速騰（Sagitar）

とうとう我が家に、車がやってきた。

相方の免許がようやく取れたのが、9月。
それから中秋節の3連休に2人であちこち車を見に行って、決定。

…しかし、中国では今空前のマイカーブーム。
閑古鳥の鳴く日本の販売店とは対照的に、
どこのお店も週末ともなると、大勢の客でにぎわっている。
人気車種はどれも数ヶ月の入荷待ちで、まだ免許も取れないうちから予約している人も珍しくないとか。
…日本では信じられない事態である。

後で知ったのだが、来年1月から自動車税が改正されることもあり、
その前の駆け込み需要もあるとのこと。
ちなみに日本でも実施されていたエコカー割引は、中国でも今やっていて、
燃費の低い車を購入した場合は、3000元の還付金がもらえる。

当初希望していた車も、人気車種で数ヶ月の入荷待ちと告げられた。
その間に同じお店の担当者にすすめられて、相方が気に入ってしまったのが、コレ。



フォルクスワーゲンの「速騰（Sagitar）」。
日本では「ジェッタ（Jetta）」という名前で出ているらしい。

当初予定していた車より高くて、予算オーバーだったので、私はなかなか乗り気になれなかったのだが、
この車種も人気の車種で、在庫はわずか2台。
相方の同僚も何人かこれを購入しているそうで、相方は早速その人たちに電話。
話を聞いて、さらに買う気になってしまった…。

車に関しては、私は生まれてからこのかた、
実家にも車がなく、
私自身も免許も持ってない、という筋金入りのシロウトで、
メーカーや車種の名前も最近色々見に行って、やっとわかってきた、というレベル。

うちにとっては初めての車、そして結婚以来初めての大きな買い物である。

最近は中国国内メーカーの車でも良いものが出てきている、と言うし、
最初は予算をできるだけ抑えて…と思っていたのだが、実際にあちこちの販売店をまわってみると、
大変失礼だが、なぜ中国国内メーカーの車がイマイチ売れないのか、よくわかってしまったのであった…。

日本車も当然、選択肢にあったのだが、
相方は3年前に従兄を車の交通事故で亡くしているので、
「とにかく安全性が一番、できればあたっても飛ばないような重い車」に強いこだわりがあって、
結果的にワーゲンの車に落ち着いたのだった。

これが日本なら多分中古車を買っていた、と思うが、
中国はまだ中古車市場が大きくなく、やはり安全性に不安が残るため、中古車は却下。

本当に大きい買い物だったので、決断するのに随分時間がかかりました。
相方は念願のマイカーを手に入れて、とても嬉しそう。

ここ数年、杭州では
平日の夕方や週末になると、タクシーが何十分もつかまらない状態で、どこに行くにも不便だったのだが、
これから、私達家族の生活も変わってゆきそうです。