フエでもう1箇所ぜひ行ってみたいところがあったので、少しわかりにくいところだが地図を頼りに人に聞きながら歩いて行った。 100数十年にわたるフランスの圧政から独立運動に生涯を捧げ、日本とも縁の深かったファン・ボイ・チャウの家だ。 今のベトナムの人がこんな人のことを知っているのかと思ったが、この国では独立運動は大切な歴史なのか、若い人でもよく知っていた… . . . 本文を読む
フエは1945年まで140年間続いたベトナム最後の王朝があったところで、王宮や歴代皇帝の廟など多くの遺跡が残されていて、それらは世界遺産登録されている。 王宮の広大な建物はベトナム戦争で60％が失われ、現在少しづつ復旧されているが、その他の郊外にある皇帝の廟は保存もよく見ごたえがあった… . . . 本文を読む
ラオカイから帰りの寝台列車は前回よりは車両も新しく快適に眠れたが、ハノイに着いたのはやはり2時間遅れ。 降りる時に前回同室だった中国人に挨拶されて驚いた。 彼も同じ車両だったとは、世界は狭い。 ハノイは土砂降りの雨で、屋根の無い長いプラットホームをずぶ濡れになって歩き、改札を出たところでなんとかタクシーをつかまえて空港に向かった… . . . 本文を読む
翌日はサパを朝早く出発し、ラオカイに戻ってそのままドライブを続けベック・ハの日曜市に10時半頃到着した。 女性の民族衣装は華やかな色どりで「花モン」と言われるモン族の人たちが毎週開いている大規模な市で、掘りたてのタケノコから鍛冶屋が手造りしたナタや農機具、果ては生きた鶏、馬、水牛に至るまで、なんでも売っている珍しいマーケットだ… . . . 本文を読む
寝台列車が中国との国境の町ラオカイに着いたのは予定時刻の3時間遅れ。 もうこうなると日本の常識とのあまりの違いに、この国ではこの国の常識に従おうという素直な気持ちになる。 駅には前日から来ていたPさんと、その友人のAさんが迎えてくれた。 彼らはあらかじめ遅れを予想していたが、それでも1時間以上待っていてくれたそうだ。 まあこの国の鉄道はこんなものなのだろう… . . . 本文を読む
ホテル近くの洒落たベトナム料理レストランで早めの夕食を摂ったあと、タクシーでハノイ駅に行き寝台列車に乗った。 というと何事もなくスムーズに行ったように聞こえるが、今回の旅で最も苦労した移動だった。 駅員の無愛想な対応に振り回され、チップ目当ての男に付きまとわられ、クタクタになってやっと乗った寝台車はものすごく古い車両で一晩中タテヨコ上下の3Dの揺れに悩まされた… . . . 本文を読む
翌日は予定が変わったので迎えの車でハロン湾の周辺を少しドライブした。 昨夜泊まったホテルから少し離れたところに熱海の海岸通りのようなホテル街があり、港には小型の観光船がたくさん泊まっているいる。 日帰りや1日観光はここから出航し、ここのホテルに泊まるので、カジノなどもあるらしい。 場違いなほど近代的な橋があったが、近づいてみると日本のODAで架けられたバイチャイ橋で、片持ちの吊り橋としては世界最長のものらしい… . . . 本文を読む
ハロン湾の船着場は付近にゴルフ場もあるリゾートエリアの人工島で大型クルーズ船がずらりと並び、予約したBhyaも同じ形の船が数隻並んんでいた。 到着後しばらく休んでいると続々と乗客が到着し、歓迎の太鼓が鳴ってすぐに乗船。 部屋に荷物を置くとすぐに出航となり、同時にビュフェスタイルの昼食が始まった。 早くも左右には大小の島や岩が現れるが、とりあえず美味しい料理を食べるのに忙しくて景色をゆっくり見ていられない… . . . 本文を読む
1月にネットでベトナム随一の景勝地ハロン湾のクルーズを予約し、$250の予約金を払込んでいたが、朝一番にホテルにツアー会社の社員が残金の受取に来た。 こんなところで払うとは思っていなかったので少し不安だったが名刺をるとメールでやり取りしていた相手だったので「君だったのか！」と急に懐かしく感じた。 残金はカードで支払えると思っていたが現金でというので、手持ちのUS＄はここで使い果たした… . . . 本文を読む
19日から28日まで、ハノイを中心に初めてのベトナムを旅した。 2年前の3月にタイに行ってから次はなんとなくベトナムを考えていたが、特に行きたいところがあったわけではない。 しかし少し長いかと思った10日間の旅は、毎日飽きることなく良い経験の連続だった。 毎年人口が100万人増えている国なので、どこへ行っても子供や若い人が多く、エネルギッシュな活気と逞しさを感じた。 道路や水道などの社会インフラの整備はまだまだだし、交通や廃棄物など生活環境の改善もこれからだが、将来の変貌を見るのが楽しみな国だと思っった… . . . 本文を読む