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松本市近郊のマイナー釣り場情報

長野県の松本市に住む一人の釣りびとが、渓流釣りをメインに各地を釣り歩いている姿をご紹介します。

1月3日 新春恒例のお約束

2014年01月11日 00時38分28秒 | 磯釣り
2014年、新春第一段の釣行は海だった。



タイトルにある『お約束』とは、「約束事」の『お約束』という意味ではなく、「あ~、またやってしまったか~」という意味の『お約束』である。

今年も例年通り平々凡々な一年になりそうで良かったですわ・・・(泣)。

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年末からずっとライブカメラや波のデータを見ていたが、全然良い状態にならなかった。1月3日朝になってようやくいい感じになっていたので、急遽出発した。

最近は川よりも難しいと感じている磯釣りだが、釣れた、釣れなかっただけでは何の進歩もないと思うので、自分のために反省レポート的にかつ時系列的に淡々と書き残しておこうかと思う。

こんな思いも三日坊主かもしれないが・・・。


【釣行記録】
10:00 松本出発
12:15 ノンストップで糸魚川に到着
      今日はいつもと反対側へ行くと決めていた
12:30 親不知の道の駅到着
      地元の美味しい昼飯を食わずに、なぜかまずいコンビニ弁当を
      喰らう
13:00 目の前の海岸で渚釣りを始めたかったが、
      他の場所の様子も見てみたくなり、西へ向かった
13:15 崖を降りて釣りをする気力はないので、元来た道を戻る
      無駄な時間を費やしてしまった
13:30 ようやく釣り開始
      今日用意した餌はネリックスとイカの足
      ハリスは2ヒロくらいとったが、波がやや高く風も強かったため
      ラインがすぐに岸に戻される
      30分おきくらいに底石にラインを引っ掛けた
      コマセを撒くとウミネコ?・カモメ?が横取りをしていく


 
15:00 ここまでにウキ2個を底石に引っ掛けてロスト
15:20 この時期よく釣れるというブッコミ方式を見よう見まねでやるも、
      すぐに根掛りロストするため、すぐにウキ釣りに変更
15:40 ここまで餌取りにやられ続けていたが、
      ネリックスが初めて残り出した
      潮の流れやコマセを撒くポイントを一点に集中した
16:00 反応が薄くなったので少し横移動
      ネリックスに噛み跡が残っていたので期待したが、
      あとが続かない



16:45 暗くなってきたので電気ウキ(立ちウキ)を使い始めたら
      すぐにヒットしたが、フグだった
      その後3連続ヒットするが、これも全部フグ



17:00 もう周囲は真っ暗
      周りには観光客もいなくなり、自分一人だけ
17:30 急に波が高くなってきた
      暗闇で一人寂しく釣れない釣りをしているのが
      情けなくなってきた
      釣れる気がしないため、ここで終了

【気付いた点】
・海水は雪代のようなブルーハワイっぽい?ような色だった
・姫川河口周辺は海底の砂を巻き上げたような泥っぽい濁りだった
・潮の動きをよく観察せずに場所を決めてしまったのは反省すべき点
・1月にしては比較的気温が高くて過ごしやすかった
・渚釣りは波が低い時にしかやるべきでない
 また、テトラの近くではやるべきではない
 <理由1> 波が高いとラインが揉まれて底石に根掛かりする
 <理由2> 波が高いと水面のラインがテトラに絡まって根掛かりする
・沖に向かう波を見付けると、ウキが良い流れに乗る
・複雑に揉まれている波の中でも、沖に向かう波や横へ流される波が
 複雑に分かれて流れている事が分かった
・日本海は東へ向かう波が多いかも
・電気ウキを付けると、潮の流れや水中の水の動きが手に取るように
 分かる
・釣れなくてもイヤにならなくなってきた

【この日の結果】
・ウキ2個ロスト
・針5個ロスト
・餌代約2500円(オキアミ3kg、配合餌2袋)
・釣行4時間、釣果フグ4匹

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1月3日ではあるが、2013年の磯釣りがようやく終了した気分だった。次回の磯釣りは多分春のノッコミシーズンから開始となるかも。

1年間、お疲れさまでした。

ハァ・・・。

11月9日 10回目の挑戦

2013年11月10日 17時21分24秒 | 磯釣り
今春からクロダイ釣りを始め、初めての釣行で人生初のクロダイを釣った。渓流釣りバカだった自分が、海釣り人生へと歯車を狂わされたかのような今年1年を象徴する磯釣り。今回でもう10回目の釣行である。

昨日は朝9時過ぎに現地到着し、職場のボスととある地点で合流。場所選びをしながら餌を投げ入れたのは午前11時となった。この日はしっかり餌を撒いて暗くなるまでとことんやるつもりで来ていた。

最初のポイントはコマセを撒く前から餌取りフグが黒い魚影をなしてたむろしていた。かなりキツイ釣りだったが、1時間ほどしてボラが大量に入ってきたため、粘れば狙っているヤツが入ってくるかと思ったが、残念ながら引きのいい中フグしか出ず、場所移動した。



2箇所目のポイントがここ。明日から天気が悪くなるという予報通りなのか、波はやや高め。このテトラの突端は波をバシャンバシャンと被っていて、滑るので危ない感じ。ちょうどいい笹濁り状態になっていて、この周辺のテトラ帯はどこもいい感じ。潮は複雑に動いており、素人の自分にはどこに流せばいいか見た目では分からない。

ここでは午後2時から午後4時頃まで流していた。左側はすぐに岸辺だ。テトラとテトラの間に沖から入ってくる潮が勢いよく出たり入ったりしていた。この日唯一いい魚がここでヒットした。

自分の狙ったポイントは対岸のテトラの突端あたり。白泡やゴミが浮いており、その下にはテトラが多数沈んでいるため、中にいるクロダイが出てこないかな?と思って探ってみたが、やはり根掛かりが怖い。そこで純粋にその横の沖の真ん中を狙って流したら、外沖へ出る速い流れだった。

おおっ?、ここはいい流れだな? でも餌を取られずにもう少し沖へ流せる方法はないのかな?

付け餌をダンゴでくるんで投入したが、着水と同時に潮の速い流れでダンゴが取れてしまうといった感じ。徐々に餌取りフグの攻撃も激しくなってきた。

コマセを撒くのに集中していたとき、不意にウキが手前のテトラ帯の方向へ流れてくるのが見えたため、根掛かりしないようにラインを巻き取ったところ、重い反応があった。根掛かりしたのか?と思って軽く竿をあおったら、今度は左側の岸近くにウキが戻ってきた。

???、おかしい?、何か掛かっているのか?

訳が分からずラインを巻き取っていると、今度はラインがギーギーと送り出されている。魚なのか根掛かりなのかよく分からないが、魚らしい引きを感じたため、竿を立てて抵抗したが、何せ重い。

次の瞬間、訳の分からない何かが足元のテトラに潜り込んだようで、ラインがピクリとも動かなくなった。竿を無理にあおってラインが切れたらいけないので我慢していたが、しばらくしてフッとラインが切れて戻ってきた。

横にいたボス曰く、メジナだったかもしれない、と。自分でもはっきりしないが、重くて腕が痛くなった記憶だけは残っている。

いつ何がくるか分からない、海での釣り。今回も狙った魚は1匹もキャッチできず、フグと豆アジのみの釣果。これで1勝9敗の本当に厳しい釣果になってしまったが、ここまで難しいとなぜかイヤになるのを通り越して楽しくなってきた。

別の場所で釣りをしていたボスの仲間のメンバーも誰も釣れなかった様子。ベテラン勢が釣れないのに素人の自分には釣れるわけがない、と自分を納得させた。

この日準備した餌は、オキアミLサイズ2袋(カット済1袋とボイル1袋)、配合餌2袋半とダンゴ少量、コーン。餌代だけで4000円強。1日で全部海に撒いてきた。

もう心が折れ過ぎて、凹む気分も通り越した。今年はあと2回は海に行って何とかクロダイと再会したい。

10月中旬 川も・・・、海も・・・(その2)

2013年10月27日 21時55分11秒 | 磯釣り
10月13日日曜日。海である。



前日の夕方、犀川からの帰り道にJ州屋に立ち寄り、オキアミを購入。渓流釣りの迷人?店員の○バックさんに、「明日釣れたら報告しますよ!」と豪語して帰った自分が情けなくて、今日まで黙っていた。

コ○ックさん、ゴメンナサイ。予想どおり、釣れませんでした(泣)

確か、この日は台風か低気圧の通過後の2日後くらい。気象予報とライブカメラは2日前からチェックしていたが、波が高いのを承知でやってきた。

本当は前日に行く予定だったが、3~4mの波は素人の自分でも無理と分かる。前日は諦め、この日に海に行って良しとのおかみの許可がおりたので、行くしかなかった。

糸魚川到着後、北上。どこも荒れていて、どこも濁りが入っている。風も強い。こりゃ無理だな・・・、諦めるか・・・。

ここまで来て諦めたくない。

経験の少ない自分だが、諦めきれず、2時間近く右往左往して何とか釣りができそうな場所を見つけた。



濁りが強いが、川と違い海はこれでも釣れるのか? やって見なけりゃ分からない。

開始は12時半。波は午前から変化無く高いまま。風も強く時折しぶきが顔にかかる。でも波にさらわれることは無さそうだ。

コマセを足元に撒き散らしていると、小魚がわんさか沸いて出てきた。釣れたのは豆フグ。やはり海は違う。こんな濁りでも魚は出てくる。狙いは間違っていない。後はタナか?

ガン玉を1個付け、豆フグの下層を狙った。すると、スッとウキが沈んだ。

「オッ?、来たか?」

引きは弱いが、動き回っているのが分かる。ようやく豆クロダイでも来たか?、と期待したが、結果は中フグ。なんだよ、秋になるとフグもデカくなるんだな。紛らわしいゼ・・・。

フグは最強である。こんな濁りでも活性は高く、フグが入れ食い状態。今回から再びコマセはオキアミ。何とかならないのか?

今度は豆アジが入るようになった。アジが入るとクロダイは厳しくなるそうだが、どうなのか?



結果は豆フグと豆アジだけ。飽きてきたので空いているバッカンを水槽代わりにして釣れたフグと豆アジを眺めてた。

夕方になり、波が徐々に落ち着いてきたようだ。今日は3時間半でコマセ切れ。もう1袋オキアミを用意しておけばよかったかもしれないが、出費と釣れなかった時のショックがデカいので、最近は短期決戦で挑むようになっている。

付け餌をくるむダンゴも用意してあったが、あの濁りでは釣れないだろうという先入観が先行し、ダンゴを使わなかった。

ダンゴを使っていれば、餌取りを交わして底にいるクロダイが喰ったかもしれない。

果たしてそうか?



終了後、日本海に沈む夕焼けに圧倒されながら、軽い晩飯を食った。次の会場は、帰路途中の夜のルアー会場となりつつある須沢海岸である。

午後6時。真っ暗な海岸に降り立った時に異変に気が付いた。

誰もいない。釣り人がだれ一人としていない。

理由は明らか。波が高すぎる。

でも諦めない。諦めきれない。俺はエギとジグを用意してきたんだ。ウキで釣れないなら、ルアーで釣るんだ・・・。

気持ちだけは前向きだったが、誰もいない海岸で釣れたら奇跡だというのは言われなくても分かっているつもりだ。

・・・

・・・

・・・

午後8時終了。この日も狙っているものは1匹も釣れずに終了。もう何連敗か数えるのもイヤになってきた。勝率は1割を割り込みそうだ。

こんな難しい釣りに誰が誘い込んだんだ?

・・・

・・・

自分だよ。

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あの綺麗なクロダイにもう一度会いたい・・・。

何とか、願いを叶えておくれ・・・。

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(その3)に続く。

9月9日 7回の釣行で6連続撃沈!

2013年09月16日 23時53分39秒 | 磯釣り
9月9日はベテランの磯釣り師2名に同行して3回目のスイカ釣りに行った。

今回こそ釣れると思っていた。

過去の単独釣行ではどの場所も濁りが無く最初から厳しい釣りが予想できたが、今回は名立から西側は濁りが入っていた。

期待できたはずだった・・・。



結果はタイトル通りだった。

何故釣れなかった時の記事を書くのか?

釣れないことを自慢するバカがどこにいる?

釣行記って自慢すべき事を書くものなのに、俺は釣れないから自分への戒めのために書くしかない。

スイカがよく釣れる?

俺には釣れないぞ。



釣れてもこんな最小記録のフグしか釣れないぞ。

なぜだ?

渓流釣りを始めた6・7年前と同じ、1年間釣り歩いて1匹も渓流魚が釣れなかった時に似ている。

もがけ!

苦しめ!

お前はそうやって努力して這い上がるしかないんだ!

ろくな釣果も残せないまま、お前の不注意でまた竿先を折ってしまったしな!

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海でも川でも釣れない状態が続いているため、ストレスが蓄積しすぎていた。

そうなると、別の方法でそのストレスを解消してしまう。

それが良いことなのか悪いことなのか、自分では白黒つけるつもりはない。



どうせまたすぐに折れてしまう(折ってしまう)から、俺には高価な竿はまだ必要ない。

腕を上げるには、金をかける以上に手間・暇が掛かるんだ!

考える暇があったら苦しめ!

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今度の連休が最後のスイカ釣りのつもりだ。

今年の川はもう半分諦めているが、磯はまだ諦めたくない。

8月16日 ヤバかった・・・

2013年08月19日 18時55分19秒 | 磯釣り
送り盆の日に6回目の磯釣りに行った。

8月10日のスイカ釣りのリベンジだったが、結果から言えば、またしてもヤラれた。

海岸は海水浴客で、漁港はファミリーの釣り客で混雑していた。おかげで自分のような磯釣りをしたい人間は立ち入る場所が限られてしまった。

さらに悪いことに、この日はベタ凪で全然潮が動いている気配が無く、水は見事にクリア。どこにも濁りがない。今日はお盆だから釣りをする日ではない、と教えられている感じだった。



糸魚川に到着したのは9時半頃だったが、場所探しに時間を要したため、釣り開始は11時過ぎになった。結局、釣りができそうなのはいつも来ている場所だけだった。

ここで1日粘るしかないなと思い、バッカンにはスイカを3個さばいて準備した。前回の反省から、クロダイは水面に浮いてきて食う状態に無さそうだったので、差し餌を底に沈めるための仕掛けを考えた。

差し餌を底に沈めるため、針から10cmほどハリスを伸ばし、その先に重めのガン玉を付けた。バス釣りで言う、ダウンショットだろうか?

足元にスイカを撒き散らし、ある程度なじんでから差し餌を投入した。差し餌を投入した後も広範囲にスイカを撒き、餌取りは足元に寄せる作戦だ。

撒き餌に集中していたため、気付くのが遅れた。5投目くらいだったろうか? ふと沖に目をやるとウキが見えなくなっていた。どこへ行ったのか?と探していると、リールのラインがどんどん引き出されているのに気が付いた。

やべっ!、ヒットしてた!

慌ててリールを撒き、やや強めの引きが確認できた。

バレるなよ~、バレるなよ~。

・・・、バレた・・・。

こんなもんですわ、釣りは。スイカ釣りの即効性、今回はよく分かった。

魚の姿は確認できなかったが、クロダイだったと信じたい。バレた原因はハリス切れではなく、針の結び方が弱く、針ごと持っていかれたためだった。

濁りがないのに食ってきたので、今日はここで粘れば釣れる!、と思って頑張る予定だった。

午後1時過ぎ。とにかく暑かった。水分補給をしないと自分もやられると思い、凍らせたジュースやお茶を頻繁に飲んでいたのだが、なぜか体の中から熱気が逃げず、気分が悪かった。徐々に手足がしびれてきたため、何かおかしいな?と感じた。

魚や餌取りのフグからの反応もないため、少し場所移動しようと行動し始めたら、ヤバイと感じた。

ダメだ! このままここで釣りを続けたら、気を失って帰れなくなる!

手足がしびれ、気分が徐々に悪くなる中、慌てて道具を片付け始めた。バッカンの中のスイカはまだ2/3以上の量が残っていたが、これもやむを得ず海に廃棄。意識がもうろうとしそうだったため、綺麗に洗い流して引き揚げることもできず、なんとか車に戻った。

クーラーを付け、凍らせていたペットボトルを頭や顔に押し当て、体をとにかく冷やした。



ふと気が付くと、車の外気温計は41℃だった。誤差はあるにしろ、体感温度は35度以上はあったのではないか。

本当にヤバかった。無理をせずに自分で気付いてすぐに引き揚げたのが良かったのだと思う。

後で聞いたところ、この時の症状は熱中症直前の症状。原因は寝不足で体力が万全ではなかったからかもしれない。

その後、釣りは止めて帰ろうかとも思ったが、手足のしびれが回復したので、姫川港まで戻ってきて、涼しい場所でクーラーを利かせながら昼寝をした。

夕方、諦めきれずに姫川河口でスイカ1個だけ使ってやってみた。



ここでは浮かせて流してみたが、差し餌が全部捕られる時と、かじられて残る時とがあったが、明確なアタリはなかった。

磯6戦目でとうとう1勝5敗となってしまった。

今回の教訓は、真夏の磯釣りは渓流釣りと同じで、無理をしてはいけないなと感じた。日中釣りをするのは止めて、朝マヅメ・夕マヅメに釣りをするべきだなと。

それと、テトラの上はコンクリートの照り返しもかなりの暑さになり、体力が奪われる原因にもなるんだなと気付かされた。

ところで、姫川河口での釣りはやっぱりルアーがいいなと思った。



ちょうど自分が釣りを止める頃に地元のルアーマン2人が入ってきたため、ここでスイカ釣りをしている自分は逆に邪魔をしている感じがして申し訳ない気分になった。

次回からはここでは自分もルアーに挑戦してみたいと思う。

この日もクロダイは釣れず。徐々にクロダイ釣りもイヤになりかけているが、それでもまだ未練が残っている。

次は9月か? 最後のスイカ釣りか? どうなるのか?

自分でもどうしたいのかよく分からない。今は成り行きに任せる気分だ。

8月10日 スイカ釣り

2013年08月13日 01時00分32秒 | 磯釣り
先週、畑で大量のスイカを収穫したのだが、早く使わなければ自宅で痛んで破裂してしまうので、10日の土曜日に海へ行って来た。

スイカを使わなければってどういう事よ?、スイカは食べるものじゃないの?、と思う人は正常である。

クロダイ狙いの釣り人にとって、夏にスイカを使うのは釣果を挙げる一つの方法だそうだ。そんな情報を仕入れたからこそ、売り物にならないスイカを畑からもらってきたのである。当日は自分の他にも数名が畑の持ち主の了解を得てスイカを大量に頂いてきた。

自分が持ち帰ったスイカの数は20個以上。中玉が中心で大玉は3~4個。丸1日釣り歩くとして1日で5~6個は使うそうだ。よって、スイカ釣りに行くことが出来る回数は4回か?

スイカ釣りに行く前に、スイカの差し餌の作り方、コマセの作り方をクロダイ釣りのエキスパートやインターネットで情報収集し、記憶力の悪い頭で勉強した。

釣りに行く前夜、仕事から帰ってきて下準備をした。



食えそうなくらいいい赤みを帯びているが、味は本当に薄味。マズくはないが、いつも食べているスイカよりは遙かに味が落ちる。

前日の下準備は差し餌だけである。沢山作らなくても良かったのだが、初めてやるので念のため2ケース分用意した。

差し餌は白身の部分を少し残して赤身を切り出し、1cm四方の大きさに角切りして砂糖漬けにした。ある説に寄れば、砂糖漬けにしない方がいい場合もあるとのことなので、砂糖漬けにしないものも用意した。水分はある程度切ってから冷蔵庫で冷やしておいた。



種のある部分や通常食べる真ん中の部分は針を通してもすぐに抜けてしまうので、繊維のある部分に刺して外れないようにするのがコツのようだ。撒き餌は当日現場でさばいて用意する。

スイカ釣りは時間を掛けずに結果が早く出る釣りのようなので、2時間やってもアタリがないときは、場所を変えたほうがいいとのこと。よって、1箇所でのスイカ使用量は2個と計算。反応が薄ければ即移動を繰り返すパターンをイメージした。

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10日土曜日は朝6時前に出発した。



今回から、下道をまっすぐ北に北上することにした。

高速を使わずに2時間弱かけて行く釣りは遠距離でイヤになるが、それを忘れさせるくらい初戦の1匹が強烈だったのだ。

今回は即効性が高く、釣れる可能性の高いスイカ釣りだ。初心者の俺でも1匹は釣れるだろう・・・、という甘い考えで海へ向かっていた。

現地到着は8時過ぎ。それから場所選びのため北上したが、最初のポイントはすぐに決まった。



周りにいい感じで岩がいくつか点在しており、ここなら確実にいるなと思ったのが間違いの始まり?だった。

9時半開始。2個のスイカでコマセを作り、足元にコマセを充分に撒いた。コマセの流れに乗るように差し餌を誘導したが、待てどもスイカには全く反応がない。

聞けば、クロダイがいるときは水面を漂うスイカに群がる姿が拝めるそうで、そうなれば爆釣間違いなしとのことだが、今日は何故か何も起こらない。

1時間半粘ったが、ここではスイカ釣りの即効性が効いていないようなので、場所移動。

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2箇所目は、毎回来ている思い出深いポイントである。

到着した時にそこで釣りをしていた先客が竿尾を大きく曲げていた。すかさず近寄って状況を効いてみると、その方も今回初めてスイカ釣りをしたそうだ。それで本当に釣れたとのこと。35~40cmくらいのクロダイだ。

やっぱり、ここはイケる! 潮も薄濁りで東にゆっくり動いている。じっくり攻めればチャンスはあるな・・・。

ここで3個目のスイカを使用。1箇所目では使わなかった、『白砂糖』をここで投入。スイカだけで効かない場合は白砂糖を混ぜてコマセにするといいそうだ。

が、しばらくそれで流してみても反応がない。餌が食われていないので誘ってみるか・・・、と、リールをゆっくり撒いて、誘いを掛けたら、小さなアタリがあった。



餌取りフグか・・・。お前さんはもう来るな!

スイカ釣りでもフグは最強。この後2匹の仲間を釣り、コマセも切れたのでこの場所を終了。

イカン!、流れがボ○ズに傾いている!

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3箇所目は危険極まりないこんな場所で。



丸っこいテトラに直下は鉄筋がむき出しの荒れたコンクリート地帯。潮が足元のテトラにぶつかった後、沖へ流れ出ているのを確認。理想的な流れだなと思ってコマセを撒いたが、何故か直下のコンクリート地帯に落ちてしまう。

原因は『風』。風が強くて投げたコマセが押し返されている。さらにラインが風になびいて戻ってきてしまい、テトラに引っ掛かる有様。全然釣りにならない。

めげずにここで夕方まで粘ったが、釣れたのはやはり強者1匹だけ。テトラにラインを引っ掛けてしまい、ウキを1個ロスト。

17時終了。結局スイカ5個を使用して釣果はゼロ。マジかよ~、スイカでも釣れね~じゃん! 信じられね~!

この時点では完全にめげていた。何せ磯釣り5戦中1勝4敗の完全負け越し。何回通えば釣れるのか、分からなくなってきた。

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川でも海でも散々にやられている。かなりの痛手だが、気分は今週末の16日に切り替えつつある。

お盆休み中で殺生は良くないが、そうは言っていられない。とにかく1匹だけでも釣りたい、釣らなきゃならないのだ、クロダイを。



この日最後は、糸魚川の砂浜で1時間ほどルアーを投げて、たそがれてきた。

今は、釣れない川よりも、釣れなくても海に行きたい。そんな状況である。

6月1日 磯・3戦目

2013年06月03日 22時52分44秒 | 磯釣り
6月1日土曜日、午前7時45分。現地到着。



「のっこみ」の終盤戦かな?と思っていた。今回で磯デビューから3戦目である。

初心者でも釣りやすい条件の時期ならば、もう一度あの『引き』に遭遇できるかなと思ってやってきた。

行き帰りに高速を使い、餌代込みで5千円以上は懸けている。日帰り釣行でこの費用は高価だ。それでも行きたくなってしまった。

今回は一人で来た。本当は複数人でコマセを撒いた方がクロダイが寄ってくるから、もっとチャンスはあると思うのだが、自分は渓流釣りでも常に一人で釣り歩く人間だ。磯釣りも自分一人でどこまでできるのかを試したいのだ。

まずは潮を見て歩いた。近くの漁港には既に車が多数留まっている。防波堤を見れば複数の人が釣りをしている。同時に目に飛び込んでくるのが『関係者以外立入禁止』の文字だ。

ルール違反はしたくないので、立入禁止区域には入らないつもりだ。特に、何故かクロダイ狙いの人間は防波堤でサビキ釣りやファミリーで釣りをしている人たちの間に割り込んでやるべき釣りではないと初心者ながらにも感じたので、漁港の防波堤ではやらないと決め込んだ。

西へと車を走らせた。所々で車を停め、潮の動きを見た。岩場は良い波が立っていたが、藻が多く浅すぎる感じがしたのでパス。砂浜では早朝からルアーマンが数人横に並んで、リールを回している姿が見える。

ルアーで何を狙っているのかよく分からないが、海は色んな魚種がいるので、それぞれ狙っている魚は違うのだと思うが、自分はあくまでもクロダイ狙いだ。

何せ、デビュー戦で釣ったクロダイを持ち帰って刺身にして食べたり、フライにして食べた時の家族全員の「美味い!」の一言に尽きた。釣っている時の『引き』の強さよりも、食べた時のおいしさの方が、クロダイを釣りに来る本当の目的かもね(笑)

話が逸れてしまった。潮を見るために能生漁港まで来たが、それより西に行くと糸魚川まで行ってしまいそうな勢いだったため、ここは一旦引き返し、何となく釣りになりそうなデビュー戦と同じ場所に狙いを定めた。

その場所、8時過ぎに見た時には濁りがうっすらと入っていたのだが、ここで釣りをしようと思って再度やってきた9時半過ぎには濁りが消えていた。

ん?、この状態だと釣れないな・・・、どうもタイミングが悪いな・・・。仕方がない、まだ時間はあるので今度はもう少し東側を見てみるか・・・。

この海辺に到着してから既に2時間以上が経過し、そろそろ今日の釣り場を決めなければと焦りを感じ始めていた。

東側の海の状態はなんと砂濁り。ウ~ン、これは釣れるのか、釣れないのか? 渓流で言えば泥濁り状態。普通に考えたらこの状態では釣れないだろう。これより東はもう上越市街地だ。どうする?

こんな状況の時の選択は素人には難しい。今考えると、この時の判断がこの日の釣果を決めたのだと思う。

最初に薄い濁りを確認した場所に戻った。その時点でもう10時半を過ぎていた。そこには2人の釣り師が既に入っていた。

潮を見た。クリアだ。・・・、おそらくこれでは厳しいだろうな・・・。それにしてもあの2人の釣り師、スタイルはベテランの装いだが、潮を見る目はあるのか? この2人の動向も見せてもらおう。



地元の人間ならまだしも、自分は遠征してきている人間だ。限られた時間で結果を出すしかないのだ。地元の人間なら潮目が悪いので今日は釣りをしないと言うこともできるだろうが、遠くから来た人間には無理だ。釣れなくてもやるしかない。

釣り場を決めるまでに3時間を要した。それなのに、納得のいく場所に入ることができなかった。何となく既に『敗戦』の臭いがする。

その間に凍っていたオキアミが1/3くらい融けていた。結局のところ、松本からオキアミを持参してきても釣り場で釣りを始める頃にはコマセを作るには十分な感じで解凍が進んでいた。ただし、このオキアミ、多少問題がありそう。

仕掛けの準備が完了し、いざ実釣。今回も釣り開始は11時半。

1時間が経過しただろうか。潮の動きは遅く、不思議な動きをしていた。最初は東から西へゆっくり動いていたものが、次第にどちらにも動かなくなり、またしばらくすると今度は西から東へゆっくりと動いたりと、安定していなかった。

ダメだ、こんな動きのない潮では釣れる感じがしない。案の定、エサ取りのフグしか釣れない。



フグが多いと噂には聞いていたが、本当に多い。エサの状態確認のためラインを巻き取っている最中に食い付いてきたり、針を投げ込んだ直後に食っていたりと数々の邪魔をする。

針にエサが残るようになればフグがいなくなり、クロダイが近くにいる証拠だ、と聞いているのだが未だにその気配がない。

隣の2人組の釣り師の1人にヒット。どうやらクロダイらしい。こんなに澄んだ動きのない潮でもクロダイは釣れるのか・・・。ならばまだチャンスはあるか?

フグも釣れるとヤ豆並みのかわいい引きをする。たまにスレ掛かりで釣れることもあり、針を外すためにフグの体を軽く掴んだら、プクーッと膨れた。



面白いが、面白くない。

クロダイよ、来い!

あまりの反応の薄さに2人組の釣り師は15時前にその場を離れていった。自分は今度は海底に岩が見えるポイントに少し横移動した。今まではどうやら砂浜の上で投げていたようだ。クロダイは岩場の近くに隠れているのでは?と思ったからだ。

横移動して30分も経たないうちに強い引きが来た。クロダイが来たか?と思った矢先にラインが軽くなった。フックだけ持っていかれたのだ。

悔しい。かなり重たい引きだった。ふと後ろを振り返ると、2人のアベックの男女が自分の様子を見ていた。

「惜しかったですね、今の。」

このお二人、見たことあるかも。デビュー戦の時、ボスと話をしていた地元の磯釣り師の人だ。さては自分のことを覚えているのかも・・・。

ヒットした時にこの場にいるなんて運のいい人たちだなと思って、針を結びなおして再投入したところ、またすぐにヒットした。

んん?、今度はイナダか?

右に左にと動き回る。今回はイナダの引きを楽しめた。先程のアベックのお二人、このヒットシーンを見た後でお帰りになったようだが、もしや二人は幸運の女神&男神か?



40cm程のイナダだった。イナダの引きもなかなかのものだが、自分の狙いはあくまでもクロダイだ。

その30分後、またイナダがヒット。今度は1匹目よりも引きが強く暴れた。今回はファイトシーンを取る余裕ができた。



写真が撮れていなかったが、40cm前後のイナダだった。今日は2匹ゲットで終了かも。イナダだけでも掛かってくれて良かった。

結局、エサが無くなった18時まで、全て餌取りとの対戦だけに終始してしまった。釣り始めの時の予想どおり、今日は完敗だった。

潮の状態の良い場所を選ばないと全然釣れないということを、この日は身を持って感じた。

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磯釣り3戦目で感じたことは色々ある。忘れないうちに書き留めておく。

1.場所選びが非常に重要である。濁りのある場所を狙いすぎて濁りのない時の対処方法も考えておくべきだった。クロダイは潮の流れのある場所に付くようだ。よって、濁りがない時は潮が動いている場所をよく選ぶことが肝心だと理解した。ただし、時間を掛けすぎるのも良くないので、せいぜい2時間以内で決めるべし。

2.餌取り対策はコマセを撒き散らして針に近づけないようにした後で本命を釣る方法で勝負すべし。針を投入してからどのくらいの時間で餌取りが餌を食ってしまうのかカウントしてみたところ、早い時は10秒待たないうちに餌が無くなっていた。餌取りの相手をする時間が長くなるようであれば、立ち位置を大きくずらすことも肝心かなと思う。

3.どの深さのタナにクロダイがいるのか、ハリスの長さを1ヒロにするのか2ヒロにするのか、よく考えて仕掛けを作らないと数少ないチャンスを物にするのは難しい。ちなみに、ウキの重さを替える必要性は素人の自分には今のところまだよく理解できない。

4.オキアミはLサイズではダメ。LLサイズで望むべし。針に付ける時にほとんど身がない状態で餌を付けても意味がない。今回使ったオキアミは何故か頭と尻尾がすぐに黒くなってしまい、これではクロダイは食わないのでは?と思ってしまった。傷みやすいオキアミだったのかな? 次回は餌取り対策のために撒き餌を大量に撒いてみようかなと思うので、6kgは用意すべきかな?

5.配合餌は臭いが強烈。いい匂いの餌もあるが、今回の餌の一つは強烈に臭かった。腐った残飯に酢をかけてさらに3倍臭いをきつくした感じの臭いだった(笑) 車の中にこれをこぼすと大変なので、必ず外で使い切るべし!

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次はいつ行こうかな?

月1回にしたほうがいいね、磯釣りは。お金掛かるし。

明らかに言えることは、クロダイ釣りが『面白くなってきた』ということだ。川での釣れない釣りがだんだん面白くなくなってきたが、逆に、釣れなくても釣れた時の喜びが大きい海の大物狙いが楽しくなってきた。

職場でボスに聞いたところ、自分が入った場所のすぐ近くのポイントで昨日(6月2日)やった結果、4枚釣れたとのこと。

悔しすぎる! まだまだ行くゾ!

6月にもう1回行って、7月には『スイカ釣り』を教えてもらう予定。

5月18日 磯・2戦目

2013年05月20日 23時23分07秒 | 磯釣り
先週は雨に見舞われたが最高の釣果でデビュー戦を終えることができた。

金曜日の有休で豆ブラウンばかり沢山釣れたが満足度が低かったので、やっぱり今週も海へ行ってしまった。

前回の反省もあり、一日中釣りをしていると次の日には腰が痛くなって体が動かなくなるということが分かったため、今日は無理をしないことに決めていた。

よって、朝は松本を6時半出発で現地に9時前に着くようにし、帰りは少し早めに引き上げて、遅くても夜9時までには自宅に帰る計画でいた。



7時46分。先週とは大違いの晴れ晴れした天気のなか妙高山を見ながら北へと進んだ。

妙高ICからは下道で車を進めた。新潟県は道が広くてゆったりしているので走りやすくて気持ちいい。準備し忘れた「スカリ」を購入するため、先週と同じ釣具屋へ直行。

8時45分頃釣具屋に到着し、そこでスカリを購入した。その後、自分と同様に今日もこっちに来ている職場のボスにメール連絡。

先行して釣り場の下調べをしていたボスだが、いい具合に濁りが入っている場所が見つからず、上越市街方面に戻ってきているとのことで、ある地点で合流することになった。

せっかく自分も磯釣りを始めたのだから、ボスと合流するまでに潮を見る目を養いたいと、合流地点まで所々で車を停めて潮の状態を見てみた。



すでにサーフィンをやっている若者がいた砂浜。海を見慣れていない長野県人には素晴らしい景色だ。空は真っ青で気分がいい。

車を走らせ、所々で沖を見た。どこもベタ凪で濁りはない。濁りがあるほうが釣りやすいというのは海でも同じだということを先週教わった。濁りのないところでも魚はチラホラ見えるが、狙っているクロダイではない。



あの沖のテトラには4・5人の釣り人がいるのが見える。あそこは良い潮が入っているのだろうか? 気になりつつも合流地点に向かった。

10時頃、ボスと合流。この日は自分を含めて4名のグループでの釣りだ。ボス曰く、今日は沖テトラへボートで渡るとのこと。ボートか・・・、少し怖いなと思ったが、行く先は?と聞くとすぐ目の前にある泳いでも渡れそうなテトラ帯だった。ビビって損した(笑)

テトラに渡り、エサや仕掛けの準備をしてようやく釣り始めたのが11時半前。ボスはもう11時前には釣り始めていたが、自分は遅れていた。理由はエサのオキアミの解凍ができていなかったから。

前日に○州屋で購入した冷凍オキアミを、今朝松本を出発する直前に冷凍庫から出して、現地へ着くまでに車の中で溶かしていけばいいやという甘い考えでいたのだが、いざ現地に着いてみるとまだ凍ったままだった。

磯釣りに行くときはオキアミの解凍予約は入れておくべきだなと反省。

釣り開始直後、足元の水の色を見て気が付いた。「濁りが薄い。そこの白砂が薄く見える・・・。」

今日は厳しいかな?、と覚悟したが、開始15分後に運良くヒット。ツンツンした引きにクロダイではないなと感じたが、そのとおりの結果だった。



イナダ42cm。海の魚って何故か「イイのが釣れた♪」というよりも、「美味しそう♪」となってしまうのが不思議だ。今日はクロダイが厳しそうなので、最初の1匹目からキープすることにした。

その後はパッタリと音沙汰が無くなってしまった。エサは頻繁に捕られた。何故かオキアミの殻を残して身だけ食べる『エサ捕り』にやられ続けた。



エサが悪いのか?、狙っているタナが悪いのか? 他の3人には食い付きがいいのに自分のは捕られたり残ったり。オキアミが殻ばっかりで身が少ないような気がするが、どうなのだろう?



午後1時過ぎ。沖に1台の手漕ぎボートが現れ、ボートの上から釣りをしている姿が見える。



こんなこと海では日常茶飯事なのかもしれないが、一人で沖へ出て行って怖くないのかな?と自分は思ってしまう。

そんな様子を見て過ごしながらも、時刻はもう午後3時半過ぎ。周囲ではイナダが何本かヒットしていたが、本命のクロダイは二枚ほど。自分はアジらしき魚1匹と豆フグ1匹に遊ばれただけ。

そこへ「釣れないときは磯ワカメを持って帰ると家で喜ばれる」と言われたので、今日はそれを持ち帰ることにした。



午後4時過ぎ。事態は急変した。



突然東側から濁りが入ってきた。潮の流れが異常に速い。これが潮目が変わるということか?

アッという間にやや透き通っていた水が濁り一色になり、ゆっくりと西へ流れていたウキも異常な早さで西へと流されていった。

「うわ~、この仕掛けじゃもたない!」

周囲は潮の変化に対応すべくウキの交換やガン玉を付け足していたが、自分はもうコマセを使いつくしていたので何も対応できない。それ以前にもう終了して帰ろうかと思っていたところだった。

ちょうどその潮目の境目で何故か本日2匹目のヒット。またまたイナダ40cm。



クロダイ狙いの釣り人にとって、イナダは『イナダ・イヤ~』→『イナダ・ウワ~』→『イナバウワー』と変化するそうだ(笑)。

自分が帰ろうとしている時に潮目が変わる。なんてこった~。

残念ながら、この日は他の皆よりも一足先に釣り場を後にした。午前11時半から午後5時までの5時間半で、釣果はイナダ2匹だった。

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次の日の朝、腰痛で痛い思いをしているところへボスからいやがらせメールが届いていた。

「kitaさんが帰った直後に地合いが来て、クロダイ2枚と大アジ10枚釣れたよ♪」

クソ~ッ!、やっぱりヤラレタ!!、悔し~い!!!

近い内にもう一度海に行くことが確定した。



今度こそ、クロダイ1枚、お願いします!

5月11日 磯デビュー!(その3)

2013年05月16日 00時02分45秒 | 磯釣り
人生初のクロダイをキャッチして興奮冷めやらないうちに、同行メンバーが次々にヒットさせていた。いつの間にかボスの釣り仲間1人が合流していたため、ここには4人が立ち込んでいた。

自分の隣にいたボスは他のメンバーがヒットさせるとネットを持って右に左に忙しくサポートに回っていた。この時点でボスはまだヒット無し。初心者の自分にいいポイントで釣らせてあげると言って場所を空けてくれたおかげで自分は初ヒットできたのだ。何とかお返しがしたいなと思っていたところ、ようやくボスにアタリが来た。

「いいよ~、いいよ~~、きてるよ~~~、ホレッ!!」

ボスはしっかりとアワセをくれていた。自分には魚のアタリが分からないが、ボスには分かるようだ。さすがはベテラン、慣れている。

「いや~、イマイチだな~、ちっさいわ。」

ボスの狙いは40cm以上で本命は50オーバー。ボスの立ち位置は足場が悪いので、今度は自分がキャッチ役を買って出た。人生初使用の玉網で上手くキャッチできるか? 取り込み直前にフックオフは渓流でも多数経験済みだが、磯ではどうか?



心配には及ばず、ボスの寄せ方が上手かったので楽に取り込めた。これでメンバー全員が1キャッチ完了。どうやら『地合い』らしい。ボスの「今がいい時間帯だぞ!」の一声で更に夢中になった。

時間は午後2時過ぎくらいだったか? 夢中になっていたためよく覚えていない。あっちで「釣れたぞ!」、こっちで「竿が大きく曲がってるぞ!、クロダイか?、イナダか?」、周囲にいた他の釣り人の竿も頻繁に曲がっていた。



ウ~ン、自分にはあれからまだ次のヒットがないな・・・。やはり初心者だから最初はたまたまヒットしただけなのかな?

ボスも次のヒットがなかなか来ない様子。「ハリスをもう少し短くしてみるか・・・」、ボスの一言に自分も合わせた。最初は1ヒロ半(両手を横に広げた時の手と手の間の長さが1ヒロとのこと)にセットしていたが、1ヒロに短く調整した。

午後3時半頃、待望の2本目がヒット。が、今度もそんなに大きくないサイズだ。簡単に足元に寄ってくる。ボス曰く、「デカいの狙おうよ♪」 狙っているけどなかなか釣れないジレンマ。

その後も順調にヒットが続き、3本目は35cmくらい、4本目は39cmと徐々にサイズアップしてきた。他の人も3枚から6枚揚げているようで、ボスも40UPが出たらしい。

「ウ~ン、自分も40UPが欲しいな・・・」、そう思うと釣れなくなる。途中バラシが2回続いたが、2回目のバラシの時にフックを確認したら、なんと折れていた。クロダイの歯は頑丈そうなのでフックが折れるのも当たり前なのか?

渓流魚とは違う反応に少し驚いたが、新しいフックを交換している時にふと思い付いた。

「大物は底に付いているのでは?」

今までは1ヒロ程度の水面から浅い場所にいる魚を狙っていたが、大物はやはり深いところで警戒しているのではないかと思い、2ヒロに結びなおした。

最初は反応が薄かったが、オキアミが残る時と残らない時とがあり、狙っているクロダイはまだいそうだったため、コマセを多めに撒きながら待った。

そろそろウキに聞いてみるか?と思って竿先を少し揚げたら、反応有り!

来た!

5匹目は念願の40cmか?と思った。今度は手が届く範囲に自分の玉網を用意しておいたため、自分で取り込みをしてみた。左手にロッド、右手に玉網、どちらもそれなりに重さがあり、ネットインした直後の玉網を縮める操作に苦労した。



残念ながらの39cmだった。新品ロッドと新品リール、新品玉網はこの時点ですでに傷だらけ。磯釣りは高級品を買っても現場ですぐボロボロになるので、当面は安物でも充分かもね、と思った。

知らない間に時間がアッという間に過ぎ、すでに午後5時を回っていた。そろそろ疲れが出てきて、テトラの上を歩き回る体力も無くなってきた。何とか40オーバーを1匹釣って帰りたいと思っていた矢先に6匹目のヒット!

今までになく明確な強い引き。今度こそ40UPか?

岸に寄せたのはいいが、最後の抵抗もまたスゴイ。テトラの下に潜り込もうとするため、ここでレバーブレーキを使って一度ラインの張りを緩めた。

フックが外れないか心配だったが、何とか残っていたため、ボスの協力を得てキャッチした。



念願の40オーバーで47cmだった。出来過ぎである。同行者の一人がこんなに釣れる日は珍しいという。やはり釣り始める前の最初のポイント選びが今日の釣果を決定付けたのだと思う。

体力の限界まで、ヘトヘトになるまで釣り続けたが、その後はクロダイが出ず、小さなソイとイナダが釣れた。イナダはこの時期はまだ小さくて食べても美味しくないそうだ。なので仕方なくリリースした。



午後6時過ぎに釣り終了。コマセは2ブロック分用意したが、予想どおり0.5ブロック分余ってしまった。次回来るときは1ブロックで勝負するつもりだ。

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朝の集合場所だった釣具店の前に再集合し、クロダイの計量を行った。自分はダービーに参加しているわけではないが、クロダイ釣りをする人はみんなで大きさを競い合うダービーに参加しているそうだ。

47cmなんて他にも何人か釣ってたよな?と思ったが、その魚、正確には49.5cmあったそうで、もしダービーに参加していたらその時点で10位に入っていたそうだ。自分は釣果自慢はこのブログだけでいいやと思っているので、今後もダービー参加はしない予定である。

「今後」ってことは、次も行くのか?って声が聞こえてきそうだが、答えは「YES」だ。

面白すぎる。磯釣りは。

この日は運が良すぎたのかもしれないが、川のように釣れない魚を相手にするよりは、海の釣れる魚を相手にする方が断然楽しい。

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あれから4日が経過し、川では朝と夕方の部活をそれぞれ1回ずつやったが、いつもどおりのキャッチ無しだ。

磯釣り道具であるが、磯竿は先端が何故か引っ込まなくなり安物買いの大損をいきなり味わうことになった。また、玉網に至っては5m以上に伸ばすと棒がクネクネと曲がりすぎるくらいよく曲がることが判明。

今度の週末も気持ちは何となく海に向かっているが、翌日に全身筋肉痛になることだけが大きな悩みだ。遠距離通勤は全然苦じゃない。

強烈な思い出となったデビュー戦だった。本当に楽しかった。

ありがたや、ありがたや。

(終わり)

5月11日 磯デビュー!(その2)

2013年05月15日 00時29分08秒 | 磯釣り
『潮の流れを読む』、潮に流れがあるということがいまいちイメージできなかったが、ボス曰く、海で魚が付く場所は流れのあるところだそうだ。

潮の流れを見るには色んな方法があり、1つは海面に浮いているゴミや海草をジッと見る方法、1つは岸からコマセを撒いて流れを見る方法、他には、岸にぶつかる波が沖に向かうときに一部だけ早い流れができる場合がありそれを離岸流というそうだが、そういった潮の流れのある場所を見つけることが大事だそうだ。

他に肝心なのは海底が見える程透き通った場所よりは濁りがあって海底が見えない場所の方が魚が集まるとのこと。流れのあるところ、濁りのある場所、これは川でも同じ事が言える。

釣具屋を8時過ぎに出発し最初は場所選びのために車での移動に時間を掛けた。5箇所ほどのポイントを見たが、最初の3箇所は流れが緩く濁りもほとんどない「ベタ凪」状態だった。ベタ凪状態では釣りにくいそうだ。

次の4箇所目はうっすらとした濁りが見えたが流れは緩く、また、足場となる消波ブロックがツルツルに滑りそうで危ないとの判断になったため、もう1箇所回ってそこがダメなら4箇所目の場所にしようと言うことになった。

結局5箇所目がベストな場所だった。濁りがあり、潮が右から左にゆっくり流れており、足場のブロックの状態も良く、波を被らない程度に海面からの高さが確保できる場所だったからだ。場所決定までに約1時間を費やしたため、釣りは午前10時過ぎからの開始となった。

ボスの信条は『釣れない釣りはしたくないないので、時間が掛かっても場所選びは入念に行う』こと。磯釣りをよく知るベテランの言うことに間違いはないと思った。



この場所で釣りを始めたときには先行者が1名しかいなかったが、最終的には7名がこの消波ブロック周辺に集まった。釣れそうな場所には必ず人が集まるそうだ。

釣りを始める前にボスに仕掛けの作り方を教わった。自宅でYoutubeやホームページを見て練習をしたのはいいが、やはり現場へ来て仕掛けを作るのは思った以上に難しくて手間が掛かる。

仕掛けの作り方は三者三様だと思うが、今回はボスが教えてくれた仕掛けのままを一日通し続けた。本当ならウキのサイズを何回か替えて実験しながらその日のアタリウキを決めるのだろうが、交換するのが面倒くさかったのでそのまま一日中使ってしまった。

オキアミを付けたらいよいよ投球開始。狙った場所に投げ入れるにはまだまだ修行が足りないが、何回かキャストしているとボスの言う「流れのある魚の居そうな場所」には何とか入ってくれるようになった。すかさずコマセを4・5回撒き、魚を集めた。

釣り始めから約1時間半が経過し、エサ取り(フグらしい)にエサをすぐ取られていた状況から変化が現れてきた。針に付けたエサが残っている状態が出てきた。ボス曰く、ボラが集まるようになってきたとのこと。『ボラが集まる=エサ取りがいなくなる=近くにクロダイがいる』との構図になるそうだ。

仲間の1人がようやくヒット。竿が先端から大きく曲がっている。アレが磯の釣りか・・・、スゴイな・・・。

最初のネットインは本命のクロダイだった。30~35cm程のサイズで、まだまだ子供サイズだそうだ。5月の上旬から6月に掛けてはクロダイが産卵のために岸近くに集まる『のっこみ』のシーズンで、クロダイが一番釣りやすい時期にあたるらしい。狙いは40cm以上の良型サイズだ。

ボスはゴールデンウィークにも来ており、その時には50cmのクロダイを7年ぶりに釣ったそうだ。なので、目指すは40cm台のクロダイだ。誰が最初に40cm台を揚げるか競争するかのような雰囲気になってきた。

自分にはボラが寄ってきている姿もよく分からず、それ以前にウキがどこにあるか見失う状態が何回か続いていたが、初ヒットを目指して投げ続けていた。

ウキの在処を確認するため竿先を立てたところ、何となく水草が引っ掛かったような重さを感じたため、竿先を更に立てたところ、とうとうブルブル感が伝わって来た!

引きは弱いが足元近くに魚影が見えた。イナダもよく掛かるそうだが、色・形からクロダイっぽい。

よし、来た!、来た!

磯釣り初心者が初日にいきなりキャッチするなんていう事を考えていなかったので、網を手元に用意していなかったのだが、隣にいたボスが自分の網で取り込みを手伝ってくれたため、バレないようにゆっくりと魚をボスのネットに寄せた。

サイズがそれほど大きくなかったせいか、比較的簡単に岸に寄ってきた。念願の初キャッチである。



人生初キャッチのクロダイ。メチャメチャ綺麗だ。

「スゴイ! 嬉しい! マジで嬉しい!」

サイズはしっかりと測れなかったが30cm強はある。擦り傷もないピカピカのクロダイだ。

「嬉しい! メッチャ嬉しい!」

嬉しい、嬉しいと連呼してしまったが、クロダイは1日に1匹釣れるか全く釣れない日もあるそうなので、運が良くないと釣れないそうだ。

なんと、この日はその後も快進撃が続いたのだ。

(つづく)