二姐の故郷は、紹興市から車で約半時間の農村である。
今は紹興市の市バスも通っているので便利になったし、
紹興市街まで出ればスタバもマックもワトソンも、大きなスーパーや百貨店もあるはずなのだが、
農村の人の行動範囲は恐ろしく狭い。
紹興市街まで出るのも、年に一回あるかないか。
それも何かよほどの用事でもない限り、出ることはなかったらしい。
別に二姐が特別なワケではない。
現にうちの相方だって、大学に進学して杭州へ出てくるまで、
紹興市街まで出るのは年に一回だけ、杭州にはたった一度来ただけ、だったそうである。
二姐は外へ出れば人と車と信号の多さに驚き、
家の中では掃除機も電子レンジも使ったことがなかったので驚き、
…とにかく町の生活に慣れるのに大変だったと思う。
それでも毎日毎日ユキを抱っこして、おむつを換えて、ミルクを作って、遊んでやっているうちに、
ユキもすっかり二姐に慣れて、懐くようになり
二姐もユキをとても可愛いがってくれるようになった。
会社の育児休暇は最長でも半年なのだが、
私はせめてユキが一歳になるまで側にいてやりたかった。
職場復帰した当初は、まだまだ小さなユキを置いて働きに出るのがつらくて、
何日か泣きながら出勤していたのだが、
一歳を過ぎてから離れると、ユキはもう色んなことがわかるようになるので、泣かれてお互い余計つらくなってしまうかもしれない。
日本のように安心して預けられる保育園があればいいのに、と思ったこともあったが、
どれだけ恵まれた保育園でも一対一では見てもらえないし、集団生活で病気を伝染されたりする心配もある。
今考えると5、6ヶ月頃、人見知りが始まる前から二姐に来てもらえたのは、本当にラッキーだった。
しかし子供は正直なもので、
ユキの中の優先順位=一緒にいる時間の長い順 なのである。
私より二姐に懐いていくユキを見て、複雑な思いも無いわけではないけれど、
母親業はこの先何年も、何十年もずっと続くのである。
もう少し大きくなれば、また色々と問題も出てくるかもしれないが、
今は「ユキが小さい間、私にできないことを二姐に助けてもらっているだけだ」と考えるようにしている。
子育てと仕事について、世の中には色んな考え方があると思うが、
私が働くのは自分自身のためだけでなく、ユキのためでもあるので、
続けられる限りは続ける努力をしよう、と思っている。
今は、小学生の娘を置いて、はるばる紹興の田舎から出てきてくれて、
毎日朝早くから夜遅くまで、家事と育児を一手に引き受けてくれている二姐に、
とても感謝しています。
今は紹興市の市バスも通っているので便利になったし、
紹興市街まで出ればスタバもマックもワトソンも、大きなスーパーや百貨店もあるはずなのだが、
農村の人の行動範囲は恐ろしく狭い。
紹興市街まで出るのも、年に一回あるかないか。
それも何かよほどの用事でもない限り、出ることはなかったらしい。
別に二姐が特別なワケではない。
現にうちの相方だって、大学に進学して杭州へ出てくるまで、
紹興市街まで出るのは年に一回だけ、杭州にはたった一度来ただけ、だったそうである。
二姐は外へ出れば人と車と信号の多さに驚き、
家の中では掃除機も電子レンジも使ったことがなかったので驚き、
…とにかく町の生活に慣れるのに大変だったと思う。
それでも毎日毎日ユキを抱っこして、おむつを換えて、ミルクを作って、遊んでやっているうちに、
ユキもすっかり二姐に慣れて、懐くようになり
二姐もユキをとても可愛いがってくれるようになった。
会社の育児休暇は最長でも半年なのだが、
私はせめてユキが一歳になるまで側にいてやりたかった。
職場復帰した当初は、まだまだ小さなユキを置いて働きに出るのがつらくて、
何日か泣きながら出勤していたのだが、
一歳を過ぎてから離れると、ユキはもう色んなことがわかるようになるので、泣かれてお互い余計つらくなってしまうかもしれない。
日本のように安心して預けられる保育園があればいいのに、と思ったこともあったが、
どれだけ恵まれた保育園でも一対一では見てもらえないし、集団生活で病気を伝染されたりする心配もある。
今考えると5、6ヶ月頃、人見知りが始まる前から二姐に来てもらえたのは、本当にラッキーだった。
しかし子供は正直なもので、
ユキの中の優先順位=一緒にいる時間の長い順 なのである。
私より二姐に懐いていくユキを見て、複雑な思いも無いわけではないけれど、
母親業はこの先何年も、何十年もずっと続くのである。
もう少し大きくなれば、また色々と問題も出てくるかもしれないが、
今は「ユキが小さい間、私にできないことを二姐に助けてもらっているだけだ」と考えるようにしている。
子育てと仕事について、世の中には色んな考え方があると思うが、
私が働くのは自分自身のためだけでなく、ユキのためでもあるので、
続けられる限りは続ける努力をしよう、と思っている。
今は、小学生の娘を置いて、はるばる紹興の田舎から出てきてくれて、
毎日朝早くから夜遅くまで、家事と育児を一手に引き受けてくれている二姐に、
とても感謝しています。
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