能村研三理事長が講演
第24回熊本県支部俳句大会
初夏を感じさせる4月22日、俳人協会熊本県支部第24回俳句大会が熊本市中央区の「くまもと県民交流館パレア」において開催された。参加者約60名(投句数520句)。
当日は復興なった熊本城天守閣を望める会場に、本部から能村研三理事長を講師としてお招きした。
13時30分、「文學の森大賞」を受賞した永田満徳支部長の挨拶で開会。会員数の減少という困難な状況の中、本部の支援を得て今年も大会を開催できた喜びが伝えられた。
つづいて来賓及び選者の紹介のあと、能村理事長による講演が行われた。「自己変革の旅―能村登四郎の九州の旅―」という演題で、亡父能村登四郎が昭和39年に九州を旅した動機や旅で出会った九州の俳人との交流等について詳しく解説された。
大会後に懇親会を行い、鹿児島、高知などからの参加者を含む24人で能村理事長を囲み、投句状況の変化・今後の俳句界の動き等について有意義な話を交わすことができた。
(田島三閒)
能村 研三特選
濤砕けひかりと化せり実朝忌 田邊 博允
柴田 佐知子特選
末黒野となつて青空あるばかり 境 眞木子
野中 亮介特選
鳥風やインド更紗のあかね色 田中由美子
光永 忠夫特選
三月や帰らざる日の海の色 菅野 隆明
永田 満徳特選
めだか死す日本のどこか揺れてゐる 児玉 文子
(レポート・田島三閒)
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