研究留学ブログ~ボストン~

留学までの準備段階、ボストン留学の記録など

Let's Go Bruins! (Nov. 9)

2006-11-11 13:45:05 | ボストン観光
今日は以前にEugeneが誘ってくれたBruins vs Maple Leafsの試合を見にBank North Gardenまで行く予定。Unit内のメンバーが集まって行くので、研究室内は普段とは違ってみんながそわそわしている感じでした。

夕方5時のシャトルバスでNorth Stationまで。7時のフェイスオフまで時間があったので、駅近くのBEER WORKSで軽く腹ごしらえ。ここでは自前のビールを醸造しているので、いろいろな種類のビールがあるそうです。季節によってもメニューが変わるので、一年中楽しめる場所かもしれません。

会場内へはちょっと遅れて到着。満員・・というわけでもなく、3階の席は空席が目立つ感じ。観客席の勾配は急ですけど、そのため3階からでもリンク全体が近くに見えました。アイスホッケーのルールはあまり知らないのですけど、一緒に行ったKevinから"There's no rule!"と言われました(笑)。20分のピリオドで第3ピリオドまでの計60分。各ピリオドの間には15分のインターバルがあります。

Bruins

さて、試合開始。Briunsが1st.ピリオドで立て続けに3失点。2nd.ピリオドでも早々に失点して0-4の一方的な展開。1点返すものの、その後すぐ失点。なんとか3rd.ピリオドにつながる得点をあげて2nd.ピリオド終了時点で2-5と3点差に。ここからBruinsの攻勢が始まり、6分、13分とゴール。あと1点で同点というところまで来て、残り数分ではGoalie(ゴールキーパーのこと)を外して総攻撃。ところがMaple Leafsにパックを奪われ、無人のゴールに流し込まれました。この時点で残り11秒。いっせいに観客が立ち上がり帰宅モード(爆)。残り11秒で2点差はさすがに追いつくのは不可能。4-6で敗戦でした。

アイスホッケーの試合を生で見るのも初めてでしたし、テレビでもアイスホッケーの試合を全部見たことはありませんでした。パワープレイの時間帯が有利だというのは理解していましたが、通常の時間帯でどういう攻撃を組み立てているのかはまだ掴みきれません。プロだからステッキにパックが吸い付くようにパスを受けるのかなぁと思って見てましたけど、はじいたりミスしたりと不確定な面も見られました。単にBruinsだけの問題かもしれないですけど。

試合終了後は鬱憤を晴らすため(?)にBarへ。さすがにこれ以上は飲めないのですけど、Andrewが一番軽いBud Lightを勧めてきたのでそれだけ付き合うことに。音楽かかりまくりで、若い連中はダンスフロアで体を動かしていました。普段は真面目なメンバーがここぞとばかりにリミット解除していました。私は若くないですし、欧米人とはアルコール代謝の効率が違うので早々に退散。明日はみんな大丈夫なのかなぁ・・・

日記@BlogRanking←Bruinsを応援してください(笑)


忙しい一日(Nov. 8)

2006-11-09 11:37:35 | 研究留学
今日は朝イチで、前日に仕掛けたWesternの1次抗体を2次抗体へ変える作業。これが終わったところで隔週水曜日のMINDセミナー。

今日は私の好きなCalorie Restriction(CR)の話題。簡単に言うと、カロリー控えめにすると長生きできますよという話です。電子版Natureの論文が流行の最先端でしょうか。Resveratrolという赤ワインに含まれる物質を摂取すると、Sir2というタンパク質が活性化されてCRと同様の効果が得られて長寿効果があることは以前から示唆されていましたけど、今回の実験ではハイカロリーの食餌とResveratrolを同時にマウスに与えるとハイカロリーによる悪い影響を帳消しにしてくれることを示しています。赤ワインに含まれると書きましたが、マウスに投与したのと同じ分量をヒトに当てはめると、赤ワインから摂取するためには一日に100杯飲まなければならないということだそうです。この研究の権威でもあるDr.SinclairはResveratrolをサプリメントとして販売するベンチャーの社長だとか。ラボの半数の人が摂取しているそうです。

今日の講師はDr.Sinclairでは無いですけど、日本にいる時にJounal Seminarで取り扱った内容だったので、話についていくのは簡単でした。Sir2が非常に重要な点は変わらないのですが、Sir2の下流にp53を介してインスリンシグナルへの経路が考えられるという話で、PI3Kを介したPI(4,5)P2→PI(3,4,5)P3というどこかでよく見た図がありました(笑)。今回の話ではSir2→p53→インスリンシグナルの制御だけでしたけど、逆にインスリンシグナルがSir2へ及ぼす影響もあるかもしれないなぁと想像してみたり。

セミナーが終わってすぐに細胞に薬剤処理。12時スタートでこれが6時間の処理なので、夕方6時まで待機です。薬剤処理が済んだらWesternの発色。1枚のmembraneで既に4回ぐらい使いまわしているんじゃないですか。それでも綺麗にバンドが出ます(と、もはやAPやPOで直にバンドを出す方法は忘れたことにします)。そういえばMLに流れた情報によるとMillipore社のRapid Immunodetection Systemが開発中らしいです。これは従来の一次抗体→洗浄→二次抗体→洗浄のステップでかかる時間を大幅に短縮してくれるありがたい(時間が短いことは良いことです)のか、ありがたくない(待ち時間の有効活用ができなくなります)のかという装置です。既に我々のUnit内で試運転をしているそうで、簡単な一次抗体(アクチンとか)なら問題なく検出できるそうです。日本のラボにも是非一台(笑)、いや一人一台(爆)。

一息ついて、メールチェックをしているとDoraからのメール。Dennis(Dr. Selkoe)からの転送メールで、内容はGrantの締め切りが1ヶ月早まったからという内容・・・

え、1月中に結果を出せとおっしゃる?

と一気にプレッシャーが押し寄せてきたのと同時に、今のようにのんびりしないで少なくとも日本にいた頃のペース(どの時期を取捨するか微妙ですけど・笑)ぐらいに持っていかなきゃと思った次第です。こっちのプレッシャーのかけ方って絶妙だなぁと思います。逆にこっちでまだ「ダメ出し」をくらったことが無いですし、DooやHenriが他のメンバーに「ダメ出し」をしているのを見たことがありません。「ダメ出し」が無いのが逆にプレッシャーと思うのは私だけ?その後も何件か論文を調べたり、想像を巡らせたりしているとあっというまに6時。黙々と細胞回収。日本にいた時は界面活性剤入り緩衝液を直接細胞にかけて回収、sonication、遠心で終了していましたけど、こっちはsonication無しでじっくり抽出する方法。つまりそれだけ待ち時間が長いということ。案の定、実験が終わる頃にはUnitのメンバーで残っているのは数人という状態でした。

日記@BlogRanking←クリック募集中

研究計画策定 (Nov. 7)

2006-11-08 12:30:00 | 研究留学
ブリーダーズC関連は後日更新します。クラシックの3連単を的中できたのが大きいです。

日曜に久々に出勤、ラボ内には・・・Shinがいました。土日は毎週出てきているのでしょうか。真面目だなぁと感心しきりです。細胞の継代とWesternの1次抗体を仕掛けて終了。ラボには1時間半ぐらいいたと思います。

月曜、みんなに「両親とはどうだった?」と聞かれていろいろ受け答え。前日のWesternを発色させて、membraneをきれいにして再度Western。培養室が混雑していたので、夜まで待って細胞の準備。Doraから「明日の昼から今後の実験について本格的に話し合いましょう」ということでいろいろと下準備。日本での仕事を復習しつつ、AlzheimerやPresenilinとリンクできる部分を模索。意外に細胞骨格系とγ-secretaseが結びついていない現状に物足りなさを感じつつ、逆に研究の余地がまだまだあるかなぁと想像をめぐらせていました。脂質に関してもコレステロール関連が研究室での一つのテーマになっていても、PhosphoinositideとPresenilinの関係もほとんど報告されていません。細胞内輸送とPhosphoinositideは密接に関連していると思われるので、Alzheimer病関連の分子の細胞内輸送と結びつけるのも面白いかもしれません。この日の夜はScientific Writingクラスで一緒の中国人と同じバスでした。彼はマカオから来ていて、マカオには一度行きたいんだよねぇといった話をしました。

火曜。朝のバスでこれまたScientific Writingクラスで一緒の別の中国人と隣の席に座って職場まで会話。英語がnativeでない者同士の会話ですので、あまり文法を気にせず気楽に話ができます。こちらの方は金沢大学で博士号を取得したということで、日本とも縁があります。ラボではまずDooと簡単に戦略会議(笑)。昼からDoraも交えて1時間いろいろと相談。といってもこちらから提案できる事項もそれほど無かったんですけど、大まかな方向性は決まりました。今度の締め切りは2月。現在進行中のGrantの更新のために予備実験をこなして、γ-secretaseの活性が変わる条件をいろいろ検討する方向に決まりました。何度か話題にのぼったのが「細胞接着に関していろいろ実験方法知ってるよね?」ということですが、決して専門家ではないですorz。細胞骨格系の実験をやる上でもちろん論文を読んだり、関連する実験をやりましたけど、どこまでそれが通用するか・・・。とにかくγ-secretaseの活性が細胞間接着、細胞-基質接着で劇的に変わる条件さえ決定できれば少なくとも1年間はクビにならないでしょうか?

今日のmetro紙のスポーツ欄では松坂投手のことが話題になっていました。

Red Sox chasing Matsuzaka

AMID REPORTS that posted Japanese starting pitcher Daisuke Matsuzaka has admitted the Yankees are his "hon-mei" -Japanese for favorite - Red Sox management continues to keep mum on all things Matsuzaka.(以下略)

ということでRed Sox首脳陣はノーコメント(keep mum)で深くは言及していないものの、ライバルYankeesも入札濃厚ということなので指をくわえて見てるだけでなくRed Soxも入札に参加すると思われます。最高価格で入札した球団が松坂(代理人のScott Boras氏)と交渉できるのですが、その期限が30日だけで、この期間内にまとまらなければ今シーズンのポスティングによる移籍が無くなって、来年まで先延ばしになります。良からぬ噂も流れています。法外な金額を入札しておいて交渉権だけ獲得して、悪名高い(?)Scott Boras氏の戦略を逆手にとって「そんな要求はのめない」と交渉期日まで粘って、ライバル球団への入団を阻止する作戦をとる球団があるのではないかという噂です。この心配に対して大リーグ機構は万が一そのような事態が生じた場合は2番目に高額入札した球団へ交渉権が移る可能性もある、と「特例」を認める発言も。まぁアメリカ国内ではそれほど評判が良くなかったWBCですけど、その舞台で3勝0敗、防御率1.38の先発型投手は大リーグでも通用するという評価なのでしょう。入札金額の予想は$1500万~$3000万(17.7億円~35.5億円)と考えられていて、5年総額$800万~$1500万(9.5億円~17.7億円)の契約になるだろうとのことです。ボストンに来てくれたら楽しみです。寿屋で奥さんに会えるかもしれないですし。でもYankeesになりそうだなぁ・・・。獲得に失敗したら返す刀で岩村を入札してくれることを期待します。

日記@BlogRanking←クリック募集中

日本語ガイド最終日(Nov. 3)

2006-11-05 10:45:20 | ボストン観光
今日が最終日。前日に歩き倒したおかげで疲労が残っていましたが、今日はFreedom Trailを半分だけ歩くという予定でしたので、気合で乗り切ることにしました。

朝はStarbucksでコーヒーとマフィン。Newberry通りも飽きたので(笑)、Commonwealth Aveの並木通りを歩いてPublic Gardenへ。Public Gardenを抜けてBoston Commonに到着、いよいよFreedom Trailの出発です。バラバラにFreedom Trailを歩いたことはあったのですが、きちんと「赤い線」に沿って歩くのは今回が初めて。途中でBordersに寄ってアメリカの本を何冊か購入、旧州議事堂、ファニュエルホール、Quincy Marketで本日の予定は終了。Quincy Marketでは父親の知り合いの方が観光をしていたようで(世界は狭い)、何でも日本の製薬会社の人たちが観光もとい研修に来ているそうです。MerckやNovartisなどを回ったのでしょうか。Quincy Marketで食事をしていると別の日本人の集団がいました。関西弁をしゃべるオバちゃん集団でしたけど、連休を利用して東海岸を回っているのでしょう。

Quincy Marketから行くあてが無かったので、前日に断念したBeacon HillとCharles St.の散策に。ここはBlack Heritage Traiと呼ばれていて、アメリカ植民地時代にニューイングランドに貢献した黒人たちの足跡をたどる史跡が点在しています。またBeacon Hillのど真ん中にはSuffolk Universityの建物があるようです。

Charles St.を抜けてPublic Garden、そしてホテルに到着。買い忘れのお土産を買うために再びFilene's Basementへ。といってもDowntown Crossingの店ではなく、Trinity Churchのはすむかいにある建物内。比較的新しい店内で、本店(?)の雑然とした雰囲気に比べてきちんと整理されて品物が展示されています。

ホテルに帰りましたが、やっぱり疲れのために夕食を食べる気力がわかず、そのままダラダラ。夕方6時半に別れて、そのままPark Street ChurchのScientific Writingコースへ直行。普通なら歩ける距離ですけど、さすがに疲れていたのでGrenn Lineを使いました。

授業の最後にThanks Givingのパーティーの案内告知。アメリカ全土で祝日なのに一人で過ごすのも何なんで、英語の先生宅へお伺いすることにしました。七面鳥を丸ごと料理して、Thanks Givingの由来なども話してくれるそうです。料理方法で"proper way"と強調していましたので、きちんとしたルール(?)があるようです。それにしても英語の先生達JoseとGabbie(2人は夫婦です)はどこで教わったのでしょうか。Joseはベネズエラ出身、Gabbieはドイツ出身なのでその点が不思議です。

日記@BlogRanking←クリック募集中



日本語ガイド2日目(Nov. 2)

2006-11-05 10:15:23 | ボストン観光
今日は2日目。8時半にホテルのロビー集合で朝食を一緒にとってから観光に出かけることに。仕事場に行くより早い時間に家を出ました(笑)。外はあいにくの雨。このまま雨が降り続けるようなら歩く予定も減らさなくてはなりません。

朝食後、まずはアパートへ。Centralの駅から真っ直ぐに家に向かって少し休憩。前日の掃除の甲斐があって、なんとか及第点(?)をつけてもらいました。まぁ、夜のCentral駅周辺は少し好ましくない環境ですので、朝イチで来てもらってよかったです。CentralからHarvardまではMass Ave沿いに徒歩で移動。この時間になると雨も小降りになって歩きやすい環境でした。Harvard Yardをぐるっと一周して、Harvard Coopへ。服は買いませんでしたが、ロゴ入りのお土産を何点か購入して終了。Red LineでMITへ。

Kendall駅を降りてすぐにMIT Coop。MITのグッズは特に買わず、キャンパス内を歩くことに。学生会館のカフェテリアで食事をと考えていましたが、前日の疲れもあるせいかあまり重たい食事もできないということで、サンドイッチを買って食事をしました。食事が終わる頃には雨も上がって、歩きやすい天気に。母がどうしても見たいと言っていたMaclaurine Bldg.前を通過。私自身は映画「グッド・ウィル・ハンティング」を見たことが無いのですが、どうやらボストン(MIT)が舞台になっているそうですね(←他人事)。ボストンのいろいろな場所が映画に登場するそうなので、チェックしなくてはならないかもしれません。

MTI巡りが一段落したところで再びKendallからRed LineでMGHまで。MGHからはいつもの通勤コース、「無料」シャトルバスでNavy Yardまで。USS Constitution号を見るまでは良かったのですが、そこから114ビルまで歩くのが大変でした。一日歩いて来たので、母親の脚にこたえたようです。114ビルを周囲から見渡して149ビルからバスで帰路。予定ではMGHからBeacon HillやCharles St.を歩いて見る予定でしたが、歩けないということでNorth Stationで降りてOrange LineでDowntown Crossingまで。Filene's Basementでチョコレートなどのお土産を購入。服などが安いのは知っていましたが、チョコまでもが安くなっているのは驚きです。ただRed SoxやPatriottsのオフィシャルグッズは安くなってません。

買い物を済ませて、Park Streetまで少し歩いてGreen Lineでホテルのある駅へ。夕食に出かける気力もなく、前日にチェックしたShino ExpressでTake Outをしてホテルで食べることにしました。このShino Expressですが、日本人スタッフばかりで日本語が通じます。店内で食事もできますが、狭い店内ですので落ち着いて食事をするのには向いていません。外国人のお客さんがほとんどで、手軽で簡単、ヘルシーという点が受けているのかもしれません。アメリカの生鮮食品店でも寿司コーナーが必ずあるので、寿司人気は高そうです。

夜はそのままホテルに宿泊。久々にテレビを見て、寝ました。本当は日曜のアメフトの試合が見られる環境が良かったんですけどね。

日記@BlogRanking←クリック募集中

日本語ガイド初日(Nov. 1)

2006-11-05 09:45:34 | ボストン観光
今日は両親が日本からボストンに到着する日。午前中にラボに行き、細胞を薄めに播き直して、空港へ。勝手知ったるBlue Line(笑)、Airportで降りて無料のシャトルバスでターミナルへ。A~E(不思議なことにDが無い)のターミナルがあって、航空会社ごとに到着ターミナルが異なっているので注意が必要です。今回はNWだったのでEターミナル。面接の際はContinental、入国の時はUnitedだったので両方ともCターミナルで、Eターミナルは今回が初めてです。Cターミナルに比べてEの方が新しく、非常に綺麗でした。EターミナルはNWの国内外線と他の国の航空会社(海外からの到着便)を扱っているようで、NWの国内線専用到着口と国際線の到着口があります。アメリカの他の空港もそうなのかもしれませんが、国内線ではSecurity areaの外に荷物受け取り場があります。両親もSecurity areaの出口で僕を見つけましたが、まだ荷物を受け取ってないと言って別の場所へ行きそうになりました。一般人が出入りできる場所に荷物受け取り場があるのは盗難の心配がありますが、どうなんでしょう。

空港からはタクシーで宿泊先のホテルまで。チャールズ川沿いを南下したので、MGH横も通りましたし、Public Gardeの横も通りました。ホテルに到着して、当初の予定では荷物を置いて私の家まで来る予定でしたが、ホテル周辺の散策をすることに。Newberry通りをCopley Squareまで歩いて、Copley Placeまでウィンドウショッピング。土曜に下見していたので、比較的簡単に回りました。高級ブランド品の専門店が多いのですが、デパートのような建物がありまして(名前は忘れました・・)、そこの中にも高級ブランド品が置いてあります。その中のFendiには日本人スタッフの方がいて、なんでも4日前にオープンしたばかりだそうです。日本人が少ないとおっしゃってましたので、是非日本からお越しの際はこの店に立ち寄ってあげてください(笑)。

暗くなってきたので夕食を食べる場所を探しましたが、最初に目をつけたShino Expressという日本食屋さんはファーストフードに近い形態で、結局はCopley SquareのKayaという日本食(?)と韓国料理の店で食事。両親は長旅の疲れが出たのか、ビールを少し飲んだだけで酔ってしまい、半分ぐらい食事を残しました。ホテルに帰ってから話をして私は帰宅。翌日の両親訪問に備えて部屋の掃除をして就寝しました。

日記@BlogRanking←クリック募集中

今日が修羅場 (Oct. 31)

2006-11-01 10:27:39 | 研究留学
今日は前日から仕掛けたWesternの発色。前日に普通のプロトコールで試した抗体(期限切れ間近)でうまく行かなかったので、O/Nで1次抗体に晒して朝イチで染色。2次抗体も強めの希釈で、発色も強力な試薬で・・・orz・・・汚いメンブレンになりました。こういうときは"Why are you so messy !"とメンブレンに文句を言うみたいです(Mary談)。

さて何が修羅場かというと、明日がGrantの締め切り日。Dooは書いていないようでしたが、Henriの書いていたものをチェックしていました。時々データに関してDiscussionしたり、文章の校正などを2人でやってました。私は蚊帳の外でしたけど、Discussionを盗み聞き(?)したりしながらデスクで論文を読んでました。そういえば日本で研究費申請に関して「ポスドク同士」で議論していた記憶なんて全くないんですけど。知らないところでやってたんでしょうかねぇ。

最近はGrantの審査も厳しくなっているとのこと。通常3人のReviewerがついて、以前なら2人がGoサイン、1人が否定的な立場でも通ったそうですけど、最近は3人の評価が高く無いと難しいそうです。論理性も厳しく要求され、あくまでも「研究計画」のはずなんですけど「明日にでも論文投稿できます」という勢いの予備データ、考察が無いとダメだそうです。Grant申請ですからnegative dataも入れて良いはずなんですけど、それに関する釈明・考察も加わると膨大な量になるので、基本はpositive dataの集合、つまり論文(笑)。


日本の学振の審査過程がどうなってるか知りませんけど、やっぱり同様のことが要求されるのでしょうか。まぁ、海外学振に申請できる身分(学振経験無し)なんですけど、DC1もDC2も落ちたので縁が無いということで申請はしないと思います。最近の流行は博士2年の年度にDC2を申請することみたいですよ。卒業後すぐに就職先がみつからなくてもPDへの変更で1年は安泰ですから。いかんいかん、NIHのGrant申請にかこつけて学術振興会を批判してしまった。僻んでることがバレバレじゃないですか(笑)。

学振の調べによると「キャリアを重ねることで着実に、『常勤の研究職』に就いている。また、特別研究員終了後もポスドクフェローとして研究活動を継続している者が、研究実績を評価されるなどして、『常勤の研究職』となっていくことも推察される。このように、特別研究員制度は有効に機能しており、我が国の研究者の養成・確保に大きな役割を果たしている。」そうです。終了後0年(直後)、1年、4年、10年で調べたようですけど、10年経過した人が終了直後に今と同じ割合で常勤・PDF・その他に割り振られていたのかについては言及されていません。昨今の厳しい状況を考えると、今から10年後に果たして9割以上の人が「常勤の研究職」についているか疑問です。

日記@BlogRanking←クリック募集中


世界史必修漏れ問題

2006-11-01 09:27:34 | その他
学習指導要領で必修の世界史を、一部高校が「受験に不要」ということで履修していない問題が日本のホット・トピックのようですね。「偽装」という目で見ると、どこからか火の手が上がり芋づる式に発覚するのは「耐震偽装」と同じ構図でしょうか。

自分自身がどうだったかというと、確かに2年生で必修の世界史を履修した気がしますけど、あまりはっきり覚えていません。平成元年度告示学習指導要領から世界史が必修になったそうですので、今から18年前ですか、現在30代半ばぐらいの人からの導入になるのでしょうか。過去に遡って高校卒業資格の取り消しだとか、そういったナンセンスな議論も持ち上がっていますが、単位を「偽装認定」した高校が悪いのであって、生徒個人のせいではないと思います。仮に一生徒が「世界史を学びたい」と高校に訴えていても、教師が決める時間割に生徒の意見が反映されることなどなかったはずです。

損をしたのは未履修高校にいる今年の受験生でしょうか。いや、そもそもこれまでに受けるべき授業を受けていなかったのですから、単位認定のためにきちんと補修をするべきじゃないでしょうか。救済のために時間を減らしての補修でも認定するという議論もありますけど、今までまじめに世界史を履修していた高校の学生との不公平感が拭えません。

あと「世界史を知らない人間が社会に出ているのが問題だ」という論調もありますけど、これには真っ向から反対します。まず高校で習った知識だけで社会に通用するものではないということが一つ。それから「世界史を知る人間」を採用したいのであればそこに関門を設けるのが入社試験のはず。そのための就職活動で勉強しても遅くはないと思います。高校での知識なんてほとんど役に立たないんじゃないですか。それだったらまず「医学部受験者は生物必修」にするのが先なんじゃないですかねぇ。それとも国公私立問わず既にそうなっているのでしょうか?

高校での授業で印象に残っているのはカンボジア内戦(現代社会)、夏目漱石の「夢十夜」、安倍公房の「赤い繭」(共に現代国語)、漢文の史記とかも興味深かった記憶があります。とまぁ見事に現職とは全く関係の無い授業しか印象に残っていません。英語は河合塾のT先生にみっちり2年間、ストーカーのように付きまとったおかげですし、生物はどちらかというと独学の要素が大きいです。化学は1,2年の頃は全く面白くなかったですけど、3年の河合塾のO先生の授業が面白かったのと、改めて自分の高校の化学を振り返ると捨てたもんじゃないなと思って3年は真面目に授業を受けてました。なんて生意気な高校生だ(笑)。日本史は忘却の彼方ですけど、「日本史講義の実況中継」でマニアックな知識を入れていました。

高校でやったのはあくまでも「受験勉強」だったと思います。それでも大学に入ってから安倍公房の本を読んだり、史記をもとにした宮城谷昌光の本を読んだり、理系にも関わらず「日本の政治」という講義を取ったり、何らかの形で次へとつながっていきました。そう考えると「世界史」に触れないで大学に来てしまった人たちは不幸かもしれません。僕はあまり世界史に興味を持たなかったですけど、世界史が専門でない人でも趣味として世界史を知りくなったという人がいたかもしれません。そういう機会を奪ったのは罪なことなのかなぁと思います。

日記@BlogRanking←クリック募集中