はと@杭州便り

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西湖国賓館

2008-10-02 23:53:22 | 杭州生活
嵐の去った翌日、
どこか景色の良い、静かなところへ気晴らしにお散歩に行こう!ということで、
お友達のW夫妻&生後5ヶ月の赤ちゃんと一緒に、西湖の西側に有る西湖国賓館へ。
大型連休中だけあってタクシーで楊公堤へ入ろうとすると、ものすごい渋滞でなかなか動けなかったが、目指す国賓館は目と鼻の先。

昔留学生だった頃、自転車で国賓館まで来たことがあるのだが、
銃を持った衛兵さんに止められて、スゴスゴと帰ってきた思い出がある。
政府要人御用達といえば、西湖の南側にある西子賓館もそうなのだが、国賓館はさらに敷居が高いイメージがあった。
それが数年前から内部を改修し、一般の人も宿泊できるようになったと聞いたので、電話で問い合わせてみたところ、喫茶や食事だけの利用もOKとのこと。
地図でみると、ちょっとした公園よりも広大な敷地の中に、ゴルフ場まであるそうである。
タクシーを下りて、西湖沿いの道を歩くこと約10分、ようやく入口が見えてきた。
守衛さんに食事に行くことを伝えて中に入ると、大型連休中で観光客でごった返す周辺とはまるで別世界のように、人がいない。

ここの茶楼は湖に面していて、対岸に雷峰塔や城堭廟が見える、絶好の位置にある。
そう広くない茶楼なので湖側はすでに満席だったが、贅沢にも庭園側は誰もいなくて私達2家族で貸しきり状態だった。
庭園側も窓が大きくとられていて、まるで絵のような風景を眺めながらゆったりとお茶を楽しむことができる。
ここなら、丸一日でも時間をつぶせそうだ。

調べてみると、この国賓館は昔は「劉荘」と呼ばれた清末官僚の別荘で、面積は1300㎡(庭園も含めると36万㎡)もあるらしい。三方を湖、一方を山に囲まれた美しい別荘で、1905年に完成し、主人である劉学詢と7人の妾、9人の子女がここで暮らしていたそうである。
1953年共産党になった国家によって接収され、同じ年に毛沢東はここに4ヶ月も滞在し、新憲法の起草などの仕事もここで行われたそうである。
毛沢東は50年代、毎年のようにここを訪れ、1972年のアメリカ、ニクソン大統領の訪中時にもここで会談を行っている。
庭園を散策すると、北京の頤和園を模したと思われる長廊や、北京の釣魚台国賓館を模したと思われる「釣魚台」という名の東屋もあり、さすがに「国賓館」だなという感じがする。

西湖に最も近い、庭園の一番奥の部分は今でも一般人は立ち入り禁止になっていて入れないのだが、外側の部分だけでも十分広くて美しいので、静かに散策するにはもってこいの穴場である。

ここがすっかり気に入ってしまった私達は、夕食もここで、中華バイキングを頂くことにした。
茶楼はさすがにお高いお値段だったが、夕食のバイキングは良心的なお値段で、お料理もたくさんあって美味しかった。
秋は上海蟹の季節、なのだが、ここのバイキングの蟹は昔、蟹の養殖を手伝っていた相方もうなる美味しさで、あっという間になくなってしまった。
バイキングに行きたい人は、早めの利用をおすすめします…。

連休に入って4日目、本当にやっと休暇らしく、静かにのんびりリフレッシュできた一日だった

●杭州西湖国賓館
http://www.xihusgh.com/index.htm

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