6月は怒涛の一ヶ月だった。
思いつくまま書いてみると
●新プロジェクト
会社内部で4月から準備を進めてきた新プロジェクトが、正式に世に出た。
私自身はこの新プロジェクトに関わっていないのだが、
総勢約100人の社員のうち、半数以上がこのプロジェクトチームに引き抜かれた(?)ため、
残り半数で従来の業務をこなさなければならず、仕事はもういっぱいいっぱいの状況である。
もちろんこの新プロジェクトに引き抜かれたメンバーも、限られた時間の中で大量の準備作業をこなさなければならず、
しかもすべてがまだ模索中の状態で、本当に大変だったと思う。
色々問題は山積しているものの、
新プロジェクトはとりあえず形にして世に出すことができて、ほっとしたのもつかの間。
今度はこの新プロジェクトチームと元のチームが分裂することになった。
つまりもともと一つの会社として仕事してきた約100人が、2つに分裂して、
同じグループ会社のA社とB社に身請け(?)されることになったのである。
さらに、この3年、社長を務めてきた人物も会社を去ることになった。
もちろん私は一介のヒラ社員なので、上のほうで何があったのか知る由もないのだが、
事実上の会社解体である。
私の所属するチームの身請け先は、もともと3年前に新会社として独立する前に所属していた親会社なので、
言うなれば3年前と同じ状況に戻るわけなのだが、
それよりも衝撃だったのは、新プロジェクトチームの方は、Bという会社に身請けされた結果、
市内の古巣に都帰り(?)することを許されたのである。
去年8月に川向こうの僻地へ引越し(都落ち)して以来、会社のバス+市バスで往復2時間以上かけて通勤することを余儀なくされ、
しかも会社の周囲はだだっ広い荒野のため、昼ごはんを外食する楽しみさえ奪われている
サティアン生活(私が勝手に命名)を送っている身からすれば、
ただただ、古巣(市内)に戻れる同僚達がうらやましくて仕方がない。
帰りは会社のバスがないため、自家用車で通勤している同僚に頼んで時々同乗させてもらって帰宅していたのだが、
その同僚達もみんな新プロジェクトのチームなので、もうこれで同乗させてもらうこともできなくなった…。
そして、この7年間苦楽を共にしてきた創業メンバー9人のうち、
2人はグループ別会社へ、1人は5月に会社を辞めて起業し、4人は新プロジェクトチームへ去り、残る同僚は2人になった。
過去には色々諍いもあり、決して仲の良いメンバーではなかったのだが、
それでもこうなってみると、言葉で表現できない寂しさがこみあげてくるのは、私もそれなりに年をとったせいだろうか。
新プロジェクトチームには他にも、ずっと一緒に仕事をしてきた同僚たちが多数移ってしまった。
中には入社以来育ててきた優秀な日本語人材もいて、それもショック。
私の所属する日本語翻訳、チェック担当チームは、ほとんど入社2年以内の若手社員と派遣社員で再スタートすることになったのだった。
●総理が来た
先週、ヒラ社員には何の前触れもなく、総理がうちの会社を視察に来た。
会社正門前の道路は、いつもたくさんの自転車が置かれ、客引きの白タク、三輪タクシーがたむろしているのだが、
この日は来訪予定時間の前にすべて撤去され、通行禁止になっていた。
そして、正門前で保安要員のおっちゃんが等間隔で警備にあたる中、
通行人も誰もいない道路を、異様な静けさの中、黒塗りの車+金色のバンの車列が等間隔でゆっくりと入ってきた…(車は全部トヨタだった)。
私は4階のオフィスの窓から見ていたのだが、この日はあいにくの雨。
車から出てきた人たちはみんな茶色の傘をさしていたので、上からではどれが総理か全然わからず。
運の良かった同僚は、総理の頭だけ撮影に成功していた。
しかし、総理来訪に対する同僚たちの反応は様々で、
すごく興奮して騒いでいる(喜んでいる?)人がいる反面、
窓から見ようともせず淡々としている人もいた。
面白かったのが、総理の激写に成功した同僚たちが、次々と会社のイントラネット掲示板や自分のブログに写真を掲載。
あわてたのは会社の方。まさかそんなに早くネット上に流れるとは思ってもみなかったらしい。
私も知らなかったが、中国では国営の新華社が正式に報道するまでは、この手の情報を流してはいけないという法律があるらしく、
一瞬流れた総理の写真(の掲載されたページ)は、数分後には何者かの手によってことごとく「河蟹」(中国語(隠語?)で政府にとって都合の悪い情報を処理すること)されてしまった。
当然事前の訪問予告もなし。
K党トップクラスの政治家の動向は、一般庶民には決して公開されないのであった。
次の日の報道によると、総理は一日で4社の会社+市場+浙江大学を訪問。
ものすごいハードスケジュールで、慌しく杭州を後にされたそうである。
●スターも来た
先週、総理がお越しになったと思ったら、
今週、うちの会社にスターが来た。
ジェット・リー(写真右)
これも事前に全く予告がなかったため、すぐ近くにいながら見逃してしまった。
…総理を見逃したのの100倍、悔やまれる~~~!!!
思いつくまま書いてみると
●新プロジェクト
会社内部で4月から準備を進めてきた新プロジェクトが、正式に世に出た。
私自身はこの新プロジェクトに関わっていないのだが、
総勢約100人の社員のうち、半数以上がこのプロジェクトチームに引き抜かれた(?)ため、
残り半数で従来の業務をこなさなければならず、仕事はもういっぱいいっぱいの状況である。
もちろんこの新プロジェクトに引き抜かれたメンバーも、限られた時間の中で大量の準備作業をこなさなければならず、
しかもすべてがまだ模索中の状態で、本当に大変だったと思う。
色々問題は山積しているものの、
新プロジェクトはとりあえず形にして世に出すことができて、ほっとしたのもつかの間。
今度はこの新プロジェクトチームと元のチームが分裂することになった。
つまりもともと一つの会社として仕事してきた約100人が、2つに分裂して、
同じグループ会社のA社とB社に身請け(?)されることになったのである。
さらに、この3年、社長を務めてきた人物も会社を去ることになった。
もちろん私は一介のヒラ社員なので、上のほうで何があったのか知る由もないのだが、
事実上の会社解体である。
私の所属するチームの身請け先は、もともと3年前に新会社として独立する前に所属していた親会社なので、
言うなれば3年前と同じ状況に戻るわけなのだが、
それよりも衝撃だったのは、新プロジェクトチームの方は、Bという会社に身請けされた結果、
市内の古巣に都帰り(?)することを許されたのである。
去年8月に川向こうの僻地へ引越し(都落ち)して以来、会社のバス+市バスで往復2時間以上かけて通勤することを余儀なくされ、
しかも会社の周囲はだだっ広い荒野のため、昼ごはんを外食する楽しみさえ奪われている
サティアン生活(私が勝手に命名)を送っている身からすれば、
ただただ、古巣(市内)に戻れる同僚達がうらやましくて仕方がない。
帰りは会社のバスがないため、自家用車で通勤している同僚に頼んで時々同乗させてもらって帰宅していたのだが、
その同僚達もみんな新プロジェクトのチームなので、もうこれで同乗させてもらうこともできなくなった…。
そして、この7年間苦楽を共にしてきた創業メンバー9人のうち、
2人はグループ別会社へ、1人は5月に会社を辞めて起業し、4人は新プロジェクトチームへ去り、残る同僚は2人になった。
過去には色々諍いもあり、決して仲の良いメンバーではなかったのだが、
それでもこうなってみると、言葉で表現できない寂しさがこみあげてくるのは、私もそれなりに年をとったせいだろうか。
新プロジェクトチームには他にも、ずっと一緒に仕事をしてきた同僚たちが多数移ってしまった。
中には入社以来育ててきた優秀な日本語人材もいて、それもショック。
私の所属する日本語翻訳、チェック担当チームは、ほとんど入社2年以内の若手社員と派遣社員で再スタートすることになったのだった。
●総理が来た
先週、ヒラ社員には何の前触れもなく、総理がうちの会社を視察に来た。
会社正門前の道路は、いつもたくさんの自転車が置かれ、客引きの白タク、三輪タクシーがたむろしているのだが、
この日は来訪予定時間の前にすべて撤去され、通行禁止になっていた。
そして、正門前で保安要員のおっちゃんが等間隔で警備にあたる中、
通行人も誰もいない道路を、異様な静けさの中、黒塗りの車+金色のバンの車列が等間隔でゆっくりと入ってきた…(車は全部トヨタだった)。
私は4階のオフィスの窓から見ていたのだが、この日はあいにくの雨。
車から出てきた人たちはみんな茶色の傘をさしていたので、上からではどれが総理か全然わからず。
運の良かった同僚は、総理の頭だけ撮影に成功していた。
しかし、総理来訪に対する同僚たちの反応は様々で、
すごく興奮して騒いでいる(喜んでいる?)人がいる反面、
窓から見ようともせず淡々としている人もいた。
面白かったのが、総理の激写に成功した同僚たちが、次々と会社のイントラネット掲示板や自分のブログに写真を掲載。
あわてたのは会社の方。まさかそんなに早くネット上に流れるとは思ってもみなかったらしい。
私も知らなかったが、中国では国営の新華社が正式に報道するまでは、この手の情報を流してはいけないという法律があるらしく、
一瞬流れた総理の写真(の掲載されたページ)は、数分後には何者かの手によってことごとく「河蟹」(中国語(隠語?)で政府にとって都合の悪い情報を処理すること)されてしまった。
当然事前の訪問予告もなし。
K党トップクラスの政治家の動向は、一般庶民には決して公開されないのであった。
次の日の報道によると、総理は一日で4社の会社+市場+浙江大学を訪問。
ものすごいハードスケジュールで、慌しく杭州を後にされたそうである。
●スターも来た
先週、総理がお越しになったと思ったら、
今週、うちの会社にスターが来た。
ジェット・リー(写真右)
これも事前に全く予告がなかったため、すぐ近くにいながら見逃してしまった。
…総理を見逃したのの100倍、悔やまれる~~~!!!
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