映画のスタジオがあるわけでもないけど、青梅の商店街をぶらぶら歩いていると、映画の街のように見えてくる。久保板観さんが描いた映画看板が、通りの店のあちこちに飾られているためだ。
20年以上も前のイベントで飾られ、大好評でそのまま続いている。街中に溶け込んでしまって、看板が「目障りだ」なんて、もう誰も思わない。
板観さんはかつてこう話してくれた。「丹下作善を見てかっこいいなあと、それから夢中になって絵を描き始めました」。
通りからわき道に入ると、大正、昭和初期の建物のままの西洋的な写真館が軒を連ねている。かつて映画館があった通りで、キネマ通りと呼ばれている。4年ほど前に訪ねた奥多摩写真館は、まだ営業しているようだ。「自分の写真技術には自信があります。丁寧にいい写真を撮るだけです」と言ってくれた言葉を思い出す。
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