みつばちマーサのベラルーシ音楽ブログ

ベラルーシ音楽について紹介します!

トーダル

2007年08月30日 | トーダル
 ベラルーシ人アーティストの中で、日本人に一番名前が知られているのがこの人。
 どうして日本で知られるようになったかと言うと、日本の歌をベラルーシ語で歌ったアルバム「月と日」を2005年に発表したから。
 CD「月と日」については、こちらのサイト(HP「ベラルーシの部屋」内)で、非常に詳しく紹介、そして解説されています。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/index.html


 ちなみにこのアルバムは日本で最もたくさん売れたベラルーシ語音楽のCDである。(当然か・・・。)
 日本国内でも販売されているので、興味のある方は、取扱店である「Vesna!」に問い合わせてみてください。

http://vesna-ltd.com/


 さて、トーダルは私にとってもベラルーシ人アーティストの中で一番よく知っている人である。
 この前、とあるインタビューで
「ベラルーシ人アーティストの中で1番好きなのはトーダルでしょう。じゃ2番は誰?」
ときかれた。答える前から「トーダルが一番!」と思われているらしい。
 ちなみにこの質問には「2番はパラーツで、3番はスタールィ・オルサ。」と答えておいた。

 まあ、確かにトーダル君が1番なのだけど、その理由は、単に彼が日本の歌を歌っているからだけではない!
 トーダル君が好きっていうよりは、私は彼に大きな「関心」を持っている。
 それは彼が20世紀末から21世紀にかけてのベラルーシ語音楽の歴史そのものを体現しているようなアーティストのように思えるからだ。
(「どうしてまた、そう思うのか?」と思われた方もおられるだろうが、それについては、おいおいこのブログで書いていく予定。)
 なので、私はトーダルを「観察」することにしている。
 (こんなことを知ったら、トーダル君は「僕は昆虫や動物ではない。」と文句を言いそうだが。)

 トーダルを観察していると、とてもおもしろい。
 はっきり言って彼は天才です。これは本当です。
 しかし天才である前に彼は人間です。(当たり前だ。)
 で、天才的人間にはよくありがちなことだが、彼の言動がときどき変てこだったりする。
 この変てこな部分を受け入れられない、という人もいることはいる。
 でも私はベラルーシ人アーティストに対しては広~い心を持っているので、いつも気持ちよく受け入れている。
 広~い心を持っていないと、個性的な芸術家とは付き合っていけない、ということが、ここ10年の間につくづく分かった。(分からされた。)

 でもまあ、もっと変な人はいっぱいいるので、それに比べるとトーダル君はまだましなほうだよ。
 それに天才だから、それでいいのだ。
(彼は彼で私のことを変な日本人と思っているようだし。)

 トーダルについてはこれからもいろいろ書く予定。