退職後の私の夢は、全国を旅行してまわる事。できれば、お気に入りのマイカーで廻るのがいい。なんて考えて、丸3年。
2014年の退職初年度には、本州2回、道内1回。2015年は本州1回、道内2回旅行したが、3年目の2016年は残念ながら長期入院生活のため旅行できなかった。退院し、体調が回復しだすとまた旅行熱がふつふつと頭をもたげ、奈良→神戸→四国(お遍路のつまみ食い)→安芸の宮島→姫路などをめぐる旅を計画しようと考えていたが、若隠居さんから関東オフ会の計画が発表されため、旅行計画をオフ会に合わせたものに変更し今回の運びとなった。
なので、次回関西でオフ会開催と言う話が出れば、四国旅行を組み合わせてオフ会参加ができるかもしれないなどと言う事は、来年以降のことなので、やめよう。(笑)
オフ会後の旅程は、名古屋(息子のところ)→岐阜(長良川の鵜飼鑑賞)→近江八幡の水郷めぐりをして天橋立→伊根の舟屋→黒部トロッコ列車と言う予定で旅行を行った。全走行距離は1,950km。途中、豪雨に見舞われたりしたため、計画の一部は断念せざるをえない場面もあったが、概して心地よいドライブ旅行になった。
今回の走行ルート
旅行3日目は、朝食を皆さんでいただいた後、もみじまんじゅうさん、settaiさんご夫婦を青○駅までお送りして、そのまま名古屋へ向かった。
東名高速で途中、富士山が眺められたらまずはよしとすべしなんて考えて流れに任せて車を走らせると、足柄サービスエリアに近くなってきたところで、頂上まではっきりとその姿が現れた。前日まで所々で豪雨に見舞われていたので、半ば諦めていたが、幸先がいい。
やはり、富士山はきれいだ!
東名高速足柄SA付近
助手席の妻が撮影
富士川SAから(上の写真の反対側かな?)
浜名湖SAにも立ち寄ったが、名古屋には15時頃に到着した。高速をおりてから息子のところまでは7〜8kmくらいなものなのですぐにつけるのかと思いきや、街中は渋滞渋滞でなかなか進まなかった。
私は名古屋へ転勤になった息子の住まいを見るのが初めてだが、妻は孫の小学校入学式出席のため4月にもきているので、2度目。
夜は自宅で焼き肉を食べようと息子から提案され、楽しく焼き肉パーティー。
わたしは一人、オフ会でお分いただいた日本酒をちびりちびり。
私は、名古屋へ来たので、「喫茶店のモーニング」とタイミングが合えば「味仙の台湾ラーメン」を経験してみたいと考えていたが、息子から「明朝出勤途中に立ち寄るところがあるので送ってほしい」と頼まれてしまった。そのため、喫茶店のモーニングは諦め、味仙の台湾ラーメンもタイミングが合わず断念せざるを得なくなった。ちょっと残念。
旅行4日目(7月3日)は天候に恵まれた。私の計画の中では、息子の住まいを出る前に、近所の喫茶店でモーニングをいただいてから、郡上八幡→岐阜市内の金華山ロープウエー→ホテル(夜は長良川の鵜飼見物)を考えていたが、妻から、4月に来た時に訪れたいと考えながら行けなかった「根尾谷の淡墨桜(日本三大桜の一つに数えられる古木)」を見に行きたいと提案があり、桜の時期ではなかったが急遽予定を変更し、薄墨桜を目指す事になった。
急遽予定を変える事ができるのは車で旅行している利点。ナビに全国の最新道路地図がおさめられているので、どこに行くのも不安はない。わからない事や調べものなどがあれば、G—BOOKセンターに調べてもらって、必要な情報をナビに送ってもらえばよい。その点は本当に心強い。ただし、あまりに細かい道路まで収載されているためだろう。北海道では考えられないような車が絶対に交差できない狭い道路にも案内される事がしばしば。そういう道路に入る時には、踏み出すのに勇気がいった。
日本三大さくらの一つに数えられる「根尾谷の淡墨桜」
樹齢推定1、500年の古木(三春の滝桜のような枝垂桜ではない)
エピソード
1.名古屋からここへのアクセスは、JR名古屋駅→大垣駅(東海道線快速で30分)、大垣駅でたるみ鉄道に乗り換え「大垣駅」→終点の「樽見駅」(1時間)、降りてから徒歩15分で到着とあったので、田舎だとは思っていなかったが、行けども行けどもなかなか到着しない。かなり田舎であった。片道約80km
2.薄墨桜を撮影している後ろ側の公園敷地内に東屋があり、そこで野良着をきたご高齢の女性が涼みながら談笑していた。挨拶させていただき「どこから来られた?」と聞かれたので、「北海道から」と返すと、二人とも驚いた様子。「よく来た。これでも飲んでください。」と手提げのなかから取り出してテーブルにおいたのは、栄養ドリンク。クーラーバッグから出したのだろう。瓶肌に水滴がついていかにも冷えていそう。遠慮するも、是非に飲んでくれとお話なので、頂戴した。冷えて美味しかった。お返しするものを何も持ち合わせていなかったが、帰りにもみじまんじゅうさんからいただいたまんじゅうがあったので、お返しに「頂き物ですがどうぞ」と差し出すと、驚いたように「いいものをいただいた。今日はいい事がありそう。」といって喜んでいただいた。旅に出て人情にふれ、いい思い出の一つになった。
ぎふ金華山ロープウエー山頂から岐阜市内
16時頃にホテルに到着。岐阜長良川温泉「十八楼」。創業160年になる老舗ホテル。評判の通り、施設、食事、職員の対応などすべてにおいて満点の宿であった。
久しぶりに夕食は部屋食で、若い仲居さんが、お料理をできた順にお部屋に運んでくれた。温泉大浴場も男女入れ替わりで、それぞれ趣の異なる湯船が用意され、湯温もちょうど良く、とっても気持ちがいい。お風呂に入りながら、年配の方とお話をさせていただいた。その方は名古屋にお住まいだが、この2年間に6回、このホテルを利用しているとのこと。料理がおいしく、仲居さんは若くきれいでマナーがどなたも訓練が行き届いていると話しておられたが、そのお話には私も納得。
岐阜を選んだのは、現役時代に一度も訪れた事がなかった。関西から東京へ、また、その逆の場合も、岐阜市は通過するだけ。以前に岐阜を旅行した時には、妻籠、高山、下呂温泉、白川郷方面だったので、マムシの斎藤道三の岐阜城と鵜飼見物をすることを目的にした。
鵜飼見物をホテルに依頼すると、食事は17時30分からと若干早めに用意する事になり、19時には、ホテル専用に鵜飼見物の和船乗り場から、和船に乗り組む。最盛期には1艘あたり30人乗り込んだ船が50艘で一つのグループを組み、それが3グループになると言う事なので、鵜飼の模様は、遠くから眺める事になりかねないのだが、この日は1艘に20人でゆとりがあり、それが10艘程度だったので、鵜匠の船の間近まで近寄って、かがり火の火の粉がかかりそうなそばで見学できたのはなによりのいい思い出になった。
21時近くにホテルに戻り、ゆっくりしたが、和室にベッドのしつらえの部屋でベッドがまたとても心地よかった。
部屋から長良川を眺めると中・高校生くらいの少年達が川遊びをしていた。
鵜飼はここから1kmほど上流で行われるので、部屋から見物する事はできない。
鵜飼見物の和船
前に二人、後ろに1人の三人で操船。
一人はうら若い女性。一生懸命竿を操る姿に心和む
(スマホで撮影)
金華山を望む、岐阜城が見える
(スマホで撮影)
翌日は、お食事どころで朝食のバイキング、これがまた美味しかった。
9時にチェックアウトして次の目的地に向かうことにして、車をホテル玄関口につけ、妻の前に車をつけたが、妻はその車が私の車だと気づいていない。見送りに出てくれた仲居さんに促されるまで、全く気がついていなかった。札幌ナンバーなので、車の姿は把握していなくとも、わかりそうなものだが、驚いてしまった。3年間も乗っているのに・・・・・。
妻に何故わからなかったのか尋ねると、「いい車だったので、まさかこの車が我が家の車だとはなんて」とふるっている。全く天然。お笑いだった。