研究留学ブログ~ボストン~

留学までの準備段階、ボストン留学の記録など

長く感じた一週間でした・・・(Nov. 18)

2006-11-19 13:37:27 | 研究留学
今日は土曜ですが、どこにもでかけないで一日中家でネット。軽く引きこもりの状態でした。いや、ここ数日が非常に忙しくてラボ内でDooとdiscussionをしない日は無いという状況。つまり、何かしら英語でコミュニケーションを取る必要があるわけで、週末ぐらいは一人でボンヤリと過ごしたい気持ちでした。

今週やったことといえばインフルエンザの予防接種。こちらでは"Flu-shot"と呼ばれています。MGHだから特殊というわけではなく、MITの人に聞いても受ける機会があるそうなので、アメリカでは一般的なのかもしれません。注意書きの中には日本語で書かれたものも置いてあり、MGH内には意外に日本人が多いのかなぁと思いました。

金曜のScientific Writingのコースでは全出席をしているのは私一人だけだと思います。何人かと仲良くなって、シャトルバスで会っても会話をするようになりました。他にも「149ビルでよく見かけるんだけど何階で働いているの?」という目撃情報が寄せられていまして、149ビルでは迂闊な行動は出来ないなと(笑)。昼食をとるのとバス待ちぐらいしか用事は無いんですけどね。今週はCV・レジュメ(履歴書)、推薦書の書き方の講義で、他人の推薦書を書く機会はまだ無いと思いますけど、自分で自分の推薦書のdraftを書く場合には非常に有効。文法ではIndependent Clause(独立節)とDependent Clause(従属節)についての勉強。従属節に関しては緩いルールの一方、独立節同士を結びつける場合には明確なルールがあります。これに関しては気をつけなければならないところです。クラスの最後では前回の宿題を全員で議論しながら文章校正。ピリオドが多い課題文をいかに流れるようにつなげて、ピリオドを減らし、どのように文章間の関係を明確にするかが課題。WordのReadabilityという機能についても言及。詳しくはWordを立ち上げて、Helpメニューから「読みやすさ」で検索してもらえれば設定方法が分かると思います。英文の場合、一番下に出てくる3つの項目が読みやすさの指針で、passiveは英文中に使われている受動態の割合、reading easeは読みやすさで100点が最高で、数値が高いほど易しい文章を示し、grade levelというのが学年換算で何年生が理解できるレベルであるかを示してくれます。ちなみに学術論文のほとんどが12年生(最大値)を示していて、いままで自分が書いた文章がこれ以下ではないかと不安に思ったり(笑)。この日の授業は30分延長して9時半までかかりました。

松坂関連。
予想していた通り、金曜のmetro紙のToday's debateのコーナーで松坂関連の質問がありました。
Do you think the Red Sox spent too much money trying to communicate with Japanese pitcher Daisuke Matsuzaka?

一人目
Yes. In some ways I think the wanted to outplay the Yankees, which is always going to hurt them.
松坂投手への金額はあくまでもYankeesに取られたくない、負けたくないという一心から出たものだという評価。なかなか冷静。

二人目
Anything that hurts the Red Sox is good for me. I'm a Yankee fan.
Red Soxが苦しむことなら何でもOKですって。理由はYankeesのファンだから(笑)。巨人が清原を取った時も同じようなことを阪神ファンが言ってたような・・・。

三人目
Absolutely not. More than likely it's working as long as we get good pitching and the Yankees are behind us.
とYankeesを試合で負かし、Red Soxが優位に立てると思えば高いという金額ではないという評価。

まぁ、二人目は特殊な例ですけど(笑)ボストン市民は半信半疑の状況だと思います。っていうかまだ交渉権獲得だけですから。1ヶ月以内に契約交渉がまとまらないと悲しくなりますよ・・・。来シーズンはみんなでFenwayに行こうとラボ内で盛り上がっているんですから。

D-Mat
新聞を飾った松坂の写真。右の新聞は早くもRed Soxのユニフォームを合成済み


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ディープインパクト失格

2006-11-19 03:57:20 | その他
フランス競馬統括団体のギャロから正式処分が下りました。凱旋門賞3着から失格という処分で、調教師に罰金ということで決着がつきました。

予想していたこととはいえ、残念です。かといって、これまでのディープの戦績に傷がつくわけでも無いですし、無敗の3冠馬という栄誉も失われるわけでもありません。

「咳をしたので、気管支拡張剤(イプラトロピウム)を投与した」ということで、現地で薬剤を購入、吸入装置(マスク)も現地の獣医師に借りたそうです。日本から薬剤を持っていっていなかったということは、今回だけの特別な投与ということが想像できますし、悪意を持って(競走能力の増強目的)投与したわけではないと思います。投与期間が守られたにも関わらず、イプラトロピウムが検出されたことに関しては、投与の際に馬が暴れて馬房内に飛散した薬物が馬房内に残存し、微量ではあれ、継続的に摂取する状態にあり、結果としてレース後の検査で陽性反応が出たとの結論でした。

http://www14.big.or.jp/~amble/b/eii/doping.htm
http://www.lrc.or.jp/dope/index2.html

1番目のサイトは今回の件ではなく、競走馬のドーピングに関して丁寧な解説がなされています。2番目のサイトは競走馬総合研究所のドーピング検査に関するサイトで、どのように検査が行われているかを解説してあります。

おそらく各国も同様の検査体制で、装置の違いこそあれ、似たような手法を取っていると思います。第一段階の迅速なスクリーニングで陽性(この段階では疑わしいというレベル)が出た場合、第二段階の詳細な分析に移り、原因薬物の特定にいたるそうです。この場合、検体内の濃度は問題にならず、0(検出限界未満)か0より大きいかによって白黒がつけられていると思われます。今回のディープインパクトの場合、ことがことだけに詳細な検出量まで算出され、飛散薬物うんぬんとう決着になったのだと思います。どれほど検査の精度が高いか分かりませんけど、一部の飼料の干草から缶コーヒーの缶の破砕断片が見つかったというだけで、調教師が出走予定馬を取り消した事例がばんえい競馬であったと思います毎日新聞(キャッシュ)。逆に言えば、これぐらいのことですら敏感に対処しなければならいほど検査精度が高いことも想像できます。

日本の場合は禁止薬物が検出されると刑事事件にまで発展しますし、このばんえい競馬の一件は厩舎サイドが非常に気をつかっていたことを示していると思います。そういった点からすると、今回の池江調教師の管理体制は甘かったと思われます。

JRAのディープ祭りに積極的に加担してきたわけで、冷や水をさされる格好になりましたが「いい薬」になったんじゃないでしょうか(←誰がうまいこと言えと)。年内残り2走、どちらの競走も売り上げが伸びるとは思えませんが、JCでハーツクライ以外の日本馬に敗戦ということになると、有馬の売り上げが伸びる可能性もあるかもしれませんね。