はと@杭州便り

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二姐(erjie)

2009-08-24 18:41:02 | 中国人相方&親戚
うちの家事と育児を支えてくれている二姐。
4月に紹興の田舎から杭州に来てもらって、もう4ヶ月以上が経った。

なぜ「二姐」(二番目のお姉さん)と呼んでいるかというと、
相方の母方の従兄(上から二番目)の奥さんにあたるからである。

相方にとっては親戚だから、もちろん小さい頃から知った仲なのだが、
親しくなったのは一昨年、従兄が不慮の事故で亡くなってからである。

二姐はまだ40代の若さで夫を亡くし、娘二人はまだ大学生と小学生。
当時は地元の工場で働いていたのだが、給料は安く、
しかも金融危機の影響かリストラされてしまったところへ、
うちに手伝いに来てもらう話が持ち上がったのだった。

去年、相方の親戚の間でこの話が持ち上がったころ、私は妊娠中。
今にして思えばそれも「母性本能」とやらの現れだったのかもしれないが、
「まだ一歳にもならない自分の子を、他人に預ける」という現実が受け入れられず、不安で、考えただけで涙があふれる毎日だった。

一方、二姐の方も、これまで紹興の田舎から出たこともなく、都会で暮らすなんて考えたこともなかった。
何より下の娘はまだ小学4年生になったばかり。
自分が杭州へ働きに行くとなると、下の娘を父方の祖母の家に預けるしかないのだが、
父親を亡くした上に母親までそばにいない娘のことを思うと、心配でたまらなかったそうだ。

唯一の安心材料といえば、
二姐の上の娘、ミンミンが今杭州の大学に通っているので、杭州に出てくるとミンミンとは週末でも会いやすくなること。
私達も2年前、ミンミンが杭州の大学に入学してから彼女とは時々会っていて、とてもいい子だと思っていたので、
そのミンミンのお母さんなら…、ということで、来てもらうことになったのだった。

親戚とは言っても、きちんとお給料をお支払いして、お仕事として来てもらうので、私のしてほしいことも言いやすい。
そして、これは最後まで私が譲らなかったのだが、同居はせず、近所に部屋を借りて通いで来てもらっている。
相方両親からは「同居した方が部屋代が浮くし、夜もユキをみてもらえるし…」
と何度も言われたのだが、
いくら二姐が良い人であっても、狭い家でずっと同居では、私の神経がもたない。
部屋代を払うのは確かに負担だが、幸いうちは郊外にあるため、近所には「農民房」と呼ばれる一戸建てがたくさんあって、間借りなら安い値段で借りることができた。
夜はどれだけ疲れていても、二姐には帰ってもらって私と相方の2人でユキをみる、と決めている。

最初の2ヶ月間はまだ育休中だったので、昼間はずっと私とユキ、二姐の3人で家にいて、その間は2人で色んな話をした。
二姐の母語(?)は紹興語だが、幸い北京語も思ったより通じるので意思疎通は問題なし。何よりまだ40代と若いので、相方母よりずっと話しやすい。
最初の頃は二姐の作ってくれる料理に慣れなくて、あまり食べられなかったりしたのだが、
私にとっては料理や家事はどっちでももう、全然気にならなかった。
何より心配だったのは、二姐がユキを大切にしてくれるかどうか、可愛がってくれるか、ということ。

ユキを二姐に預けることについて、育休中に不安が残るようなら、私が会社を辞めるしかない、と思っていたのだった。(続く)

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