はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

過江(guojiang)

2009-08-14 18:13:05 | 中国企業で働く
8月10日、会社大引越し。
新社屋は銭塘江を渡った、対岸の荒野の真っ只中である

引越しを命じられたのは、約6000人の社員。
600人ではなくて、6000人である。

会社の移転計画自体は私が入社した頃(約6年前)からあったので
決して急ではなかったはずなのだが、
人数が人数だけに、引越しも大仕事。

当然だがほとんどの社員は市街地に住んでいるので、
会社では社員に引越し手当などを出して、川向こう(銭塘江対岸)への引越しを促進。
独身の若い社員たちは次々と川向こうへ引っ越していき、
結果、新社屋周辺の家賃は以前の2倍近くにはねあがった。

しかしもう市街地でマンションを購入してしまった人や、結婚している人、
子供のいる人はそう簡単に引っ越すことができないため、
会社では送迎バスを手配。
川向こうへの交通は非常に不便なため、どうしても送迎バスが必要なのだが、
ここで大問題が発生。

ナント、送迎バスは朝の出社時にしか運行されないのである。

帰りの送迎バスは、川向こう側の市バスのバス停までしか送ってくれず、
そこから市バスで帰れと言うのだ。
くどいようだが、600人ではなくて6000人。
市バスで運べる人数など、とっくの昔に超えていると思うのだが

新社屋から川向こう側の市バスのバス停まで、15分。
そこから市バスに乗り換えて、銭塘江の橋を渡り、市街地に出るまで
どれだけ楽観的に見積もっても、最低30分はかかる。
しかもその市バスは殺人的に混んでいて、乗れるかどうかもわからないのである

なぜ出社時には送迎バスがあるのに、退社時にはないのか。

…実は市街地へ戻る送迎バスは存在するのである。
しかし、それは夜9時
「その時間では市バスももう走ってないから」というのが会社側の説明だが、
絶対違う。
「退社時間(6時)に送迎バスを出せば、誰も残業しなくなるから」

そして地元政府(川向こう)との関係上、
「文句のあるヤツは、川向こうへ引っ越せ」
…というのが会社の本音なんだろう、きっと

産休明けから今まで、
朝8時45分に自転車で出勤、昼休みは家に帰って授乳、夜6時に定時退社→6時半前には帰宅、だった私の生活は一変

朝8時に家を出て、家の最寄の送迎バスのバス停から会社のバスに乗って出勤。
昼休みに帰れるはずもなく
夜6時に退社後、6時15分の送迎バスで6時半頃川向こうのバス停に到着。
スシヅメで、立つのもやっとの市バスに揺られること約1時間、
7時半にようやく家の近くのバス停に到着し、徒歩10分で帰宅。

慣れないせいもあるが、ものすごく疲れる

唯一のなぐさめ、と言えるのが
バスの路線は西湖西側の森の中を通る路線なので、
毎日西湖、虎跑、六和塔、銭塘江大橋、という、杭州観光のハイライトともいうべき美しい景色が拝めること、ぐらい…

この先どう通勤の足を確保するか、引越しも含めて検討しなければ…

(写真は外観はほぼ完成(?)しているものの、一歩中に入ればあちこち工事中の新社屋)。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (DaDao)
2009-08-14 22:50:08
ニュースで見ました!
有名なデザイナーが設計した建物なんですよね!
ニュースではバスカード?みたいなのが配られていて、
用意周到だなぁ、さすがだなぁ、と思ったのですが、
帰りのバスないんですか…すっかり騙されました

市内から濱江に通うのはかなり大変だと思います。
でも免許とって車で通勤…も怖いですよね
返信する
Unknown (はとぽっぽ)
2009-08-16 18:21:48
>DaDaoさん

この超目立つ建物が、荒野の真っ只中に建ってるワケで、なかなかシュールです…。

ニュースでは「社内食堂がおいしくて、おすすめ料理は●●」みたいなことを言ってましたが、
6000人の社員に対して、食堂の席は1300しかないので、
毎日恐ろしいバトルが繰り広げられてます・・。
まさに聞くと見るとでは大違い(涙)

車通勤してる同僚もいますが、根本的に道が渋滞してるので、
時間的にはあまり変わらないかも…。
川向こうの荒野に引っ越すわけにはいかないですが、せめてもう少し通勤便利なところに引っ越そうか、考え中です。
返信する

コメントを投稿