先日観た「待合室」から感じたことを書いてみます。
東北の寒村に小繋(こつなぎ)という駅があります。
その小さな駅に、旅人たちが色々な思いを綴った「命のノート」が置いてあり
子供を失い夫に先立たれたおばちゃん(主人公・富司純子)が、清らかな愛と励ましの返事を書き続けます。
女手ひとつで駅前の酒屋を切り盛りするおばちゃんは、旅人たち個々の事情も知らないし、救済のために特別な行動をしたりもしません。
ただ悲哀を分かち合い、優しい言葉をかけ、一緒に涙するだけなんですね。。。
旅人たちは、おばちゃんの真の優しさに触れて
傷ついた心から、人を信じる心を取り戻していきます。
小繋駅は、心とこころを繋ぐ駅だったんですね
今世の中では、殺伐な事件・凶悪で残酷なニュースが毎日のように報道され
みんな悲しみや不安のやりきれない気持ちでいっぱいの日々を送っています。
そんな中、小さな寒村に住む酒屋のおばちゃんの
心の底からにじみ出る無償の愛を与える姿を観て、
今の時代に一番大切なものを、おばちゃんから教えていただきました。
今いじめによる自殺が相次いでいますが、みんながもっともっと心を通わせて
優しさや思いやりの気持ちを持ち、温かな心で接してあげたら
悲しい事件もだんだん無くなってきて、穏やかな世界が広がっていくと思いますね
今年の年頭に、私の一年間の抱負を書いてみたんです・・・。
>何かで迷った時は優しい気持ちになれる方を選んでみたいです。
どんなことよりも自分が優しくなれる方を意識してみると
ゆったりとした気持ちで、その物事に対処出来るようになると思います。
そして、常に自分がより優しくなれるような生き方を目指していきたいですね。
なんかね・・・
この映画に、私の思いが全て凝縮されていたような気がしましたね。
この主人公のおばちゃんの「見返りを求めない愛」を与えられるようになるには、
今の私ではなかなか出来そうもありませんが、
いつか、このおばちゃんのような生き方が出来るようになれればいいな・・・と
心の深い部分で強く感じましたね