はと@杭州便り

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強詞奪理

2010-04-25 17:40:04 | 中国企業で働く
上海万博テーマソングの盗作疑惑。
疑惑というか、もう間違いなく盗作であることは中国人も認めていると思うのだが。

国の一大事である(はず)の万博のテーマソングが盗作。
もちろん悪いのは作曲者だが、それを見抜けなかった万博事務局会はじめ政府関係者もお間抜けであると言うしかない。
そして、日本のマスコミでもこの事件が報道され、事がこれだけ明るみに出てもなお、シラを切り、屁理屈をこね、自らの非を決して認めようとしない当事者たち。

事務局は正式なテーマソングではないと強調し(正式なテーマソングなど聞いたこともないが)作曲者は盗作ではないと否定し続けている。
ここまで明るみに出てなぜシラを切るのか。
しかもその言い訳が幼稚園児より低いレベルの屁理屈で、これが日本人なら「恥の上塗り」になるならいっそ「潔く」「自らの非を認めて」「謝罪」したほうがまだマシだと思うの
だろうが、「」でくくった部分の思考回路はこの国にはないらしい。

実は、私も日々会社で似たようなことが起こっているのである。
数ヶ月前から上司が変わったのだが、私の所属する「翻訳・情報チェック」チームに新しく来た上司は、日本語も翻訳もまったくのシロウト。もちろんこの仕事をしたこともない。
その上司が、私達の仕事になんだかんだと茶々を入れてくるのである。

上司にしてみれば、念願の管理職になって張り切っているのかもしれないが、
その態度があまりにも横柄なのだ。
有無を言わさぬ命令口調と、一方的な思い込みによる押し付け。

なぜあんなに偉そうな態度を取らないといけないのか、理解に苦しむのだが
そんな態度を取らないと、平社員になめられるとでも思っているのかもしれない。
しかし上司が変わって既に数ヶ月が経ったというのに、彼女はチームの仕事をほとんど理解していないようなのだ。

先週、いきなり私に新しい仕事をするように、一方的に命令された。
今までは別部署の担当していた仕事だったのだが、会社は今新事業立ち上げのため、従来の仕事にかかる人数が約半分に削減されたため、その仕事をうちのチームで引き受けることになったらしい。
といっても、人数が半減したのはうちのチームも同じで、当然私の仕事も倍に増え、多忙を極めているのだが。

どの仕事を引き継げばよいのか、上司に聞いても彼女自身が仕事の内容を把握していないので、要領をえない。
仕方なく、今までその仕事を担当していた人を探し出して、具体的な仕事内容を聞いたところ、相手のほうがびっくりした。
「え?この仕事は日本語を中国語に翻訳する仕事なんだけど、なんで貴方が担当になったの?」
私もわからないと言うと、「じゃあ私から貴方の上司に話してみるわ。日-中翻訳なら中国人の同僚の方が向いているでしょう。」と言ってくれたので、安心していたら、
上司には全く通じなかったらしい。

「中-日翻訳なら日本人がやった方が、日-中翻訳なら中国人がやった方が早い。」という常識で考えたらすぐわかりそうなことが…

とにかく私に「やれ」の一点張りで、「できない」などととても言えないような剣幕。
仕方がないので
「別にできないことはないが、どれだけやっても外国人が書く中国語だからおかしな翻訳になる可能性があるが、それでもいいか?」と確認すると、急にだんまり。

その後何の音沙汰もなかったので、再び以前の担当者に状況を聞きに行くと、
「え?貴方の部署のY君に頼むことになったらしいって聞いたよ。」という返事が。

再び上司に確認すると、何の釈明もなく
「貴方じゃなくてYに頼むことにしたから。そのかわり、Yの仕事量が増えるんだから、貴方はYの仕事を手伝いなさい。」と一方的に言われた。

よほど私に仕事をさせたかったのだと思うが、
上司として、事前にその仕事について何も理解していなかったことについては何の釈明もなく、
最後の「Y君を手伝いなさい」のくだりは負け惜しみ、というかほとんど捨て台詞である。

上司が変わってからこんなことがしょっちゅう起こるので、
ただでさえ2倍以上に増えた仕事のほかに、彼女の顔色を伺って余計な仕事まで増えてしまい、ストレスたまりまくりの今日この頃。

「中国人の強情と屁理屈にまともに怒ってもこちらが消耗するだけで、非があっても向こうは絶対に謝らないから、逆らうだけムダ」ということを身をもって実感しています…

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