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【本日放送】『踊る大捜査線 THE MOVIE』 伝説の全4作

2024年09月28日 | 踊る大捜査線


『踊る大捜査線 THE MOVIE』伝説の全4作


 2024年10月と11月に、『踊る大捜査線』のスピンオフ映画『室井慎二 敗れざる者』『室井慎二 生き続ける者』の2本が公開されます。

 そして、映画公開前に、劇場版『踊る大捜査線』全4作が、9月28日(土)から4週に渡って地上波で放送されることが発表されました。

 それを受けて、劇場版4作と4作目の公開前に地上波で放送された『THE LAST TV』を簡単に紹介させて頂きますーー。





 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!
 1998年10月31日公開

 


【青島危機一髪】

 湾岸署管内で、自殺と思われる男の水死体が発見された。署内では、青島は領収書の束、真下係長は腕時計、魚住係長代理は小銭入れが無くなる窃盗事件が発生。





 さらに、警視庁署長会主催によるゴルフコンペの帰りに、身代金を目的とした警視庁吉田副総監の誘拐事件が発生し、湾岸署に特別捜査本部が立てられた。





 その後、管内で発見された水死体に医師の手によるものではない手術跡があり、胃の中にティディベアが押し込まれていたことが判明するーー。






 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
 2003年7月19日公開




【初の女性管理官 VS 青島】

 お台場にあるDECSの女子トイレで男が女子学生の首に嚙みついて逃走する事件が発生。ここ数日で、友達も何人もやられているという。





 同時に、家族4人組による連続スリ事件も発生。しかし、青島は「もっとシャキッとした事件はないんすか!」と袴田課長に文句を言う始末。





 その後、レインボーブリッジ付近で男の変死体が発見され、湾岸署に特捜本部が立てられることになったが、捜査本部長は初の女性管理官・沖田仁美だったーー。







 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!
 2010年7月3日公開





【新湾岸署を襲う難事件】

 湾岸署が新庁舎に引っ越しすることになり、署内がてんやわんやの大騒ぎになっている中、管内でバスジャック、クラッキングによる金庫破りが発生した。





 しかし、乗り捨てられていたバスに犯人たちの姿は無く、乗客も無事で、銀行では金庫から何も盗まれていないという。





 そんな中、湾岸署の新庁舎ではデスク上のPCから湾岸署のデータを盗む不審者たちの姿があった。そして、刑務課のフロアから拳銃3丁が無くなっていたーー。







 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件

 2012年9月1日放送

 


【国際指名手配犯との暗闘】

 強行犯係が到着した現場や湾岸署内で、「本庁捜査一課」を名乗る男による湾岸署の備品の連続窃盗事件が発生した。





 しかし、署内は中国警察からの研修生・王明才の結婚式を湾岸署総出で執り行う準備で浮かれきっており、真下署長と神田元署長の間で派閥争いも勃発(笑)





 そんな中、警視庁の鳥飼誠一管理官は、管内で発生した車内での男の死亡事件を自殺ではなく、インターポールで国際指名手配中の女詐欺師による殺人と睨み、捜査を開始したーー。







 THE FINAL 新たなる希望
 2012年9月7日公開

 


【黒幕の暗躍 VS 青島】

 湾岸署の真下署長は、管内で開催されるエネルギーサミットの警備の要請を受けたため、人手不足解消を目的に他部署への応援業務を行うことにした。





 青島は交通課の応援に行くことになり、署内はてんやわんや。その頃、すみれは、魚住課長に辞職を願い出ていた。仲間には伝えず、明日の夜行バスで実家に帰るという。





 そんな中、管内で拳銃を持った男が男性を拉致し、車で逃走する事件が発生。その後、海浜トンネル内で拉致された男と思われる変死体が発見されたーー。


 



 編集後記


 本放送終了後、3本のスペシャルドラマを経て公開された劇場版第1作目『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』の盛り上がりぶりは凄かったです。

 私も行きましたが、舞台挨拶前日に有楽町マリオンに出来た行列が建物を何周もしてしまったため、閉店後に急遽館内を開放。

 フロアになだれ込んだ老若男女が床に雑魚寝して一夜を共に過ごし、翌日の舞台挨拶を迎えたのは良い思い出です。





 ちなみに、1作目で青島が煙突から立ち上るピンク色の煙を見て、「天国と地獄だ…」と呟くシーンがありますが、これは黒澤明監督作『天国と地獄』のこと。

 『天国の地獄』でも同様のシーンがあり、映画はモノクロ作品ですが、そのシーンだけマスキング合成して煙がピンク色に着色されています。

 つまり、青島が「天国と地獄だ…」と呟く直前に画面がモノクロになるのは、黒澤明監督作『天国と地獄』へのオマージュというわけです。



[出典] 「シネマプロムナード 」クラシック映画チャンネル


 『踊る大捜査線 THE MOVIE』は、1作目が神懸かり的に良すぎて、2作目以降の失速感が少し残念。

 3作目から色彩的に黒を基調とした新しい湾岸署に引っ越したことで、全体的に絵が暗くなり、オフィスも変に小洒落ていて落ち着かない。

 (オフィスの雰囲気から来る緊張感による作品の空気の引き締め効果があるのかもしれませんが)

 また、脚本に無理があったり破綻している箇所が見られ、さらに愛嬌も人間味もない警視庁の人間が多く登場し、重苦しさが漂う作品になってしまっています。

 そういった作品の息苦しさに耐え切れなくなって、THE FINALのラストのぶっ飛びすぎた結末になったのかもしれません 笑

 そして、劇場版3作目と4作目の裏主人公は鳥飼管理官で、エリートの立場による警察機構の世直し物語なのかもしれません―—。
 
 

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