はと@杭州便り

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二姐(erjie):2

2009-08-26 18:02:05 | 中国人相方&親戚
二姐の故郷は、紹興市から車で約半時間の農村である。

今は紹興市の市バスも通っているので便利になったし、
紹興市街まで出ればスタバもマックもワトソンも、大きなスーパーや百貨店もあるはずなのだが、
農村の人の行動範囲は恐ろしく狭い。
紹興市街まで出るのも、年に一回あるかないか。
それも何かよほどの用事でもない限り、出ることはなかったらしい。

別に二姐が特別なワケではない。
現にうちの相方だって、大学に進学して杭州へ出てくるまで、
紹興市街まで出るのは年に一回だけ、杭州にはたった一度来ただけ、だったそうである。

二姐は外へ出れば人と車と信号の多さに驚き、
家の中では掃除機も電子レンジも使ったことがなかったので驚き、
…とにかく町の生活に慣れるのに大変だったと思う。

それでも毎日毎日ユキを抱っこして、おむつを換えて、ミルクを作って、遊んでやっているうちに、
ユキもすっかり二姐に慣れて、懐くようになり
二姐もユキをとても可愛いがってくれるようになった。

会社の育児休暇は最長でも半年なのだが、
私はせめてユキが一歳になるまで側にいてやりたかった。
職場復帰した当初は、まだまだ小さなユキを置いて働きに出るのがつらくて、
何日か泣きながら出勤していたのだが、
一歳を過ぎてから離れると、ユキはもう色んなことがわかるようになるので、泣かれてお互い余計つらくなってしまうかもしれない。

日本のように安心して預けられる保育園があればいいのに、と思ったこともあったが、
どれだけ恵まれた保育園でも一対一では見てもらえないし、集団生活で病気を伝染されたりする心配もある。
今考えると5、6ヶ月頃、人見知りが始まる前から二姐に来てもらえたのは、本当にラッキーだった。

しかし子供は正直なもので、
ユキの中の優先順位=一緒にいる時間の長い順 なのである。

私より二姐に懐いていくユキを見て、複雑な思いも無いわけではないけれど、
母親業はこの先何年も、何十年もずっと続くのである。
もう少し大きくなれば、また色々と問題も出てくるかもしれないが、
今は「ユキが小さい間、私にできないことを二姐に助けてもらっているだけだ」と考えるようにしている。

子育てと仕事について、世の中には色んな考え方があると思うが、
私が働くのは自分自身のためだけでなく、ユキのためでもあるので、
続けられる限りは続ける努力をしよう、と思っている。

今は、小学生の娘を置いて、はるばる紹興の田舎から出てきてくれて、
毎日朝早くから夜遅くまで、家事と育児を一手に引き受けてくれている二姐に、
とても感謝しています。

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