はオオアラセイトウ、ショカツサイ。




葉は基部は耳状で茎を抱き、縁には不揃いの鋸歯がある。

クロフネツツジ、ミツバツツジ、ヤマツツジ、クルメツツジ‘筑紫紅(チクシベニ)’

2017-05-07 | 日記
もう2週間くらい前にみた早咲きのツツジ。今年は3月いっぱいがとても寒かったから花の時期が詰まっていっせいに咲き出している。

クロフネツツジ(Rhododendron schlippenbachii)

公園に植栽されているクロフネツツジの何と優しい色だろう。中国東北部、ロシア極東部および朝鮮半島に自生する。ウィキペディアによれば日本には江戸時代初期の1668年に朝鮮半島から渡来。


葉の展開後すぐに、枝先の1個の花芽に3-6個の花を散形状につける。この個体では葉の展開とほぼ同時に開花している。






雄しべは10本。


花の後ろは線毛があり粘ついているので虫がついても離れない。

ミツバツツジ(Rhododendron dilatatum)

逆光でも花弁が美しく輝くツツジが遠くから明るく見える。






葉の展開の前に開花し、枝先に2-3個の花をつける。




雄しべは5本。花柱は無毛。


がく、花柄には短い腺毛があるため少し粘つく。

ヤマツツジ(Rhododendron kaempferi)



葉の展開と同時又は葉の展開後に開花。花は朱色。花冠の直径は4-5cm。5裂し上側の裂片には濃い斑点がある。雄しべは5本。花柱は無毛。がく、花柄には扁平な長毛がある。同じ花の色のレンゲツツジは葉が長く表面にしわが目立つので区別できるらしい。





5月にはいって、ツツジが至る所満開。

クルメツツジ(Rhododendron × obtusum) ‘筑紫紅(チクシベニ)’

園芸店でその鮮やかな赤に圧倒されて引き寄せられた。横にいた園芸農家の親父さんに、これはキリシマツツジと違うのかと聞いたら、赤の色がキリシマは少し橙色が混じっているが、このチクシベニの緋色が一番素晴らしいと言って自慢していた。筑紫紅は1991年つくば市で品種登録されている割と新しい品種のようだ。

林の中の小路 ~ ゼンマイ、ホウチャクソウ、シラユキゲシ

2017-05-06 | 日記
あまり人の通らない小路を歩いていくと、ゼンマイが大きく葉を広げていた。春の山菜として摘まれたのだろうか、いくつかの葉は途中でちぎられた跡がある。韓国料理ではナムルの材料となる。

ゼンマイ(Osmunda japonica) ゼンマイ科

茶色の胞子葉も多く見られる。




胞子葉。


葉は2回羽状複葉。

ホウチャクソウ (Disporum sessile) イヌサフラン科

奥にはゼンマイが見える。


茎の中程で枝分かれしている。春から初夏、茎の先のほうに花を下垂して咲かせる。


アマドコロ、ナルコユリやミヤマナルコユリとにているが、これらは1本の茎に多くの花を並べて下垂させるのに対して、ホウチャクソウの茎は枝分かれし枝先に花を1-2個つける点で容易に区別できる。有毒植物で、食べると嘔吐や下痢をひきおこすらしい。


花を覗いてみる。

シラユキゲシ (Eomecon Chionantha) ケシ科

ゼンマイ、ホウチャクソウなどの近くには白い花が点々と咲いていた。葉はフキやフユイチゴくらいの大きさで長い葉柄があり波状鋸歯縁、先が少し尖り、基部は深い心形。






萼片は2個あるらしいが、開花時には落ちてしまう。

ダイサギとオドリコソウ

2017-05-05 | 日記
田植えの済んだ田んぼの中に大きな白い鳥を見つけた。

ダイサギ(Ardea alba) サギ科





ダイサギとチュウサギは似ているが、ダイサギの眼下にある口角の切れ込みは長く眼より後ろまで食い込む。チュウサギの口角の切れ込みは短い。またダイザキの目元は写真のように緑色なのに対してチュウサギの目元は黄色なので区別できる。

オドリコソウ(Lamium album) シソ科

田んぼの近くの草むらにはオドリコソウが群生していた。






下から花を見上げてみるととてもかわいい。

花壇の花 ~ リナリア、カスミソウ、サクラマンテマ、ヒナゲシ、ヤグルマギク、ストロベリーキャンドル、カモミール

2017-05-05 | 日記
庭先に、本来ならば畑なのだろうが一面に花を植えて花壇にしている一戸の農家があった。車を止めて写真を撮った。すると中から腰の折れたお婆さんが出てきて笑いながら話しかけてきた。少し話を聞くと昨日お爺さんが亡くなって葬式を済ませたばかりだという。口数少ない人だったから居なくなってもあまり変わらないなどと言っていた。

リナリア (Linaria) ゴマノハグサ科




カスミソウ(Gypsophila elegans) ナデシコ科

天国に続くお花畑にもこんな花が咲いているのだろうか?



サクラマンテマ(Silene pendula) ナデシコ科



花の後が袋のように膨らんでいることからフクロナデシコともいう。



ヒナゲシ(Papaver rhoeas) ケシ科








ヤグルマギク(Centaurea cyanus) キク科






ストロベリーキャンドル(Trifolium incarnatum) マメ科






カモミール(Matricaria recutita) キク科


今年の桜~アメリカ、ソメイヨシノ、ヤエベニシダレ、サトザクラ

2017-05-01 | 日記
文庫「エッセイで楽しむ日本の歴史」(文藝春秋編)の中の『消されたスサノオ一族』(小椋 一葉)を読んだ。神話の中の神々は実在していた王達である可能性がある。スサノオはAD120年頃に出雲で生まれ、ヤマタノオロチと呼ばれた豪族を討伐、瀬戸内海航路制覇、山陽、近畿遠征さらに日向のイザナギ一族の制服など成し遂げ、スサノオの死後、その子ニギハヤヒが大和に居を構えて国づくりを行った。3世紀初めニギハヤヒが亡くなると、イザナギ一族アマテラスの孫イワレヒコは日向と大和の合体のために大和に乗り込み、ニギハヤヒの娘ミトシと結婚し初代神武天皇となった。その後、6世紀仏教が伝来しそれを崇拝する蘇我氏がニギハヤヒを祖先とする物部氏を倒し、7世紀には日向出身でスサノオ一族に怨念を抱く藤原氏が政権を獲得した。この過程のなかでスサノオ一族の国家統一の歴史上の栄光は消されていき、歪めた形で『古事記』『日本書紀』に残されたという。

今年はソメイヨシノの開花が遅くて4月に入ってからようやく咲き始め、大学やお城の桜は4/12頃に満開になった。そして先週までサトザクラが満開だった。ひと月以上も桜の季節が続いたことになる。

アメリカ

4月始めころ早朝、県立公園にて撮影。眠かったなあ。








アメリカから広まったのでその名がある。ポトマック河畔のソメイヨシノの実生から誕生したもので、ソメイヨシノより色が濃く、小花柄が長いのが特徴。

ソメイヨシノ

4月中旬、昼休み歩いて近くのお城と大学まで散歩。




ヤエベニシダレ

大学の構内にも1本植栽されているけれど、やはり大きな公園のヤエベニシダレは素晴らしかった。4月中旬。








今年最後の桜 サトザクラ
4月の後半はサトザクラの見ごろだった。最後だと思い眠いけど早朝、県立公園に出かけてみた。

一葉(イチヨウ)








梅護寺数珠掛桜(バイゴジジュズカケザクラ)






普賢象(フゲンゾウ)










松月(ショウゲツ)










関山(カンザン)










大村桜(オオムラザクラ)










紅華(コウカ)






鬱金(ウコン)







御衣黄(ギョイコウ)と鬱金(ウコン)はともに黄色い花を咲かせるので、その区別が知りたいと思っていたら、先日「このきなんのき掲示板」にそのことが出ていた。御衣黄は鬱金の枝変わり品種なのでよく似ているけれど、御衣黄は花弁の先が後ろに反り返ったり、色が薄い花弁だと淡黄緑色の花弁に淡緑のスジがツートンカラーのように入り、咲き進むと花弁には紅い筋がとても目立つ。一方鬱金は花弁が反り返らず花弁全体が赤く染まる傾向があり、花弁に紅いスジが入ることは良くあるらしい。ためになるなあ。