これから、徐々に暖かくなり、ビールがよく飲まれる季節になりますが、ビール市場の戦いは、熾烈ですね。
■2月のビール類出荷、3カ月連続マイナス 第3の比率が約4割に
ビール大手各社が12日発表したビール類(ビール、発泡酒、第3のビール
)の2月の出荷量(課税ベース)は、前年同月比4・7%減の2842万70
00ケース(1ケース=大瓶20本換算)と、3カ月連続のマイナスで、2月
としての過去最低を更新した。
気温の低い日が多かったことにより全体的に需要は低調で、第3のビールも
2カ月ぶりに前年実績を下回った。
酒類別にみると、ビールは3・3%減と3カ月連続のマイナス、発泡酒は9
・9%減と13カ月連続のマイナス。第3のビールは4・0%減だったが、ビ
ール類に占める構成比は2月としては過去最高の39・3%となった。
「第3」についてはサントリー酒類の「金麦」(20・9%増)やアサヒビ
ールの「クリアアサヒ」(11・5%増)のように、販売量が前年を大きく上
回っている商品もある。キリンビールが2月下旬に投入した「麦のごちそう」
も、発売約1週間で年間目標の2割を売るなど好調だった。
それでもジャンル全体で減少したのは低温のほか、前年2月に各社の新商品
投入やリニューアルが相次いでいた反動がある。また、流通大手のPB(プラ
イベートブランド)や韓国製品の台頭も、ビール大手による出荷量の押し下げ
要因となっている。
産経新聞 2012.3.12
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■アサヒ「スーパードライ」に初の派生商品 販売目標 黒ビール市場の4倍
アサヒビールは22日、主力ビール「スーパードライ」の戦略説明会を都内
で開催した。1987年の発売以来、初めての派生商品となる黒ビール「ドラ
イブラック」を4月に発売するほか、氷点下まで冷やした「エクストラコール
ド」を提供する飲食店を年内に現在の2倍近い3000店に増やすのが柱。ア
サヒを含むビール大手4社は、東日本大震災後の「定番回帰」の流れをとらえ
ようと、主力ビールの強化を相次いで打ち出しており、競争の激化は必至だ。
ドライブラックについて、梶浦瑞穂ブランドマネジャーは発表会で「従来の
黒ビールとはまったく違う味の設計にした」と強調。缶の黒ビール市場が年5
0万ケース(1ケースは大瓶20本換算)程度とみられる中、「ドライ」のブ
ランド力を背景に販売目標を200万ケースに設定。「日本の黒ビール市場は
全体の0.2%に過ぎず、米国や豪州の5~6%と比べて低い」(梶浦氏)と
して、市場そのものが拡大する可能性を示した。
アルコール度数は5.5%。350ミリリットルと500ミリリットルの缶
で販売し、想定価格はそれぞれ215円、280円で通常のスーパードライと
同じ。
また、現在1656店のエクストラコールド導入店を大幅に増やすほか、東
京や大阪など全国4カ所に設置した情報発信拠点「エクストラコールドバー」
の来店者数を前年比15%増の15万人に拡大することを目指す。
池田史郎取締役マーケティング本部長は「新しい価値提案で、ビールの市場
を活性化したい」と繰り返した。ビール強化については、サッポロビールが1
月末、1年間熟成させた「エビス」を12月に限定販売すると発表。キリンビ
ールも今月「一番搾り」の新しい戦略を打ち出す予定。サントリー酒類は来月
「ザ・プレミアム・モルツ」を初めて刷新する。
背景には、震災後、消費者が安心して買える「定番」に人気が集まったほか
、ここ数年、ビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)市場を下支えしてき
た「第3」の成長率が鈍化していることがある。ビール強化は市場縮小への各
社の危機感を反映した動きとも言えそうだ。
産経新聞 2012.2.23
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■韓国:アサヒが輸入ビール首位に
アサヒグループホールディングスは17日、韓国の輸入ビール市場で昨年、
アサヒブランドの販売数量が前年比22%増の1255万リットルとなり、シ
ェア28.3%でトップに立ったと発表した。
韓国のビール市場は拡大が続いており、今年は20%増の1512万リット
ルの販売を目指す。
アサヒは2000年から韓国へのビール輸出を開始。韓国ロッテグループと
提携し、04年に15%を出資して設立した「ロッテアサヒ酒類」を通じて販
売網の拡大や、ブランド定着を進めている。(ソウル共同)
毎日新聞 2012年2月18日
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■「アサヒスーパードライ」新CM 3月9日から放映
アサヒビールは3月9日、ハリウッドを代表する映画監督マイケル・ベイ氏
が制作した「アサヒスーパードライ」の新作TVCM「GRAND SHOU
T篇」を放映開始する。すっかり「アサヒスーパードライ」の顔として定着し
た福山雅治さんが引き続き出演、ハリウッドを代表する映画監督・プロデュー
サーであるマイケル・ベイ氏を監督に起用した。
まるでハリウッド映画のような圧倒的な迫力の映像で、「アサヒスーパード
ライ」のブランドイメージにふさわしい男性的でスケール感のあるCMに仕上
がったという。また、CM楽曲には福山さんが「スーパードライ」CMのため
に書き下ろした新イメージソング「Around The World」を採
用した。
「アサヒスーパードライ」は、新TVCMの展開をはじめ、同商品としては
“初”となるエクステンション商品「アサヒスーパードライ -ドライブラッ
ク-」を4月3日に発売する。さらに“氷点下のスーパードライ”「エクスト
ラコールド」の拡大、「アサヒスーパードライ」の原点ともいえる“鮮度”の
強化など、斬新で魅力的なマーケティング施策を積極的に実施し、さらなるブ
ランド価値の向上を図っていく。
産経新聞関西 2012年3月9日
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■木村拓哉&香取慎吾、矢沢永吉&竹内結子出演の「ザ・プレミアム・モルツ
」新CMに出演決定!!木下恵介監督の名作に入り込む!
矢沢永吉と竹内結子が出演する「ザ・プレミアム・モルツ」のCMに、SM
APの木村拓哉、香取慎吾が新メンバーとして加わることが発表された。CM
は、ザ・ビートルズの「Hey Jude」をBGMに、日本の歴史とビール
の歴史を振り返るという内容。木村と香取は、CMに映し出される木下恵介監
督がメガホンを取った名作の数々の世界に入り込むという。
元来、ビール好きの二人は、「驚きとうれしさで不思議なテンションになっ
てしまった」(木村)、「大好きなプレモルのCMに出られて本当に幸せです
」(香取)と今回の抜てきに大喜びだった様子。映画『肖像』『お嬢さん乾杯
』など8本、テレビドラマ「木下恵介アワー おやじ太鼓」「木下恵介アワー
兄弟」など7本の映像を映し出し、日本の歴史、ビールの歴史を振り返る同
CMで、木下監督作品に入り込み、「大切な人との日常を輝かせるビールへ」
というメッセージを伝える。
3月13日、新たに発売される「ザ・プレミアム・モルツ」では、「欧州産
アロマホップ100%使用」「粒選り麦芽 100 %使用」「天然水100
%使用」などこれまでの特長はそのままに、さらなる華やかな香りと深いコ
クと旨みを追求したという。木村と香取という強力なメンバーが加わった「ザ
・プレミアム・モルツ」新CMは、最近のCMは15秒が大半を占める中、6
0秒と90秒という異例のロングバージョンを用意。木村、香取、矢沢、竹内
の豪華共演を観ることができる日も近いのか? まずは木村、香取の紹介で、
木下監督の名作に触れながら、「ザ・プレミアム・モルツ」の新たな魅力に耳
を傾けてみたい。
木村拓哉&香取慎吾が出演する「ザ・プレミアム・モルツ」新CM「ビール
の歴史」編は3月1日より放映開始
MSN エンターテイメント 2012年2月28日
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■キリンが氷の泡載せた「一番搾り」の飲み方を提案 アサヒに対抗
キリンビールは29日、主力の「一番搾り」で、グラスに注いだビールに凍
らせた泡を載せる「フローズン」という飲み方を提案すると発表した。3月か
ら首都圏で、5月中旬から全国で順次、飲食店に専用のサーバーを設置しても
らう。新しい「ビールを飲む楽しさ」(松沢幸一社長)を打ち出し、ビール離
れが進む若者の需要を取り込む狙いだ。
通常のサーバーで一番搾りを注いだ後、専用のサーバーでマイナス5度に凍
らせた泡を載せる。小さな氷の粒からなる泡の独特の“食感”を楽しめるほか
、フタのようにかぶさっていることで、冷たさを30分程度維持できるという
。泡の氷も一番搾りでできているため、溶けて味が薄くなることはない。
キリンは初年度、1000店に専用サーバー導入を目指す。飲食店からみる
と、通常の生ビールより単価を上げられるメリットがある。また、夏場限定で
コンセプト店「Frozen Garden」を全国7カ所に設置して知名度
アップをはかる。家庭用サーバーについても、対象商品についているシールを
96枚集めて応募すると入手できるキャンペーンを5月から行う。
同日、都内で開いた発表会で、キリンビールマーケティング部の田代美帆さ
んは「当社の『凍結撹拌(かくはん)技術』により、今までのビールにはない
新しい食感を実現できた」と強調した。
こうした取り組みでは、アサヒビールが主力ビール「スーパードライ」を氷
点下に冷やした「エクストラコールド」という飲み方を提案している。
産経新聞 2012.2.29
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■ビール、シャリッと新食感 キリン、甲子園で販売へ
キリンビールは、泡の代わりにフローズン状にしたビールをかぶせた「一番
搾りフローズン〈生〉」を3月9日から阪神甲子園球場で発売する。
フローズン〈生〉は、カップに入った泡のない一番搾りの上に、専用サーバ
ーでマイナス5度に冷やしたフローズン状の一番搾りをかぶせたもの。シャリ
ッとした食感を楽しめ、30分たっても液体部分も冷えた状態で味わえるのが
売りという。販売価格は未定。
キリンは1998年から甲子園でビールを販売しているが、長らく専売だっ
たアサヒビールがいまも半分以上のシェアを握る。「フローズン〈生〉で販売
量を1割伸ばしたい」と同社。
朝日新聞 2012年3月1日